アナタが禁止していることはなんですか?

 

 

自分では気付かないぐらい

幸せになるために

自分を律していることはなんですか?

 

 

怒ってはいけない

 

気ままにしてはいけない

 

自由でいてはいけない

 

甘えてはいけない

 

迷惑をかけてはいけない

 

ご機嫌なお母さんでいなくてはいけない

 

子供に嫌な思いをさせてはいけない

 

あの子を助けなくてはいけない

 

あの人たちのように稼がなくてはいけない

 

あの人たちのように生きなくてはいけない

 

 

 

もし、幸せになろうと頑張っているなら

 

幸せになろうと頑張っていることをやめてみてください

 

そうすると

 

アナタが本当に欲しかった幸せが

 

全てあったことに気が付きますよ

 

 

 

それができない自分を許してあげてください

 

そうなれない自分で大丈夫なんだと信じてください

 

そして、

 

もっともっと周りの力を信じてください

 

世の中の優しさを受け取ってください

 

自分の知りへない

 

”自然の流れに”に身を委ねてください

 

 

 

 

 

 

 

今日の心屋オープンカウンセリング

開始1時間前で満席!(嬉しい!!)

 

 

ご参加くださった4名のみなさま

素敵な時間をありがとうございました!!

 

 

さて、今日も4名の方に引いてもらった言霊おみくじを紹介します

 

 

【内側を満たせば現実も成功するのだ】

 

【どうせこんな私なんてすばらしい】

 

【どんなことを勝手に期待していたんだろう】

 

【迷ったら損する方を選んでみよう】

 

 

今日の回にぴったりなメッセージで嬉しくなっちゃいますね❤️

 

 




 

どの方にも言えることです

 

もっともっと

 

世の中の優しさを受け取ってほしい

 

周りの人の力を信じてほしい

 

そして、

 

もっともっと今の自分に安心して信頼して力を抜いて生きてほしい

 

 

そんな思いを残しながら

 

8月のオープンカウンセリング(ひよりゆみの回)を

終わらせていただきたいと思います

 

(次回9月は、日程が決まり次第お知らせします)

 

 

 

どうぞ明日からの皆さんが

 

これまでになく柔らかな優しさで包まれますように

 

 

 

 

 

 

 

結局幸せの鍵は

 

目の前のあの人が握っている

 

 

 

アナタの目の前に

 

アナタを悩ます人はいませんか?

 

その人がきっと

 

アナタが幸せになる鍵を持っていますよ!

 

 

 

いつも不機嫌なパートナー

 

問題ばかり起こす子供

 

嫌なことを言ってくる上司

 

 

その人たちは

 

一体どんな

 

幸せの鍵を握っているのでしょう

 

 

今日は一年半ぶりに開催した心屋オープンカウンセリングにて

 

お二人のお話を伺い

 

そこにある幸せの鍵を見つけてきました♡

 

 

さてさて、

 

鍵を受け取ったお二人様は

 

これからどうされるでしょうか

 

 

「やっぱり無理!」と突き返すか

 

「そうなんだ!!」と素直に鍵を受け取るか

 

今後のお二人の行く末が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

写真写り悪くねーか?😱

(え?こんなもん??)

 

 

ご参加くださった3名様に引いてもらった心屋言霊おみくじ

 

これを読んでくださっている皆さんにも

ご紹介させていただきます。

 

 

 

「思えばたくさんの人に 助けられ応援されて 今の自分があるんだなぁ」

 

「反面教師に似てくるものでさ」

 

「私は実は愛されてるかも そうつぶやいてみる」

 

 

いかかですか?

どうかアナタの気付きに繋がりますように✨

 

 

 

 

 

まだ明日の回に空きがございます

 

よろしければ遊びに来てくださいね

 

 

開催日:8月27日(火)13:00〜15:00

 

開催場所:オンラインZOOM

 

持ち物:紙と鉛筆と一歩前に進む勇気

 

 

 

 

 

 

 

父とのこと

振り返り日記

 

 

 

 

 

父の意識がなくなって5日目夜(8/1)

 

 

仕事を終え

父の元に向かう

 

 

相変わらず父の息は苦しそうだ

息子の話によると

今日は血圧も下がってきてアラームもよくなるらしく

 

今は血圧を上げるために足を上に上げているらしい

 

