トラブル修理-ダイハツ ミラアヴィ(L250S)走行中の異音と振動 | フリークのブログ

フリークのブログ

自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

毎回大洲市から当社へ入庫頂いているお客様です。

走行中、特に高速などで、フロント左側ハブベアリングからの異音が気になるとの事で、
ご入庫頂きました。

早速試運転してみますと、
確かに左前からゴーーーという唸り音が出ています。
スピードを出せば音がはっきり聞こえてきます。



 
リフトで上げてタイヤを取り外し、ハブベアリングの交換に移りますが・・・



 

 
ドライブシャフトのセンターを叩いても、
ドライブシャフトがびくともしません(^^;)


 



 
ナックルとの噛み込み面にワコーズのラスペネを吹きかけ、







かなりのトルクをかけた状態で数日放置しても、
ほんの1mm程も動いてくれません。

ダイハツ・スズキ車で、たまに出くわしますが、
ドライブシャフトが本当に抜けないやつ、おります(^^;)


抜けなければ、ハブベアリングの交換も何も出来ません。

お客様に了解を頂き、
ハブも交換、ベアリングも交換、
そして、走行時の車体振動の原因となっていたドライブシャフトも、
リビルトにて交換する事となりました。





 
ナックルは中古を取り寄せました。





 
新しいハブとハブベアリングです。





 
ハブベアリングを止めているスナップリングを取り外し、





 
プレスで圧入されているハブベアリングを取り外します。


 


 
ナックルだけになりました。







続いて、新しいハブベアリングを圧入。

ちなみに、




 
余談ですが。
スズキジムニーの、ハブナット用SSTです。
この大きさ、ミラアヴィのハブベアリングにドンピシャで合いました(^^)


 

 

 
ハブベアリング、圧入完了。



 


 
続いてハブの圧入です。






純正のドライブシャフトは、
左側に元々問題を抱えているそうでして。

お客様が調べられて、教えて下さいました。


その情報を元に私もメーカーにあれやこれやと質問。

どうやら、30km~50km程度の速度域で、
このドライブシャフトのバランス不良で、車体に振動を引き起こすそうです。

そう聞いて私もこの作業前に試運転しましたが、
確かに、40km/h辺りから車体が周期振動を起こしています。


メーカーでは、
新車の保証が効いている内のクレームに関しては、
ドライブシャフトの対策部品をその時々に合わせて発注生産して貰っていたそうです。

対策の内容は、元々ベアリングが3つのところ、対策品は4つに増やしているそうです。

ただ、これも保証が効いている間でのことで、
もし現時点で対策部品の製造を依頼すれば、作ってくれない事も無いだろうけど、
かなりの金額になる事は覚悟して頂かないといけません・・・・との事。


ではメーカーではどの様な対策を取っているのか聞くと、

リビルト品はシャフトのバランス調整がされているので、
リビルト品に交換する事で、振動は全車消えています! らしいです(^^)


続いて、リビルトメーカーにも質問すると、
やはりこの症状は把握しているそうでして、
ダイハツさんの言われている通り、シャフトのバランス調整を行って出しているそうです。
聞けば、内側のベアリングに問題があるそうですね。





 
 ドライブシャフトを組み、ハブを組み付けます。


 


 
ブレーキキャリパーを元に戻し、ハブロックを規定トルクで絞めてロック。

走行テストをしましたら、
ハブベアリングの異音も解消、
同時に、一定周期で出ていた不快な車体振動も無くなっていました。


今回のトラブル修理では、上記内容も含め以下の作業を行っております。


 ・フロント左ハブ交換
 ・フロント左ハブベアリング交換
 ・左側ドライブシャフト(リビルト)交換
 ・フロント左ナックル(中古)交換
 ・ATF(WAKO’S HYPER-S)補充


今回の修理ご請求額は、 ¥ 47,100- となっております。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離  129,160km>


 

ブログランキングに登録しています。
クリックして頂けるとランキングが上がりますので、お願い致します(^^)

人気ブログランキングへ


★愛媛の社長TVに掲載されました~(^^)




★株式会社フリークのホームページは → こちらです