息子から連絡が入った
ちょっと気を遣いながら申し訳なさげな声
だけど、私に余計な心配をかけさせないよう極めて明るい声で
今の状況を私にもわかるように話してくれる
私は、しっかり者でもなく世話好きでもなく
世の中の難しいげな話からは、そっと距離を置くタイプなので
今回の件も、ほぼ顔を突っ込んでいない
なので息子は
なれない場所に行き、難しい話を頑張って理解しようと努め
自分一人で今の状況を切り開いていかなければならない
正直、私の離婚調停なんてものは比にならないだろう
「この先の自分の未来がどうなってしまうのか・・
正直とても怖かった」
と話してくれたのは
電話を切る直前だった
故意にではないにしろ
自分のやったことへの後悔を何度したことだろう。
ことはあまり良くない方にもいい方にも進んだようだ
まだまだやらなければならない事も
まだ決まりきっていない事もあるが
何も見えていなかった時のことを思えば
随分気持ちも軽くなったようす。
後ろから朝日が
私の背をあたたかく照らしてくれる
「あなたは素敵な息子を持ったね」
そう話しかけてくれているように感じる
「普通は」とは・・
もう「普通は」が私にはわからない
普通は、もっと悔やむのだろうか
もっと不安に駆られるのだろうか
世間の目が気になってしまうのだろうか
もっと、親が先になってあれこれ助けてやるのだろうか
それを想像したとき
胃のあたりがキュッとなった
そんな思いが湧いてくる母でなくてよかった
だけど、
昔の私なら・・そうだったかもしれない・・
息子の話を聞きながら
私は何の心配もしていなかった
「何があっても大丈夫」
その思いが私の腹には座っている
むしろ、息子なりにこの状況を切り抜けている姿に感動すらする
それに息子には、
この状況だから見えてきた世界があるようだ
息子の話を聞きながら
私はあの子の素晴らしさを心から感謝した
息子の思いを汲み
息子を応援してくれている人たちにも
感謝。






