メルセデスベンツ W212 。
エンジン冷間時に変速ショックが起こるという症状で、
なんと、兵庫県の方からご連絡を頂き、
先日ご来店頂いて、ATF圧送交換をさせて頂きました。
過去に書いたブログを見つけて頂いたという事で、
同じ症状が出ているそうです。
メルセデスベンツ E350
W212 ブルーテックです。
比較用に、現時点でのATFを瓶に採取します。
オイルパンを取り外しました。
ストレーナーは黒色ではありません。
鉄粉などで表面が真っ黒に汚れているだけで、
一ヶ所だけ擦ると、元がシルバーなのが分かります。
ストレーナー内部のフィルター部、真っ黒です!!
ATFも真っ黒です!!
磁石にも鉄粉が大量に吸着されています。
オイルパンの底にもたくさんの鉄粉が。
バルブボディも取り外します。
バルブボディが外れたので、パワートレインの底も掃除しておきます。
掃除途中。
側面のプレートにすら、ここまで鉄粉が付着します。
ソレノイドバルブを取り外して掃除します。
ソレノイド本体もこんなに真っ黒に汚れています。
ひとつひとつ綺麗にしていきます。
ソレノイドバルブとエレクトリカルプレートとの電極接点も真っ黒でしたので、全て綺麗に掃除をしています。
裏も表も隅々まで掃除しました。
ATに取り付け。
※バルブボディ脱着の流れで、何処にどう付いていたか分からない部品が転げ落ちて来て、訳が分からなくなってしまったプロショップさんはご連絡下さい。ベンツの部品カタログ(EPC)にも載っていない部品が1点使われています。
ATFストレーナーを取付。
オイルパンや吸着磁石も綺麗にして取付。
圧送交換を可能にする専用ホースを接続します。
もちろん、フリークオリジナルです。
既に抜けているATFを先に充填してエンジン始動!
ちなみに、純正ATFは透明な青色です。
ガラスモニター越しの撮影ですと、少し黒っぽく見えてしまいますので、
少しライトを当てて分かり易く撮影してみました。
ATFは超低粘度ATFとなります。
それでは、圧送交換を開始します!!
回収されるATFがだいぶ青みがかって来て透明になって来たので、
XentryDASを接続してATFの油温を管理しながら交換を続けます。
殆ど新品ATFと遜色ないレベルに綺麗になりました。
XentryDASにて、最終ATF油温をチェック。
油量調整温度に入ったら調整用プラグを外し、
ATFが糸状に抜ける様になったところで油量調整も完了です。
真っ白いウエスに吸着させるとよく分かりますが、
交換前のATFが左側で、
交換後のATFが右側です。
青みや透明度が全然違います。
さて、あとはお客様に冷間時のシフトフィーリングの変化を確認して頂くだけになりますが、さすがに現時点では交換後の為、しっかりと油温が上がっています。
完成後はすぐに兵庫県に戻られるお客様。
インプレッションは後日連絡頂けるとの約束をし、お見送りです(^^)/
さて、その後・・・
改善してくれたかな??と思っていた所に、
お客様からのLINEが!!
今まで気になっていた変速ショックが無くなり、
非常にスムーズに変速してくれるとの事(≧▽≦)
動画も頂いて、私にも分かり易くインプレッションして下さいました!
今回の愛媛旅、お客様がみんカラにもアップされていました。
リンクの了解を頂きましたので、是非こちらもご覧下さい。
今回のATF圧送交換では、
上記内容も含め以下の作業を行っております。
・ATオイルパン脱着清掃
・ATオイルパンガスケット交換
・バルブボディ脱着清掃
・ATFストレーナー交換
・ATF交換
・WAKO'S パワーエアコン添加
今回の修理ご請求額は、 ¥ 139,500- となっております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 135,700km>
※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はご遠慮下さい。
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