それは明らかに「上がりすぎだろ!」という高さ

 

だけど、それぐらいしないと血圧が低くなり危険らしい・・

 

 

 

息子はいつも通りそこにいてくれる

慌てることなくその状況を私に話してくれる

 

 

きっと、慌てる、不安になるという段階をこえ

 

今の彼は多少のことでは動じないところまで肝が据わってきている

 

それだけ父のそばでいてくれているということだ

 

 

 

そんな息子が今日は地元の友達に会いに行こうかと考えている

 

実は今日は地元の花火大会

 

規模は小さいが昔を懐かしみたいらしい


 

ずっと病室にいてくれる息子の息抜きだ

 

 

おじいちゃんの容態に後ろ髪を引かれながら

 

「大丈夫!」を胸に出かけて行った

 

 

 

 

 

 

こうなって初めてかもしれない

 

父と2人の時間

 

 

痙攣する父の手を左手で握り

 

静かな病室で

 

今私はこれを書いている

 

 

「父との時間は今の私にとって最高の時間」

 

 

「瞬間瞬間を大切にしたい」

 

 

「父との時間の中で最高の体験をいくつもさせてもらっている」

 

 

「こんな状態になってまで父はたくさんのものを周りの人に与えてくれる」

 

 

「父に会う人会う人の表情が優しくなっていく

優しくふわっふわっの顔をして帰っていくのだ」

 

 

「いつか父に会いたいよー」と泣いている私がいてるだろう」

 

 

「その時にすぐに会えるようにたくさんの父との思い出を作る」

 

 

「今しかできないこと」

 

 

「今しか味わえないこと」

 

 

 

誰にも邪魔されない

 

父との静かな静かな時間。

 

 

 

 

 

 

 

 

父とのこと

振り返り日記

 

 

 

 

 

ちょうど見舞いにやってきた兄に頼んで

お酒を買ってきてもらった

 

見ると近くの酒造屋さんの純米吟醸w

 

随分張り込んだもんだ

 

 

早速、先ほどの看護師さんを呼んだ

 

 

母と兄は用事があり帰ってしまったが

入れ替わりで姉夫婦がやってきていた

 

 

姉夫婦と息子と私が見守る中

 

看護師さんが脱脂綿にお酒を含ませた

 

それだけでお酒の香りが部屋中に広がった

 

それを父の唇に当ててみる

 

すると父の口がすぐに閉じられ

 

なんだかモゴモゴさせているような気がした

 

 

 

意識がなくなってから(意識はあるけど動けないと私は思っている)

 

私たちの問いかけに全く反応しなくなった父が

 

初めて見せてくれた反応だった

 

 

「すごい!これ反応してくれてるよね!!」

 

「やっぱりお酒ってわかったんじゃない?」

 

 

姉夫婦も私たちも大はしゃぎで喜んだ

 

 

さらに看護師さんは口の中にも触れてくれた

 

そして、脱脂綿をキュッとつまみ

 

お酒を一滴口の中に垂らしてくれた

 

 

父はさらに口をモゴモゴさせ「ゴクリ」と喉を鳴らし

 

その一滴のお酒を飲み込んだように思えた

 

 

「飲んでる飲んでる!!」

 

「絶対お酒だってわかってる!!」

 

 

父の反応に看護師さんも含め部屋にいたみんなで大喜び

 

 

「きっと、ずっと待ってたんやね」

 

「最後にお酒飲みたいなって思ってたんやろうね」

 

「あーーーーー良かった」

 

「飲めて良かったな!お父ちゃん!!」

 

 

 



 

 

父の意識がなくなってから

 

というか・・

 

父からの反応がなくなってから

 

私は父が何をして欲しいのだろうかと

ずっと考えていました

 

 

「父は何をして欲しいのか・・」

 

 

 

振り返りながら書いている今は

 

本当にこのことに父が喜んでいたかはわからないが

 

 

この時の私は

 

お酒を口にしたことで

 

父がとっても喜んでいるように思えた

 

 

それがとても嬉しくて

 

「父に何もしてあげられない」という思いが

 

やっと報われた気がした

 

 



 

この時、


“父にお酒を飲ませる“


という提案をしてくれた看護師さんに


とっても感謝しています

 

本当に本当にありがとうございました。




ーーーーーーーーーーーー

 

 

「悩んでる人を1人にしない」をコンセプトに

 心屋オフィシャルカウンセラー、オフィシャル認定講師達が開催する

無料のグループカウンセリング

通称【心屋オープンカウンセリング】

 私、ひよりゆみが一年半ぶりに登板いたします!!

