アルゼンチンでも子供の教育は難しい・・・
Buenas Noches!!!
以前、同Blogで自分の従兄であるファクンドについて
書いた事がありますが（ファミリーの希望の星？？？
参照）
あれから、結局学校での問題児っぷりは相変わらずのようで・・・
現在、日本でいう小学校3年生にあたるのですが、
その問題児っぷりは校内でも有名で、今では何か問題があれば、
先生は真っ先に「ファクンドー！」と叫び出すらしいのです・・・
もちろん、問題児としての知名度を上げてしまったファクンドにも問題はあるのですが、
ただ、何から何まで「ファクンドー！」というのもどうか？と言う事で、
どうにかならないものか？と遠いに日本から見守ってきました。
これは、私も経験があるのですが、問題児と言うのは、
しょっちゅう問題を起こす為に“問題児”と呼ばれるようになるのですが、
たまに、問題を起こしていない時などに疑われたり、変な怒られたりすると、
「なんだよ！どうせ問題を起こさなくても怒られるんだったら！どんどんやっちゃえー！」
ってなるわけなんです・・・
だから、この学校の先生もどうか？と私自身考えていました。
そして、結局半年の月日が経ったわけなんですが、
両親はついに学校を転向させる事を決断。
ブエノスアイレス市内のスポーツの出来る良い学校として特に評価が高いのが、
ベレスが運営する学校とリーベルが運営する学校の２つなんですね・・・
そして、ベレスの学校は超人気なので、完全に定員オーバー
リーベルも同じく定員オーバー
ただ、リーベルは自分の知合い（リカルド等 ）の為、
何とかコネで入れてもらえるという事になりました。
ただ、問題はここからで・・・
従兄のファクンドは“こてっこて”のボカファンなんです・・・
いつもリーベルをバカにしてチキンダンスを踊っているファクンドがリーベルの学校に？？？
そこに関しては、叔母は「教育が第一だから、どこがファンかは関係ない！」という考えを持ち、
ファクンドをこてっこてのボカファンに育て上げた伯父の方は、「・・・・・」その意見に対し、
まだ明確な答えを見つけられていないようでした。
まぁ、確かにキツイ選択だと思います・・・
皆さんだったら自分の子がこういう子（下の写真を見て下さい）だったら、どうしますか？
自分がファクンドの親になったつもりで考えてみて下さい。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
あなたの息子ファクンドは、大のボカファン。
生まれて最初に貰ったプレゼントは、ボカカラーのサッカーボールでした・・・
お父さんや親戚にもらったボカのユニフォームやその他ボカグッズは、
家の中でも外でも肌身離さず持って行く程、大のお気に入り・・・
ユニフォーム、パンツ、ソックス、シューズ全てボカ・・・
後ろに写っている車までボカカラー
自慢のジャージは紺とイエローのボカジャージ！
そして、ボカにパラシオが在籍していた時には・・・
パラシオのトレードマークの三つ編みの代わりにこんな髪飾りをぶらさげ学校に呼び出された事もありました。
誕生日ケーキはボカとリーベルのスーぺルクラシコケーキ・・・
バナナを食べる時もボカ・・・
寝る時もボカ・・・
そして、夢の中もきっと・・・ボカ・・・・
そんなファクンドにリーベルの学校に行かせる決断をあなたは親なら出来ますか・・・？
ちなみに、リーベルの学校のエンブレムはサッカーのものをそのまま使っているそうで・・・
当然、ユニフォームの左胸にはこのリーベルのエンブレムが入っています・・・
自分は、正直ボカをあそこまで愛するファクンドが、
毎日リーベルのユニフォームを着て学校に行く姿が想像できません・・・
そして、両親に本人に話をしたのか？と聞いたところ、一応したそうで・・・
その答えはもちろん、 「NOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
だったそうで・・・
唯一、「馬を一頭買ってくれるなら、交渉に応じても良い」と条件提示をしてきたそうです。
ちなみにファクンドの家はブエノスアイレス市内の３DKのマンションに住んでいます(笑）
本当・・・子供の教育って、大変ですね・・・
Fuerza Facu!!!!
