シリーズ 松本真 その5 | 松本真の未来創造提案書

松本真の未来創造提案書

南京都の風雲児、表現者松本が語る、
未来に対する提案書的ブログ

どっぷり浸かったゲーム喫茶ワーキング。
がっちりはまったギャンブラー生活。

脱却せねば。
というより元の路線に戻らねば。
とりあえず、何らかの行動を!!
とおもむろにタウンページ。

《音楽スタジオ》で検索。
アから順に軒並み電話する。
「すいません!そこで働かしてください!!
え??行ったこと?はありません!
募集してない??じゃまた!!」

を繰り返す事約20件。
「とりあえず、面接しよっか?」にぶち当たる。

約束の時間、梅田のスタジオ。
出てきた面接官の方。鼻から耳にチェーンが繋がってます。肩にはドクロさんがにっかり。
「ちょーこえーんですけど…」束の間。
「いーよ。明日から来れる?」
え??マジで?いーの??

カムバァック!!ロッケンロール!!
明日から、本格的なロック生活だぜ!!

ゲーム喫茶の勤務を減らしていただき、
いざ、出陣の儀なり!!

で、勤めさせていただいた音楽スタジオは中崎町。
なんだか、お客様がたくさん来はります。
ちらほら、あれ?バンやろで見た事ある?
え?テレビでたはる人ですよね??
後日、知る事になる事実ですが、このスタジオのオーナー様は飛んで飛んで回って回る有名歌手の方。

で、もちろんご本人もちらほらバンドを引き連れて音調整。

いやもう、緊張しっぱなしの喉カラカラ状態。
来る人来る人のオーラが半端ない。

それでひとたびギターを持てば、
イングヴェイ マルムスティーンのブラックスターやら
ミスタービッグのビリーシーン、コロラドブルドッグやらをガリガリにぶっ放し。

イングヴェイって神様で実はCGやと思ってた、
ビリーシーンって音重ねて録ってると思ってた。
をことごとく破壊。
リアルな超絶テクニックを目の当たりにする日々。

あくる日もその次の日も、
喉カラカラの超絶テク!!!爆音!!
俺→トイレ掃除。
繰り返す日々。荒む心。

中学の時の俺、再び登場。
「どうせ、俺なんて。。。」

で、たまにくるチャンス。
「松本、ちょっとギター弾いてみろよ」

待ってましたー!!になるわけねー!!
喉カラカラの指ぎちぎち。
バビョーンって聞いた事のない音鳴って、
はい終了。

「お前さぁー。なんで音楽やってんの??」


バッキューン。胸を貫通する弾丸ワード。


えっと、なんで俺音楽やってるんだっけ??
てか俺に何が出来るって??
何も出来るわけないだろう??

敵前逃亡。
スタジオの鍵を封筒に入れ一筆したためる。
「母親が病気になりました。里に帰ります。」
はい!うそー!!

とにかく逃げる、逃げる。
目の前壁からはとにかく逃げる。

かくして大阪での音楽生活は半年足らずで終了し、
あっさりと都落ち。

で?松本さんよー!
一体あんたは何がしたいんだい!!?

それはまた次のお話。

そして確実に言えること、それは、
隣の人間国宝さんを見るとき、相変わらず
喉がカラカラになる事。


アディオス👋