 

 

 

開催日:8月26日(月)11:00〜13:00

    8月27日(火)13:00〜15:00

 

開催場所:オンラインZOOM

 

 

 

 

振り返り日記

 

 

 

 

いつも畑仕事をし終えお昼前に来る母が

 

今朝は9時過ぎにやってくる

 

 

毎日病院に泊まってくれている孫を思ってか

 

それとも父に会いにか・・。

 

 

朝から息子と母と私とで父を囲み

昔話に花を咲かせていると

そこに看護師さんが父の様子を見にやってきてくれた

 

 

母「お父さん、風呂入りたいやろな」

 

私「お風呂好きやったもんな」

 

 

息子「僕も何回もおじいちゃんと一緒にお風呂入った!

おじいちゃん、いっつもお湯の中でタオル膨らましブクブクしてくれるねん!

 で、たいがい酔っ払ってるw」

 

 

三人一同「W W W W W 」

 

 

 

看護師さん「お酒お好きだったんですか?」

 

母「えぇ、毎晩晩酌をしていました」

 

私「本当に好きでした」

 

 

父のお酒エピソードを語り出したらキリがない

 

父のお酒はとてもご機嫌なお酒だった

 

いつも以上に長舌になり

過去の武勇伝を何度でも話していた

 

こちらも「また始まった」と思うものの

あまりに楽しげに話すのでその調子に合わせて聞いていた

 

母は毎度の話に流石にうんざりしていたw

 

 

晩酌は毎日欠かさない

 

集まりがあると一升瓶をペロリと空にする

 

一緒に飲んだ相手はほぼ酔いつぶれていく

 

世間の人たちは

私が父の娘だとわかると「お前も酒豪だろう」と言ってきた

 

「働き者で大酒飲み」

 

父を知る人は大抵それだけで父の姿を思い描ける

 


 

看護師さん「お酒飲ませてあげましようか」

 

3人一同「え?いいんですか?」

 

看護師さん「ガブガブはダメですけど、口を湿らせる程度ならw」

 

3人一同「本当ですか?」

 

看護師さん「お酒の好きな人なら風味や香りだけでも喜んでもらえるんじゃないでしょうか」

 

 3人一同「やったーーーー!!」

 

 

 

”父にお酒を飲ませてあげられる”

 

そのことが本当に嬉しかった

 

去年の夏、体を壊し

大好きだったお酒をはじめてやめた

 

今ここにきて、久しぶりに大好きなお酒を口にする事ができる

 

父にとっては待ち侘びた瞬間だろう。

 

 

 

「お父ちゃんの顔、なんか嬉しそうに見えん??」

 

「ほんまや!なんな表情が緩んだ!!」

 

 

 



 

つづく‥


 

=========

 

 

「悩んでる人を1人にしない」をコンセプトに

 心屋オフィシャルカウンセラー、オフィシャル認定講師達が開催する無料のグループカウンセリング、

通称【心屋オープンカウンセリング】

 私、ひよりゆみが一年半ぶりに登板いたします!!

 

 

 

開催日:8月26日(月)11:00〜13:00

    8月27日(火)13:00〜15:00

 

開催場所:オンラインZOOM

 

募集人数:先着4名

 

 よろしくお願いします✨

 


 

 

さて今日は父のお話から離れて

 

心屋オープンカウンセリング開催のお知らせです!

 

 

「悩んでる人を1人にしない」をコンセプトに

 

心屋オフィシャルカウンセラー、オフィシャル認定講師達が開催する

 

無料のグループカウンセリング

 

通称【心屋オープンカウンセリング】

 

私、ひよりゆみが一年半ぶりに登板いたします!!

 

 

 

開催日:8月26日(月)11:00〜13:00

    8月27日(火)13:00〜15:00

 

開催場所:オンラインZOOM

 

募集人数:先着4名

 

※お申し込みは開催日をタップしていただくとお申込フォームに飛べます!!

 

 

 

目の前の問題は

 

 結局「ワタシ」の問題です。

 

 

子供が

父が母が

旦那が

同僚が

上司が

お金が

 

 

そんな目の前のうまくいかない出来事を使って

 

アナタは一体何をどうしたい?

