蛙狩神事の諏訪大社への手紙。宮司と氏子大総代会長に奉納 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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今年の元旦も諏訪大社を訪れました。



厳かな正月



今年の元旦も晴れ渡りました。




青空に八ヶ岳の雪峰が眩しく、



暖かな、穏やかな諏訪大社。

諏訪湖も凍っていません。


そのためか、今年の参拝客は例年にない賑わいだったようです。



10年前に初めて諏訪に来た朝は、暗い空に猛吹雪のなか、いけにえ儀式、生き蛙の串刺し神事が行われました。



あれから毎年、元旦に行われる蛙狩神事で、生きた蛙を使わないでいただきたい、オモチャの代用や、所作のみに変えていただきたい、と懇願してきました。


が、いまだに叶いません。


氏子さんが求めるから、と北島宮司。



氏子さんに聞きたいです。

諏訪大社はほんとうに生きたままの生贄を求めているのでしょうか。






古代、生贄や人身御供が行われていた時代は、戦乱と天災、飢饉が続き、また流行り病もあり、荒ぶる神を畏れる人々は、馬やシカ、子どもや娘を生贄に差し出したのです。


神の怒りを鎮めようと、生きた人身を供物として捧げる儀式は、殺生してはならないとする仏教伝来とともに全国で廃止されていきました。


人の代わりに埴輪や絵馬、紙に書いた絵、人形、まんじゅうを供物として捧げるようになったのです。


諏訪大社も生きた蛙を使わず、まんじゅうや所作に変えてはどうかと訴えてまいりました。



生命ある生き物を簡単に殺してはならない、



いのちを奪ってはならない、


が今の教えです。


友愛と慈しみを。



神社さんは地域の住民の心の拠り所となるものだから、たくさんの参拝客が足を運ぶのです。


この場所で動物虐待が行われていることを

諏訪市の皆さんもご存知ない方が多いのです。



串に刺してもなかなか死ねません。そのあと火炙りにするのは、殺さねばならない場合には動物たちを苦しませてはならない、とする現代の法規範に違反します。


両生類は脊椎動物であり痛みを感じます。


そもそも蛙は殺さねばならないわけでなく、まんじゅうや人形で代用できます。


日本は法治国家ですので、蛙狩神事は時代に見合った形を変えたものにして存続していただきたいです。





諏訪大社上社では保存修理事業が始まっていました。



諏訪大社が末長く、その見事な世界に誇る建築遺産を後世に残し、またその古い歴史文化を伝えていきますよう、私たちも奉納させていただきました。



じつは、昨年2024年10月5日、氏子さんの代表である、氏子大総代 会長に手紙をしたためました。



そのお返事をずっと待っていたのですが、いただけておりませんでしたので、宮司さんと氏子総代さんに直接会いに社務所に伺いました。








10月に社務所で応対くださった受付の若者が、今日もおられました。










見事な遺産


山全体を神とした古代の人々の心証



10年前に諏訪神社のふもとで里親会を開く夢をみました。苔むす暗い場所で、こんなところになぜ?と思いながらみんなで里親会の準備をしていたら

みどり色の膨れたカエル男が転がり込んできて

古い二間の畳の物置で介抱する不思議な夢を見ました。






諏訪大社の蛙狩神事が行われていた川です。



今は敷地の中で続けられているそうですが、今年2025年の元旦も、生き蛙の串刺しの儀式は行われたのでしょうか。



諏訪大社、七不思議の辻褄合わせに、前夜に生きた蛙を他所から川に埋めておき、元旦の朝に生捕った蛙を板に挟んで串刺しにし、神に捧げます。






今年は空をとぶ龍から、

地を這う蛇へ。




心惹かれる場所



蛙狩神事で生きた蛙の串刺しをやめてくださいませんか。無病息災の祈りは、別の形に昇華させ、より実効性ある具体的な施策として具現化することはできないでしょうか。



蛙を傷めつけても、たとえば地震を止めることはできません。地中のフォッサマグナを鎮めることは叶いません。人智を尽くしてもこれからも流行り病はなくなりません、地球環境の破壊により未知のウイルス感染はこれからも次々と各地で起こりますので。



暴力が暴力を生むから戦争は終わらないのです。小さな命への暴力を今すぐ止めることが、最善の神事なのではないでしょうか。













権力に屈しない諏訪の人々の精神に、いつも敬意を表しております。

いま、氏子さんたちがやるべきは、災害への備え、耐震強化、備蓄、要支援者の避難所の確保等、災害対策のはずです。私たちも同じ。

蛙のまんじゅうをみつけました。
つーこさんから、これも氏子さんに奉納です。



良い年になりますように。
諏訪の皆様にとって、動物たちにとって、明るい未来を。