BMW E90のエンジンオイル漏れ修理です。
漏れの状態はさほど酷い事はありませんが、
じと~っと滲んで来ている状態で、
こういったものは早め早めに対処しておいた方がいいですね(^^)
格好良くカスタムされたE90です。
エンジンヘッドカバーガスケットからのオイル漏れ、
そして、ウィークポイントである、バキュームポンプも取り外して、
そこに組み込まれているOリングも交換します。
バキュームポンプは、エンジンの後ろ側側面から刺さっていて、
(黄色矢印の奥の方)
カムシャフトの回転を利用して駆動されています。
フロントカウルのトップカバーがエンジンを半分覆っていますので、
手始めにその辺りから取り外していきます。
エンジンカバーを取り外しますと、
ヘッドカバー周辺でもオイルが漏れているのがよく分かります。
この漏れはソケットのフランジシールからの様です。
今回の作業では、もちろんこちらも交換していきます。
ヘッドカバー周辺からの漏れです。
漏れたエンジンオイルがエキマニの遮熱板の上で焼き付きいています。
ヘッドカバー取り外し。
エンジン内部は比較的綺麗です!
若干だけ、茶色に色付いています。
ロングライフオイル使用のエンジンは、だいたい茶色くなっていますね(^^;
エンジンの後ろ側、バルクヘッドとの間から手を入れて、
バキュームポンプを取り外します。
こちらがバキュームポンプです。
このポンプが回される事で、負圧を作り出します。
作られた負圧は、ブレーキマスターバックという部品に繋がれています。
軽い力で踏んだだけで車をしっかりと制止させてくれるのは、これら部品のお蔭です。
ポンプ本体からのオイル漏れも多いので、
ポンプを分解して、間に組み込まれている漏れ防止用のガスケットも交換します。
軽く掃除。
組み込まれているガスケットはペッチャンコ!!
更に分解。
シャフトや軸も取り外して綺麗に掃除をします。
組み付け。
ちなみに、バキュームポンプはこんな感じで回転しています。
回転軸はカムシャフトに直結されて回されていますので、
なんせ・・・もう・・・メチャクチャ速いスピードで回転しているのです。
動画、ちょっとぎこちない動きですみません。
右手にカメラを持っていますので、左手の指先だけでクルクル回しています(^^;)
組み付け部のガスケットも新品に交換。
プラグホールのOリングも上下交換。
(構造上、2番と3番のプラグホールOリングは交換出来ません・・・)
ここからが一番を気を使う作業、エンジンヘッドカバーの組み付けです。
組み付ける為には、フロントカウル周辺の更なる取り外しが必要です。
ワイパーアームを取り外し、その下にあるカバーを取り外して、
ヘッドカバーを真上から装着出来る様に空間を作ります。
組み付け後、小さなミラーとLEDライトを駆使し、
ヘッドカバーガスケットに歪みや外れが無いかをしっかりと確認。
オイルフィルターカートリッジを取り外し。
エンジンオイルを排出。
真っ黒です。
フィルターカートリッジ交換。
ドレンプラグガスケットも交換。
MOTUL 5W-40 を充填。
コンピュータ診断機を接続して、今回の作業に関する箇所のチェックと、
オイル関連のサービスインスペクションをリセット。
他にフォルトメモリーが入っていないかも合わせてチェックしています。
エンジンオイル量はメーターパネルに表示されます。
量がFULLレベルでぴったり合っている事を確認。
オイル交換サイクル表示もリセット。
エンジンルームが少し埃っていましたので、
滲んでいたオイルの掃除ついでに、
エンジンルーム全体を高圧洗浄機で掃除しておきました。
今回のトラブル修理では、上記内容も含め以下の作業を行っております。
・シリンダーヘッドカバー脱着清掃
・バキュームポンプ脱着清掃
・シリンダーヘッドカバーガスケットキット交換
・フランジガスケットキット交換
・バキュームポンプシールキット交換
・エンジンオイル交換
・オイルフィルター交換
今回の修理ご請求額は、 ¥ 56,000- となっております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 44,230km>
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