2回にわたりEテレ『バリバラ みんなの

ためのバリアフリー・バラエティー』で、

大変重要な問題が取り上げられた。

今回は、その1回目の内容について触れたい。

 

「NOTHING ABOUT US WITHOUT US! 

国連勧告を受けて」というテーマで番組では、

スイス・ジュネーブの国際連合欧州本部で、

昨年8月で開催された

国連障害者権利委員会による

初の対日審査の模様が報じられた。

 

国連障害者権利条約(CRPD)は、

2006年に国連総会で採択され、

日本は2014年に批准・締結をした。

 

同条約に沿った社会が実現されているか、

ジュネーブは日本政府が問われる場だった。

 

わが国の政府は、

厚労省、文科省、内閣府などから

28名の代表を派遣した。

 

「精神障害のある人たちが、精神科病院で

大規模に収容され生活していることに、

深刻な懸念があります」と、

日本は障害者権利委員会から

指摘されている。

 

 

ところでこの回のテーマ、

“NOTHING ABOUT US WITHOUT US!”

とは「自分たちのことを自分たち抜きに

決めないで!」という

世界中の障害者の合言葉である。

 

自分たち抜きで決められてしまう

最たるものが精神科病院への入院である。

入院には任意入院と医療保護入院があるが、

本人同意なしの医療保護入院が問われている。

 

国連は「入所している精神障害者のすべての

ケースを見直すこと。患者が納得して合意

した治療を受けられるようにすること」など、

日本政府に改善勧告を下した。

 

Eテレでの放送内容は、

『バリバラタイムズ』から文字情報として

閲覧することができるので、

詳しいことは下記を参照願いたい。

⇩  ⇩  ⇩

 

以前にも書いたが、

若年性認知症の妻が調薬入院した

最初の病院で、

妻は1日23時間にわたり身体拘束された。

だから認知症の家族にとっても、

座視できない問題なのである。

(妻への身体拘束について、気になる方は下記をご覧ください)

⇩  ⇩  ⇩

 

 

 

 

のち白ワインワイン!

 

2020 Rioja Nivarius Monovarietales Tempranillo Blanco[Bodegas Nivarius]

(スペイン/リオハ地方)

 

 

スペインを代表する黒ブドウの突然変異種がテンプラニーリョ・ブランコで白ブドウの希少品種。1988年にテンプラニーリョの古樹畑の1つ枝に2房だけ発見され、そこから接ぎ木で増やされていったブドウである。2007年にD.O.C.リオハに認可された。

このブドウのことを知って以来、一度は飲んでみたかったのだが、何とカルディの酒類関連会社・オーバーシーズで扱われ、カルディの店舗にて1,980円で買うことができた。

肝心の味わいだが、しっかりした酸の中に仄かな甘みと、ミネラル由来の苦みが感じられ、余韻は長い。白い花やリンゴのような香りがするスッキリとした白ワインだった。

 

  地球   地球   地球   地球   地球

 

精神科病院の病床数・入院日数は、『バリバラタイムズ』に掲載されたデータを見れば、日本は群を抜いている。この中には、認知症の人も含まれているだろう。リトアニアの国連障害者権利委員から、こういった点が問われたが、若年性認知症や認知症が進行した場合、受け入れてもらえる場所が限られてくるという問題がある。そのため一度入院すると、日数は長くなるのだろう。

行政や司法関係者目線ではなく、当事者・家族目線で異次元の認知症対策をしていかないと、介護保険2024年改正問題に見られるように、負のベクトルが働くばかりで、なかなか変わっていかないような気がする……。