 

 

 

目の前の問題の中に潜む心の引っ掛かりを

 

私と一緒に紐解いてみませんか?

 

 

今までとは違うほんの小さなことに気付くだけでも

 

明日からの景色が変わってきます

 


生きづらい毎日から
自由で軽やかな毎日を過ごす第一歩として
アナタのご参加を心よりお待ちしています!!

 

 

 

 

  オープンカウンセリングとは

 

心屋オープンカウンセリングは「悩んでいる人をひとりにしない」をコンセプトに

心屋仁之助が2011年に始めた無料のグループカウンセリングです。

 

現在は心屋マスター卒業生によるボランティア活動で全国各地で開催され

どなたでも参加可能です。

 

心のモヤモヤ

なんだか上手くいかないこと

誰にも話せなくて一人で抱えている悩み

 

そんな時は少し勇気を出して

このオープンカウンセリングに参加してみてください。

 

あなたのお悩み解決の糸口が見えてきますよ。

 

 

 

  当時の様子

 

8名ほどの方にお集まりいただき

ご希望される方のご相談を伺います。

(毎回、2〜3名様ほど)



ご相談される方以外は

カウンセリングを聞いていただき

ご自分がどんなふうに感じるかを見つめていただきます。

 

(意見を聞いたりすることはございませんのでご安心ください。)

 

お話しされなくても、他の方のお話を聞きながら

自身のことと照らし合わせたり一緒に感じたりすることで

自分の気持ちに気づいたり、感情が溢れたりし

心の整理がされていくのが分かります。

 

これがグループカウンセリングの素晴らしさでもあります。

 

 

お話しくださった方には

お話し内容からその方の心のブロックを見つけ出し

お悩み解決に向けて魔法のことばをお贈りしています。

 

【魔法のことば】によりスッキリする方

悶絶する方と様々ですが、

それを知るだけでも悩んでいるあなたから

一歩踏み出すきっかけになってきますよ。

 

 

 

  参加費について

 

オープンカウンセリングは

心屋マスター卒業生によるボランティア活動です。

参加費は基本無料です

代わりにお気持ち金制度を採用しております。(1円〜OK)

 

頂いたお気持ち金は義援金として

ボランティア団体などに全額寄付しております。

 

 

 

 

過去いただいたご感想

 

★久しぶりのモヤモヤにどうすればいいのか困っていたところ、

ゆみさんのブログにたどり着き、この方ならと思い、申し込みをしまいた。

自分のことはついセルフで何とかしようと迷宮入りしてしまいますし、

ゆみさんは私の表情、声の変化を見逃さず、気持ちを掬いあげてくださるので、

自分でも「やっぱりそう思っていたのか」としっかり確認することがでいました。

相談して本当によかったです。

 

 

★オープンが終わった後、流れ弾が急にきて号泣しました。

また一つ癒えて、楽に生きられそうです。

ありがとうございました

 

 

★カウンセリングを受けて

私がやっていたことは母の思いや生き方で

本来の私とは関係ないことがわかりました

これからは、私のいい気分を優先できるよう

意識して行動していきます。

 

 

★ずっと苦しかった事から解放されました

「ダメな事じゃない」

そう言ってもらえたおかげで

とても安心できました

ありがとうございました。

 

 

 




人生楽しんだもん勝ち❣️

 

 


 

 

 

 

振り返り日記

 

 

 

 

 

2週間の入院後、意識を失ってから4日目

 

「こんなの慣れたくないけど、だんだんおじいちゃんの意識ない状態に慣れてきた」

 

と息子。

 

 

確かに意識がなくなってから

 

いつ父がいなくなってしまうかと怖くて仕方なかったが

 

思った以上に人間の生きる力というのは素晴らしく

 

もちろん、今の医療があってこそだけど

 

今も父の命は繋がれている

 

そして、その状態に私たちも慣れてきた。

 

 


目を開けることも、話すこともできないけど

 

父は私たちの声をちゃんと聞いている

 

ただそれだけを頼りに

 

みんなそれぞれに声をかけている

 

 


姉はいつも以上におしゃべりになり

行き始めた新し職場の話をひたすら父の耳元で話しかけている

母はいつも以上によく喋る姉に

「あの子はあんなに喋るの子やっけ?」

と私に聞いてきたくらい。

 

