今回の修理(?)は、少々変わった内容です(^^;
日産のセレナ(C25)が、
3速ホールドでまともに走れないという状態で
お付き合いのある整備工場さんに入庫されたそうです。
中古もしくはリビルトのCVTに載せ替えをお客様と打ち合わせしているそうですが、もしかしてバルブボディオーバーホールで直らないかという相談を頂きました。
症状を伺った結果、100%直るとは言い切れませんが
やってみる価値はあるという話になり、ご依頼頂く事となりました(^^)
てっきり車ごと運ばれて来ると思っていたら、
バルブボディだけ取り外してのご来店です(^^)
C25バルブボディは3つの階層に分かれています。
まず最下層のアンダーボディ。
全てのバルブを取り外し。
アンダーボディとセパレートプレート。
バルブボディ中央層のセンターボディ。
清掃完了。
バルブを1本組み付けたところで、写真を撮っていない事に気付き撮影(^^;
チェックボールも綺麗に。
最後はアッパーボディ。
バラバラに分解して、
清掃完了!
全体的に汚れも酷く、動きの悪いバルブもいくつかありましたが、
一番気になったのはこいつ!!
分解していく中で、ポロンッとこいつが落ちて来ました。
結構硬い物質・・・
なんでしょ??これ??
潰してみると分かりますが、
どうやらギューギューに固められた鉄粉の塊みたいです。
こんな物がバルブボディの中で作られていたんですね。
定期的なATFやCVTFの交換、ストレーナーの交換がどれ程大切かがよく分かりますね。
ここ最近ではメーカーさんもある一定距離での交換をお勧めされ始めましたね。
(ATFは無交換というメーカーさんも未だにありますが)
トヨタさんのサイトでは、
「CVTオイルを定期交換(10万kmごと)しないまま使用を続けると、オイルの劣化によりCVTの金属ベルトが摩耗して異音や振動が発生し、そのまま使用を続けると、当該ベルトが損傷して走行不能になることがあります。」
といったサービスキャンペーンも行われていますね。
(ちょっと古い話ですが)
詳しくは こちら 。
全ての組み付けが完了。
これで直ってくれると嬉しいのですが。
結果はまた後日、報告いたします~!
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品の価格変動等により、必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はご遠慮下さい。
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★愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました