どっちが悪いのか・・・? トラブル修理-ダイハツ ミラ(L250S)エンジン不調 | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

フリークのお客様からのご紹介で、エンジン不調のお車を預かりました。

詳しく伺うと、

エンジンの調子が悪く、登り坂を登る時などは特に力が無くてエンストしそうになる。
ブレーキを踏んで止まっている時は、ガタガタと物凄い振動が起こる。

という事でした。

エンジンが一気筒死んでいる可能性が高いなと思い、
その辺りから点検を開始。


同時に、初めて入庫したお車ですので、
今までの整備記録や、車の現在の状態を調べつつ整備を進める訳ですが・・・




 
イグニッションコイルやスパークプラグにアクセスする為には、
エンジンの一番上にあるエアーエレメントボックスを取り外します。


 

 
エアーエレメントの汚れ具合・詰まり具合が尋常ではありません。




 
ヒダの奥の方までびっしりと、汚れやゴミが詰まっています。

空気の流れ、悪そうです(^^;)
燃費も悪くなっているんだろうなぁ・・・。



さてさて。
それはそうとして、まずは故障個所を断定して修理を。



シリンダーに刺さっているイグニッションコイルを抜き差し、
場所を差し替えて抜き差し、
スパークプラグも場所を変えてあれやこれやと調べてみまして・・・

原因は3番シリンダーに装着されているダイレクトコイルが悪い事が判明。



それにしても・・・




 
何ですか、このスパークプラグは(^^;)

送られてきた電流をしっかり消費出来ない様な摩耗の激しいスパークプラグは、
イグニッションコイルまで痛めてしまいますよ。




 
こちらが新品です。


 


 
イグニッションコイルは、トラブルの原因となった3番シリンダー の物だけを交換。

エンジン不調はこれで修理完了。





 
整備中、車の下にポタポタとエンジンオイルが漏れています。





 
漏れている場所は、なんとオイルエレメントから。

一体どれ位の間、交換を見送って来たのでしょうか。
パッキンがダメになって漏れています。




 
エンジンオイルの量は、レベルゲージ先端にようやく付くレベル。

お客様に了解を頂いて、オイル関連も交換。

排出されるエンジンオイルは真っ黒!




 
オイルドレンプラグには、スラッジが焼き付いています。

ドレンプラグでこれなら、エンジン内部はどうなっている事やら・・・




 
オイルエレメントを新しくし、
周辺もしっかりと掃除。

その後漏れが無いかをしばらくエンジンをかけて確認しています。





 
関係はないけど、タイヤも取り外して色々と点検してみましたら、
ブレーキディスクには変なラインが入っています。

もしかして・・・

と思い、ブレーキパッドを取り外してみますと、




 
残量が殆どありません!!

摩耗の激しい個所は鉄板がむき出しになっていて、
ローターを傷つけています。




 
ちなみに、新品がこちら。




 
タイヤは4本とも、もうすぐスリップサインが現れます。





 
バッテリーもダメ。





 
お客様にも見て頂ける様にプリントアウト。





 
しばらくエンジンをかけて、オイル漏れが止まっているかを確認していると、
何だか冷却水臭い・・・

こりゃ、どこか漏れているなと探してみると、
ラジエータのアッパータンクから水漏れが。



今回のご依頼はエンジン不調修理でしたが、
他にもたくさんの不具合箇所を抱え過ぎています。

走行距離は10万キロを超えていますが、タイミングベルトもまだ交換していません。

それらを全て修理・交換した場合、
総額で15万円程度掛かるという見積もりになりまして・・・

お客様と打ち合わせをしましたが、
今回はエンジン不調修理とブレーキパッド交換、
そしてエンジンオイル漏れの修理のみとなりました。


近く迎える車検は、格安車検で有名なコバ〇〇さんに出される予定との事で(^^;)


ちなみに、2年前の車検、そして更にもう2年前の車検も、
両方ともコバ〇〇さんで受けられていましたが、
お客様からの意向か、コバ〇〇さん側の意向か分かりませんが、
何も交換しないまま車検を通していました。

ブレーキフルードは真っ黒に汚れ、
冷却水もどす黒くなっていて、
前回の車検から1万キロも走っていないのに、
ブレーキパッドはこの状態、エアーエレメントはこの状態、
スパークプラグもこの状態・・・

タイミングベルト交換もせず、オイルエレメントも交換せず・・・


確かに車の整備にはお金が掛かりますが、
今回無理矢理にでも行わせて頂いたブレーキパッドなんて、
万が一の事があれば、
運転されている方だけでなく、周りの人にも危険を及ぼします。

バッテリーがダメになったらエンジンがかからないだけで、
タイミングベルトが切れても、冷却水が無くなってオーバーヒートしても、
殆どの場合、ご自身が困るだけですが、
やはり、命の危険にさらされる、もしくは危害を加えてしまう可能性が高い様な箇所は、
出来るだけ早めに処置して頂きたいものです。

テレビや冷蔵庫の調子が悪いのとは、訳が違います。

自動車を所有される方も、
そして自動車を診させて頂く立場の者も、
しっかりとした認識が必要だと感じさせられました。


来月末の車検、フリークに入れてくれないかなぁ~
入れて貰えたら、ある程度相談に乗りながらも、
ちゃんとしたメンテナンスをさせて頂くのですが~

多分、コバ〇〇さんにお願いされるんだろうなぁ~(泣)

だってフリークは、高いですから(笑)




今回のトラブル修理では、上記内容も含め以下の作業を行っております。


 ・3番シリンダーダイレクトコイル交換
 ・スパークプラグ 3本交換
 ・オイルエレメント交換
 ・エンジンオイル交換
 ・オイルドレンパッキン交換
 ・フロントブレーキディスクパッド交換
 ・フロントバンパー固定用プッシュリベット 6個交換


今回の修理ご請求額は、 ¥ 37,000- となっております。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離 104,000 km>


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