同業者さんからのご依頼で、
今回はグランドチェロキーのATF圧送交換です。
これまで何度かATF交換を行っているそうですが、
今まで行ってきた方法は、下から抜いて上らから入れるというシンプルな方法。
しかし今回は「圧送交換」をご希望という事で、
弊社にご依頼頂きました。
チェロキーはアメリカの車ですが、
実は、ATF圧送交換のアタッチメントは、
フリークのグループ会社「株式会社フリークネット」で販売している、
F-PETのメルセデスシリーズ「MB-No1」が使用出来ます。
そして、
AT本体はBMWと同じZF製です。
この様に、多くのアメ車ではダイムラーとZFが組み合わされている事が多く、MB-No1を使っての圧送交換事例が多くあります。
それでは始めて行きましょう！
リフトで上げて、各所簡単に点検をしながらATF抜き取りに移ります。
見慣れたオイルパン。
BMWと同じZF製ですので、オイルパンも当然樹脂製。
一度取り外すと、基本的に再利用不可です。
ATFを輩出。
比較用の瓶に採取しておきます。
もはやBMWを触っている様な気分になって来ます(笑)
取り外したオイルパン。
内部に組み込まれているフィルターは真っ黒に汚れています。
磁石に引っ付いている鉄粉の量も凄い・・・
画面上から下に流れて来ているATFの汚れ具合も凄いです。
まるでドロみたい。
新品のオイルパンです。
フィルターは元々綺麗な白色です。
オイルパンを組み付け。
MB-No1は、ラジエータの所に付いているATFクーラー入り口に装着します。
ATFの初期充填を行ってエンジン始動。
何度も交換を繰り返していきます。
油量調整温度は、オイルパンには30～50℃と書かれていますが、
最終調整温度は40～50℃です。
現在の油温は45℃。
いいですね。
油量調整に移ります。
ZF製ミッションは殆ど、側面にオーバーフロープラグがあります。
ひとしきり排出をして、最後糸状になった所で油量調整も完了です。
オーバーフローしてくるATFを比較用の瓶に採取しておきます。
新旧比較です。
ここまで綺麗になりました。
透明度が全く違います。
ATFの交換をされていたそうですが、
いわゆる「下から抜いて上から補充」では綺麗になりません。
トラブルを回避し、AT本体の寿命を延長し、
更にはフィーリングやレスポンスを良くする為には、やはり圧送交換を行う必要があります。
本来「圧送交換」が出来ないミッションでも、フリークネットのF-PETシリーズを使用する事によって圧送交換を可能にします。
現在販売中のアタッチメントは全部で33種類。
現在開発中の物は、ボルボ用やポルシェ用があります。
他にも、
ディーラーでも手に入らない、そもそも部品供給設定自体が無いタイプのATFストレーナーなども在庫していますので、お困りの際はお問い合わせ下さい。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
＜参考データ：車両走行距離 71,000km＞
※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。
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(1) フリークでは、密閉式ミッションの圧送交換が出来る様、様々なアタッチメントを製作・販売しております。商品一覧はこちらです → F-PETシリーズ
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