Carlos
PS： 最終的にどのような決断が下されるかはわかりませんが、唯一私が祈るのは、
この親子の絆に亀裂が生まれない事・・・それだけ・・・
嬉しいお手紙が♪♪♪
今日、病み上がりで久々に事務所に出ると、
PCの前に一通のお手紙が・・・
誰からだろう？と封筒の見ると
先日、大使館カップに参戦してくれたＴ・Ｋ君から☆
どうしたんだろ～と思いながら開けてみると、
一緒に撮った写真が一枚と本人からのお手紙が入っていました。
そして、そのお手紙には・・・
今回の大使館カップの結果が悔しかったこと・・・
でも、今回の経験を今後のサッカーに活かしていきたいということ・・・
そして、本人のこんな宣言が！
「大人になったらボカ･ジュニアーズに入れるようにたくさん練習して、必ずプロサッカー選手になります。そして、ワールドカップでアルゼンチンを倒して世界一になります。」
しかも、その後には、そのためにアドバイスを下さいと、
いくつかの質問が・・・
この手紙は自分の宝物の一つになりました☆
Ｔ・Ｋ君は今は１２歳のはずなので、
２０１８年のロシア大会でちょうど２０歳、
２０１２年のカタール大会で２４歳になるので、
その夢の実現はカタール大会かもしれませんね。
一番、きれっきれの時でしょうからね。
ただ、Ｔ・Ｋ君のプレースタイルからすると賞味期限は長いタイプなので、
その後もチャンスはあるでしょう。
いや、適当に言っているのではなく・・・
こういう子は、夢を実現してしまうタイプです。わかります。
後は、運ですね。
一応、この手紙は彼が夢の実現を果たすまでとっておく事にします☆
凄い価値がつくな・・・
Carlos
リーベルのリカルド氏とシメオネJr・・・
Buenas Noches!!!
すいません、今回は少し異例なのですが、
ボカ・ジャパンBlog「ボカの5軍、6軍が見事優勝！そして・・・
」
の続きをカルロスBlogにて書かせて頂きます。
※その理由はボカ・ジャパンBlogをお読み下さい。
ボカに１－４で勝利したリーベルのリカルドコーチとの電話で、
その時の試合の状況を“聞いて欲しい”という雰囲気だったので色々聞いてみました。
カルロス
「オーケー！そこまで言うなら、インタビューを始めよう・・・」
リカルド
「ふふ、何が聞きたい？」
カルロス
「じゃあ、まずは試合の流れについて教えてもらえるかな？」
リカルド
「オーカー！(※)実は俺はリーベルの8軍と9軍の監督に就任して5年目になるんだが、
一度もボカに負けた事が無いんだ」
※アルゼンチンではOKの事をスペイン語読みでオーカー！と答える人がいる。
それがカッコイイと思ってそう言っているのか、ただスペイン語読みしている
だけなのかは、わからない・・・
カルロス
「わかった。っで、今回の試合はどうだったの？」
リカルド
「今回も同じで、前半からずうっと我々のペースだった。まず最初にうちが先制して、
前半のうちにもう2点ぐらい決められると思っていた」
リカルド
「したら、前半20分頃にうちのコーナーキックのチャンスで、
ボカのオルティスという選手が、うちのカレーラの頭にヘディングしてしまい、
オルティスが血だらけで倒れたんだよ」
カルロス
「えー！大丈夫だったの？」
リカルド
「いや、ぶっ倒れて出血が止まらなかったから、すぐに救急車で病院に運ばれたんだ」
リカルド
「そして、AFA(アルゼンチンサッカー協会)のルール上、救急車が待機していない場では
試合が続行出来ないから、その後40分間も試合が中断されてしまったんだ」
カルロス
「したら、大変だったねぇ・・・」
リカルド
「そうなんだ。おかげでリズムが崩れ、試合が再開してすぐボカに決められて1－1になってしまった」
