がっちりはまったギャンブラー生活。
脱却せねば。
というより元の路線に戻らねば。
とりあえず、何らかの行動を!!
とおもむろにタウンページ。
《音楽スタジオ》で検索。
アから順に軒並み電話する。
「すいません!そこで働かしてください!!
え??行ったこと?はありません!
募集してない??じゃまた!!」
を繰り返す事約20件。
「とりあえず、面接しよっか?」にぶち当たる。
約束の時間、梅田のスタジオ。
出てきた面接官の方。鼻から耳にチェーンが繋がってます。肩にはドクロさんがにっかり。
「ちょーこえーんですけど…」束の間。
「いーよ。明日から来れる?」
え??マジで?いーの??
カムバァック!!ロッケンロール!!
明日から、本格的なロック生活だぜ!!
ゲーム喫茶の勤務を減らしていただき、
いざ、出陣の儀なり!!
で、勤めさせていただいた音楽スタジオは中崎町。
なんだか、お客様がたくさん来はります。
ちらほら、あれ?バンやろで見た事ある?
え?テレビでたはる人ですよね??
後日、知る事になる事実ですが、このスタジオのオーナー様は飛んで飛んで回って回る有名歌手の方。
で、もちろんご本人もちらほらバンドを引き連れて音調整。
いやもう、緊張しっぱなしの喉カラカラ状態。
来る人来る人のオーラが半端ない。
それでひとたびギターを持てば、
イングヴェイ マルムスティーンのブラックスターやら
ミスタービッグのビリーシーン、コロラドブルドッグやらをガリガリにぶっ放し。
イングヴェイって神様で実はCGやと思ってた、
ビリーシーンって音重ねて録ってると思ってた。
をことごとく破壊。
リアルな超絶テクニックを目の当たりにする日々。
あくる日もその次の日も、
喉カラカラの超絶テク!!!爆音!!
俺→トイレ掃除。
繰り返す日々。荒む心。
中学の時の俺、再び登場。
「どうせ、俺なんて。。。」
で、たまにくるチャンス。
「松本、ちょっとギター弾いてみろよ」
待ってましたー!!になるわけねー!!
喉カラカラの指ぎちぎち。
バビョーンって聞いた事のない音鳴って、
はい終了。
「お前さぁー。なんで音楽やってんの??」
バッキューン。胸を貫通する弾丸ワード。
えっと、なんで俺音楽やってるんだっけ??
てか俺に何が出来るって??
何も出来るわけないだろう??
で
敵前逃亡。
スタジオの鍵を封筒に入れ一筆したためる。
「母親が病気になりました。里に帰ります。」
はい!うそー!!
とにかく逃げる、逃げる。
目の前壁からはとにかく逃げる。
かくして大阪での音楽生活は半年足らずで終了し、
あっさりと都落ち。
で?松本さんよー!
一体あんたは何がしたいんだい!!?
それはまた次のお話。
そして確実に言えること、それは、
隣の人間国宝さんを見るとき、相変わらず
喉がカラカラになる事。
アディオス👋