 

息子はずっと父の付き添いをしてくれているので

 一番父と話をしてくれているだろう

 

それは一方的なものかもしれないけど

息子なりに私たちのいないところで

思い出話や自分の近況を父に話してくれているのだと思う

 

おかげで息子は話せない父の代わりに父の状態をよく把握しており

その体調を私たちに説明してくれる

 

正直、ずっと病院で付き添いをするのはすごく大変なこと

現に、付き添いの申請をした時

息子の名前だけで1週間と書いた時は看護士さんが確認しにきたくらいだ


そんな息子に家族一同感謝でしかない。

 

 

息子に言わせれば

「俺がおじいちゃんと居たいだけ」だそうだが

1人を寂しがった父を知っているから

誰かが父のそばにいてくれるというだけで

私達家族は心強い

 

 

母は静かに父のそばにいる

 時折、父の手を握り

 「早く帰ってきてな」と声をかけている

以前のように辛口の母は今は見当たらない

 あとは息子や来てくれた人と

 たわいのない会話を楽しんでいる。

 

 

私もいつも通りを心がけている

父に心配させたくないので

大袈裟に今の状況を嘆きたくないし

かといって今の状況をない事にして

大丈夫なふりもしない

 

いつものように

「お父ちゃんおはよう」と病室に入り

「由美子がきたで」と父のそばにいき父の体調を伺う

そしていつも通りに

母や息子とおしゃべりを始める

 

それは実家のリビングにいる時のように

 いつも通りの会話をしている

 

前提は「父はいつも私たちの声を聞いている」ということ

そして、「今の状況は何も大変なことではない」ということ

そして、大切にしたいことは

 「父が一番安心して過ごせるように」ということ

 

 

どこかですでに書いたかもしれないが

私が長い入院をして不安が多い中

来てくれた人が「なんて事ない」という態度で

いつも通りそばにいてくれたことが

 一番私の安心に繋がっていたからかなと思う。

 

 

兄は私たちの前で父に直接話しかけることはあまりなかったが

兄の息子達や母やうちの息子と話すことで

何気に自分の近況報告を父に聞かせているんじゃないかと思う

 

彼が加わると途端に病室が賑やかになる

そこにうちの息子が加わると

声を上げずに笑うことが出来ないほどだ笑いが絶えない

きっと病院内では似つかわしくない

賑やかな病室ではないかと心配してしまう

 

 


皆それぞれに

 

父と関わっている

 

時にはぶつかりながら

 

父を大切に思う気持ちで繋がりあっている

 

 

 

きょうだいほぼ関わることがなかった私たちに

 

遠く離れた孫までやってきて

 

父を囲んで今その距離を縮めている

 

 

 




 

父の意識がなくなってから4日目の朝

 

昨夜、息子と一緒に父のそばで一夜を明かし

 

父の容態の急変についていけなかった気持ちが落ち着いてきた

 

というより

 

無理を押してまで父の元で一晩を明かし


息子と一緒に父のことや自分達の事を


いっぱい話したことで

 

思わぬ状況になった父の姿をようやく受け取れ

 

「いつ何が起こっても後悔しない」


「いつでも父を見送れる」

 

そんな覚悟ができだ気がする。

 


 

 

振り返り日記

 

 

 

 

父の枕元には靖国神社のお札がある

 

 

息子がこちらに帰ってくる時

 

戦争で亡くなった父のお父さんに会いに靖国神社に寄ってきたらしい

 

 

息子は小さな頃から戦争で亡くなった祖父の父親の話をよく聞いていた

 

息子からすると”ひいおじいさん”にあたる

 

 

父のお父さんは父が母親のお腹にいる時に戦争に行き亡くなっている

 

なので父は、一度も父親に会った事がない

 

 

だけど父の中で戦争で亡くなった父親は自分の誇りであり

その存在を大きく感じながら今まで生きた

 

 

それは父の子である私たちはもちろん、孫である息子もまた

父から戦死した父親のことをよく聞かされている

 

 

 

息子が言う

 

「俺、おじいちゃんの戦死したお父さんに会いにいってきたんや

おじいちゃんのことよろしくお願いしますと伝えてきたんや」

 

 

そして、「おじいちゃんのそばにいてくれるようにお願いしてきた」という

 

