エンジンチェックランプ点灯のS600(W221)が、
お付き合いのある業者さんより入庫しました。
引取に行ったスタッフは
エンジンには特に不具合を感じず、
そして私自身も、
駐車場から工場内へ車を移動させても、
普通に走るし違和感を感じない。
強いて言えば、
V12の6000ccにしては、何となくトルクが無い様な。
そんな感じは、私もスタッフも感じていましたが・・・
それでも、「後で思えば」です。
普段乗られているオーナー様も、
特に違和感の申告はありませんでしたので、
その辺りには気付いておられなかったのかも。
診断機を接続してフォルトをチェック。
・P0300-ミスファイア
・P0307-シリンダ7のミスファイア
・P0311-シリンダ11のミスファイア
・P0300-CAT不良
・P0309-シリンダ9のミスファイア
・P0312-シリンダ12のミスファイア
・P0308-シリンダ8のミスファイア
・P0310-シリンダ10のミスファイア
( ※ Xentry-DASでの表示順に記載 )
何とこのS600、片バンク、死んでるんです!
え~!!
すごい!!
エンジン、全く震える事も無く、
何も起こっていない様な平然な顔をしておいて、
実は左半分はエンジンが働いていないという状態!
ちなみに、マフラー左側からはメチャクチャ生ガス発生していました(笑)
ちょうど1年前に現物修理をして貰ったそうですが、
残念ながら再びトラブルとなったようです。
ちなみに、ご依頼頂いた業者さんに伺うと、保証は3ヶ月だったとの事。
1週間程で、リペアが完了して戻って来ました。
フリークに直送してくれましたので、私が箱から出したそのままの状態ですが、
12番が・・・(^^;
出来る限り修正しておきました。
左バンク側はECUがすぐそばにある為、
車両ハーネスが色々と邪魔をして来ます。
付け替えた絶縁キャップも結構邪魔になるので、
スムーズに挿入出来る様少し工夫を。
エンジンルーム内に仕切りもあるので、その辺りも外せる限り取り外し、配管類も避けて行きます。
エンジン始動!
左側のマフラーからのみ、白煙が大量に!!
生ガスやオイルなど、マフラー内部にも大量に溜まっていたのでしょう。
診断機を接続して過去フォルトをリセット。
以後、エラーも出る事無し!
バッテリーも満充電にしておきました。
一部しか写っていませんが、
一番手前のケイマン、ガソリンを入れても燃料計が無反応です。
現在、少なくとも3,000円分はガソリンが入ってますが、
表示はエンプティのままで、ガソリン残量の注意喚起も表示されています。
原因はメーター?それともセンダ??
メーターのアクティブテストから開始します。
リセットしてから再学習。
全指針の動作チェック。
直りました。
一先ず様子を見てみて下さい。
今回のケイマン修理代は5,400円ですが、
もし、以後も再発する様でしたら、
次回修理代から5,400円は差し引かせて頂きます。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。
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