シリーズ 松本真 その4 | 松本真の未来創造提案書

松本真の未来創造提案書

南京都の風雲児、表現者松本が語る、
未来に対する提案書的ブログ

高校を卒業し、仲間はそれぞれの道を歩む。

ある友人は大学へ、ある友人は専門学校へ、

そして仲間のほとんどは社会の荒波へと旅立ちました。

当たり前のことだけど、これはとてつもない挑戦が始まりであるわけです。


松本はというと…。


そのどれにも当てはまらない、存在。

いわゆるフリーターになるわけです。

「俺はサラリーマンにはならねぇ!!」


とはいえ、ロックスターにむけてうかうかしていてはいけません。

ロックンローラーたるもの親の世話になっていては、話になりませんので、

とにかく家を出ることを決意します。

とにもかくにも右も左もなく家を飛び出すこと、これ即ち当時の僕の『ROCK』だったわけです。

尾崎豊がそう歌ってたから!!


とはいえ、金がない。

金がなきゃ生活はできない。

仕事と住処、金と飯が手に入るところにいかないと。


そこで一番初めについた仕事が、自動車工場の期間従業員の仕事でした。

寮もあるし食堂もある、給料もいいし、なんだかロックっぽい。



一年近く汗と油と怒号の中で、必死に働いてました。

すっかりロックを忘れて。。。


「まずいぞ。これはもはやROCKじゃなくてただの工場の作業員ですよ!!」って

気づいたその日に行動!!


辞職し、一週間後に大阪に向かうのです。(東京は怖かったんです、いやまじで)



一年足らずしか働いていないのに、当時は退職金もいただき失業保険も支給されたので

大阪についてしばらくは余裕をもって生活していました。

というよりも、ほぼギャンブラーな生活でしたね。


朝起きて、パチンコ屋に並ぶ、週末は競馬、夜は麻雀。

来る日も来る日も

すっかりロックを忘れて。。。


っで。。。気づけば…金がない…。


金がないんです。働かないと!!!


っで、たまたま住処の横にあった喫茶店。

「とにかく今すぐでも働けます!!」ってすぐ採用。

それが僕の料理人人生のスタートになるわけです。


その店がとにかく刺激的なお店で、

いわゆるゲーム喫茶ってやつなんです。今の若い人は知らないかなぁ。

インベーダーゲームっていうのが昔はあって、それが大流行したんです。

そのゲーム機がテーブル代わりのお店。

僕らの時でもすでに時代錯誤なお店だったんですが、とにかくよく流行ってた。


飯が旨いって有名だったんです。


ピラフ、カレー、焼きそばにもちろんサンドイッチ。

ハンバーグ、エビフライ、スパゲッティ。

もうちゃんとした洋食屋さんのクオリティ。

そのうえゲーム喫茶。


で、なんとなんと24時間営業!!


場所は生野と東成の間。内環状線沿い。

まぁ治安が悪い悪い。

怖~いお兄さんやら、キンキラのお姉さんやら。

暴走族やら、堅気じゃない人やら。

タバコで真っ白い店内、爆音のBGM。

笑い声と叫び声、混沌の極み。


で飯が旨い。


ビビりながら毎日働いてたけど、

今思えばすげぇ楽しい空間だったし、スタッフの原さんが作る

「焼肉ピラフ」は、衝撃的に旨かった。


給料は恐ろしく安かったけど。

一生懸命働いた。


すっかりロックを忘れて。



一体、いつになったらロックするのか???

松本!!!


またそれは次のお話。


アディオスパー