エアコンが全く効かないという事で入庫した993。
去年の10～11月頃に、知り合いの整備工場さんでエバポレータを交換したそうです。
季節的な事もあって余り使用しなかったそうですが、
その後ふっとした時にエアコンを入れると効かなかったので、
ガソリンスタンドによってエアコンガスを充填。
しかしその後2～3日経って再びエアコンを入れると効かなくなっていたそうです。
こりゃ、結構な勢いで漏れている様です。
見れる限りの配管関係をチェックしましたが、これと言って漏れている様な所は無さそう・・・
こうなってくると、嫌な予感しかしなくなってくる訳ですが、
現状全くエアコンが効かないので、一先ず蛍光剤と共に、エアコンガスを充填します。
充填の過程で実施される「エアコンリークチェック」は、当然エラー(^^;
充填当日は特に違和感が無かったものの、翌日エアコンをつけてみると、吹き出し口から強烈なガス臭！！
漏れている場所はほぼ確定という事で、
エバポレータの取り外しにかかります。
場所はフロントトランク内。
色々外して、ようやく見えて来たエキスパンションバルブ。
ここが原因だったらどれだけ良かった事か・・・
燃料タンクを軽くずらして、ここの隙間を覗き込むと、
はぁ・・・
やっぱりエバポレータですか。
燃料タンクを外して、フロントエアサス入っているからそれらパーツも少し避けながら、
エアコンユニット取り外し。
ここまで外れたら、もうまな板の鯉。
今回はお客様のご希望もあり、社外パーツにて対応します。
新旧比較してみます。
こちら新品。
こちらは去年交換した方。
ラベルの日付からも、まだ新しいという事が分かります。
何なんでしょうか、この急速な劣化具合は。
エアコンを殆ど効かす事無く、仕事放棄状態だったにも関わらず、
何だか「長年必死で頑張って来ました」感を出されています。
ラベルブランドは違えど、中身は全く同じものです。
漏れた方は、初期不良だったのでしょうか。
社外品、怖いなぁ・・・
それにしても、強烈に漏れていますね。
これだけ漏れたら、もっても2～3日でしょう。
毎日エアコンを使用する季節であれば、1日ともたないかも・・・
漏れが集中しているのはこの辺りみたいです。
部品の返却をご希望されたので、ここから先は調べていませんが、
本当は、
水槽に付けてエア圧かけて、漏れている場所を特定したかった・・・
今回組付けたパーツが、しっかり長持ちしてくれます様に。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。
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愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました
