作者かるめろ、身の上話④ | 似顔絵マンガ、かるめろの日々。

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40代主婦、8歳と5歳の母です。2013年~香港、2017年~名古屋、同年東京・大森へ、夫の転勤に伴い引越し。日々の暮らしを、最近はマンガ・イラスト少なめで、紹介しています。

 
 
 
第4話「冬の大学時代」
 
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大学に入ったら、
 
大抵の方が キャンパスライフを謳歌するものでしょうか?
 
 
私にはあまりいい記憶がありません。
 
 
 
話の合う友達もできなかったし、
 
講義は 面白い先生もいたけど、適当に流す先生も多く、
 
何より彼らは教育者ではなく、研究者だから
 
学生自らが主導で研究していかないと、何も教えてくれない。
(そして私は自ら研究するような学生ではなかった汗)
 
 
 
サークルでは 2年の時にイヤな思いをして、早々に辞めたし
 
せいぜい楽しかったのは、アルバイト。
 
 
…って、それは別にその大学でなくても出来るし。。びっくり
 
 
 
 
その時になって、はじめて
 
それまで自分が、自分主導で人生を進めてこなかった事に気付きました。
 
 
 
親の敷いたレールに乗って、中学受験をし
 
進学校へ入り、皆のするとおーりに勉強し、予備校へ行き、
 
教えられるとおーりに 勉強を頑張ったら…
 
 
 
大学へ入っちゃった。
 
 
 
いわゆる 勉強バカ でした。
 
 
 
 
ああしなさい、こうしなさい、
 
ああするといいよ、こうすると将来に役に立つよ、
 
その言葉を まったく考えなしに鵜呑みにして
 
 
 
大学に入って
 
「さあ!好きな事をしなさい」
 
と言われたところで、
 
 
 
 
えっ? えっ? 
 
何をすればいいの?あせる
 
誰か教えてくれないの?あせる
 
 
 
と 軽いパニックに。
 
 
 
親としてみれば、
 
とにかく良い学歴を付けさせてやることが、親の務めと思っているわけで
 
 
大学に入ったら、
 
あとは自分の好きなようにしなさい
 
と。
 
 
 
 
まあ、当たり前ですよね。
 
それまで自分が、ちゃんと将来設計をして来なかった
 
そのツケが回って来たのです。
 
 
 
 
 
大学で、何をすればいいの?
 
 
 
 
 
と、とりあえず…あせる
 
周りの皆んなのマネをして
 
 
サークルに入ってみたり、
 
バイトをしてみたり、
 
適当に講義を受けて、
 
レポートは参考文献からの引用の寄せ集め…
 
 
 
 
なーんてやってみても、
 
どれも しっくり来ない。。。
 
 
 
 
 
何やってんの?私。
 
 
 
 
 
いわゆる「大学生」の生活が、
 
あまりに薄っぺらく感じて
 
私は大嫌いでした。
 
 
 
 
 
 
何やってんの?私。
 
 
 
 
 
その疑問が どんどん膨らんで
 
身動き取れなくなって来たのが、
 
大学3年の終わり。
 
 
 
 
 
 
ーー今考えると、バカ真面目だったんだなあと思うのですが。
 
 
 
 
 
 
周囲との違和感、疎外感、
 
 
皆のマネが出来なくなって
 
さらに劣等感も加わり、
 
 
 
周囲が 就活に忙しく奔走している頃、
 
私はうつ状態が高じて、引きこもるようになりました。
 
 
 
 
 
それと比例して 持病のアトピーが悪化。
 
摂食障害も併発。半年で15㎏増。
 
 
 
アトピーは特に顔に出て、
 
ジュクジュク湿疹部分と
 
赤黒いカサカサ部分が目立ち、
 
 
外を歩くのが 一層イヤになりました。
 
 
 
 
 
大学も休みがちになり
 
部屋にこもって 何もしない毎日。
 
 
 
その時の私は
 
誰の役にも立ってないし、
 
社会的義務をまったく果たしていない。
 
 
 
 
 
自分が嫌っている「大学生」ですら
 
ちゃんと大学に通って その義務を果たしているというのに。
 
 
 
自分は、それ以下。
 
 
 
 
 
その状態が、自分でも腹立たしく
 
自分を責め、自己嫌悪⇒自己否定するように。
 
 
 
 
結局、4年生は出席日数が足りず、留年。
 
 
 
私は退学しようと思ったけど、
 
母親から「とにかく卒業だけはしなさい」
 
と説得され、留年することに。
 
 
 
 
 
誰かの役に立つどころか、
 
親に無駄にお金を使わせている自分が
 
さらに腹立たしく
 
 
 
情緒不安定になり、
 
突然 泣き出したり、言うことがコロコロ変わったり。
 
 
 
当時は家族も、私を 腫れものに触るように 接していたと思います。
 
 
 
 
家族に迷惑を掛けている、
 
こんな自分が 不甲斐なく
 
世の中に存在してることすら申し訳なく
 
 
 
 
自分のために 電気や水を使ったりする事、
 
さらには自分の体が この世にスペースを占領している事すら
 
申し訳なくて、
 
 
 
 
部屋の中で 縮こまって、
 
季節はもう冬でしたが、
 
寒くても 暖房をつけず
 
夜でも 電気をつけず
 
 
真っ暗な部屋の隅っこに うずくまっていました。
 
 
 
 
 
ある時 部屋に入って来た母親が、
 
その姿を見て ギョッとしたんでしょう。
 
正気の沙汰じゃないと感じ取って
 
こう言いました。
 
 
 
 
アンタどうしちゃったの!?
 
こんな冷たくなって、何やってるの!?
 
一体どうしちゃったのよ、あなた…」
 
 
 
そう言って 私を抱きしめて泣いていました。
 
 
 
 
 
 
その頃には 相当 心が麻痺していた私でしたが、
 
 
 
さすがに 
 
母親の涙と、抱きしめられた温かさ で
 
 
 
 
自分がどれだけ おかしくなっていたか、
 
どれだけ体が冷え切っていたか 
 
という事に 気づきました。
 
 
 
 
 
 
今思えば、自殺未遂まがいの事もしてたし
 
ホント、鬱って病気だ、と思います。
 
 
 
 
 
 
 
その時、母親に聞かれました。
 
 
「あんた、やりたい事はないの?
 
就職とか、考えなくても良いから
 
とにかく 何か生きがいを見つけなさい。
 
このままじゃあんた、死んでしまうわ」
 
 
 
 
 
 
!?
 
やりたい事…?
 
 
 
 
そういえば…
 
 
 
大学1年の夏休みに
 
北京へ短期留学した時は、
 
大変だったけど、面白かったっけ。。。
 
 
 
 
「中国へ留学に行きたい」
 
 
 
その言葉が 転機となりました。
 
 
 
 
 
ここまでお読みくださり、ありがとうございます!
めっちゃ長かったでしょ。ホントお疲れ様でした笑い泣き
 
 
つづきは 第5話で。
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

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◆◆作者かるめろ、身の上話◆◆

はじめ「こんな日には、身の上話を。

第1話 「最初の逆境

第2話 「4コマ漫画のはじまり

第3話 「隠れマンガ人生

第4話 「冬の大学時代」←今ココ

第5話 「リハビリの上海時代

第6話 「香港での就職

第7話 「香港人スタッフに教えられた事

第8話 「香港でのリハビリを終えて、日本へ

第9話 「30代半ばの婚活

第10話 「30代後半の妊活

第11話 「駐妻・子育ての孤独

第12話「ブログとの出会い」 ←今ココ

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