リカルド
「ただ、ハーフタイム中に俺が色々指示をおくり、選手達はそれに忠実に応えてくれた。
どんな指示を出したか聞きたいだろ？」
カルロス
「・・・うん、聞きたい・・・」
リカルド
「ボカは強い9番がいた。だから両サイドからうちのDFラインの裏に斜めのクロスをあげてきた。
だから、うちの中盤の2人にこのボカの両サイドの選手を止めるよう伝えたんだ」
リカルド
「そして、結果は知っての通り、うちらの圧勝さ。ッフ」
カルロス
「なるほど・・・それで、今回の試合にシメオネの息子も出てたらしいね！
しかも、点決めったって！」
カルロス
「シメオネがインタビューに応えてて、その記事にシメオネが
“リカルドが良い指導をしてくれている”って書いてあったよ。すごいね！」
リカルド
「まぁな。シメオネの息子は実はバビーフットボールもどこかのクラブで
育成を受けてきた選手じゃなかったんだが、ある日うちのセレクションを受けにきた」
リカルド
「それで、他のコーチは“いらない”と言っていたんだが、俺は“面白い”と感じた。
だから、入れる事にしたんだ」
カルロス
「そう言えば前回リーベルに遊びにいった時に紹介してくれたね。
あの時はコネで入ってるだけなのかと思ってた」
リカルド
「いや、違う。あいつは最初親父と同じ5番（ボランチ）でプレーしていたけど、
俺はすぐあいつの能力から見て、最も活きるのは9番だとわかった。
だから、今年から9番で起用してきたんだ」
カルロス
「へぇー！っで結果はどうだったの？」
リカルド
「今季だけで27ゴールを決めてチームの得点王だ。
年末には、リーベルの下部組織の中で与えられるMVPをもらうだろう」
シメオネJr
カルロス
「マジで！？凄いな！リカルド！やっぱり凄いんだね」
リカルド
「ッフ。良い指導者は良い指導をすればそれでいいというわけじゃない。
良い指導者は、選手の持っている能力を最大限に引き出す事が大切なんだ。
その上で、選手の適正を見極める目はとても大切なんだ」
カルロス
「最後にカッコイイ台詞を残したね。でも、認めるわ。あなたは凄い」
リカルド
「まぁ、俺の写真が使いたかったら、リーベルのサイトに行けばあるから。
ちゃんと後で許可もらっとくから、自由に使っていいぞ」
カルロス
「あのさー！最後に一つ聞きたいんだけど、前に話した“アルゼンチン道場破りの旅”
のマッチメイク進んでる？」
リカルド
「もう俺に依頼した時点で決まってるさ(笑)後は、同じU12のチームでも、
ベストメンバーを出して欲しいのか？サブメンバーを出して欲しいのか？言ってくれ」
カルロス
「ベストメンバーとサブメンバーでそんなに違う？」
リカルド
「じゃあ、わかりやすく言うと。20対０で負けたいのか？3対０ぐらいで負けたいのか？
に応えてくれれば、それに見合ったチームを用意してやるよ。ガッハハハ！」
カルロス
「おいおい！リカルド！日本を舐めたら痛い目に合うぞ！」
リカルド
「ハハハハ！オーカー！お前らの挑戦を待ってるぜ！じゃーなー！」
この舐められよう。そして、この完全なる上から目線・・・く
まっ、しかし！勝利すれば、その分、嬉しさも倍増する。
是非、このリーベルの鼻をへし折りたいと思う方は、
一緒に参戦し、日本の恐ろしさを見せてやりましょう！
「アルゼンチン道場破りの旅」のサイトはこちら
後、ちょい古いですが、以前リーベルを訪問した時の写真です☆
現リーベルのトップを指揮するJJロペス氏
サッカークリニック3月号にインタビューが載ってました。
78年W杯優勝メンバーのパト・フィリオール氏
（今はリーベルのキーパーコーチをしています）
シメオネJr（中央）とそのお友達