それが形としてわかるように

お守りとして靖国神社のお札を買ってきたらしい

 

 

今、そのお札は父の枕元にある

 

きっと看護師さん達からしたら

この家族はおかしなものを置いているなと思われるだろうが

 

父を知る人なら

みんなこのお札の意味がわかるだろうし

心が安らいでいるだろう

 

 

 



 


 

「きっと、死んだひいおじいちゃんは戦死した時僕ぐらいの歳やったと思うねん

だから僕がおじいちゃんのお父さんのつもりで

息子のお土産に何を買ってきてやるかなと思ってこれも買ってきた」

 

と息子は金平糖を鞄から出した

 

今は食べれないけど

 

ずっと父のそばに置いておくつもりだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

振り返り日記

 

 

 

 

 

父と息子との一泊のお泊まりも朝を迎える

 

気がつけば父の膝下にクッションを置き眠っていた

 

どうやら父の足が動かないことをいいことに

 

膝枕をしてもらっていたようだ

 

これもまたいつぶりか・・

 

 

父は私たちにこの時間をプレゼントしてくれた



そんなふうに思えた


 

突然いなくなってしまうのではなく

 

父を中心に家族が繋がる時間が今ここにある

 

 

もう身体は動かず、声も上げられず、目も開けられないが

 

父は私たちの為に一生懸命心臓を動かし呼吸をしてくれている

 

 

私の勝手で都合のいい受け取り方をしている


そんなことは重々承知。


 

今の私にとって事実なんてどうでもよくて

 

自分が思えたこと、感じたことが真実なのだ

 

 

 

息子がいう

 

「結局は自分がどう受け取るかが大事!」

 

 




 

ソファベットで眠る息子に聞こえないように

 

「幸せだよーーーー」と言ってみる

 

その思いを身体中で感じていると涙が出てきた

 

 

頭の中に父の声が聞こえる

 

「泣くないの」

 

 

 

 

時折、元気だった頃の父を思い出す

 

仕事が大好きで

 

毎日、泥まみれになっていた父もかっこいいが

 

ベットに横になりながらも

 

精一杯生きようとしている今の父もとてもかっこいい。

 

 

 

 


 

 

 

振り返り日記

 

 

 

 

父の意識がなくなってからすぐに

 

右手に痙攣が起こるようになった

 

 

初めはびっくりしてすぐにナースコールをしたが

 

今すぐ命に関わるものではないということと

 

単調に、かつ頻繁に起こるので

 

今ではそれも落ち着いて受け入れられるようになった

 

(そんな慣れはいらないわ!とも思うけど・・)

 

 

はじめは心配で手を握っていたものが

 

手を握っていたら痙攣が起こるという状態になってくる

 

 

そうなると

 

この右手の痙攣の受け取り方が変わってきた

 

 

意識がなくなり

 

なんの反応もしなくなった父が

 

唯一(心臓と呼吸以外に)自らの身体を動かしてくれる反応が

 

この右手の痙攣だけになってくると

 

なんだかそれが父の意思反応のような気がしてくる。

 

 

なんの反応も無かった父が私の手を握り返してくれている

 

そんなふうに感じられた

 

それは手の平をマッサージしてくれているような

 

握手をしてくれているような

 

手を繋いでブラブラしてくれているような

 

そんな感じ

 

 

そこには

 

「ありがとう ありがとう」

 

「がんばれ がんばれ」

 

「またこいよ」と、

 

話す事ができない父からの思いがこもっているような

 

父からの愛情がこもっているような

 

 

そんな錯覚をさえさせてくれることに喜びを得る。

 

 

 

 

何度も手を握られていると

 

父と手を繋いだ記憶がよみがえってきた

 

 

保育園生くらいの時

 

3人ほどのオジサン達と歩きながら話す父がいて

 

私は幼心にその父の後をついてまわった

 

 

何気に手を繋ごうと父の手に触れたら

 

すぐにその手を払われてしまった

 

 

思わず見上げた私

 

するとそこには知らないオジサンの顔・・

 

 

驚きと恥ずかしさの中

 

父を探し、もう一度手を差し出した

 


父の手はとても大きく

 

何も戸惑うことなく私の手を握り返してくれた

 

 

 




 

思い出と共に

 

父に伝えてみる

 

「あなたの子供で本当に幸せです」