動物分野で遅れた日本をどうするか。





















日本で動物たちの置かれた状況は、先進国と比較して大きく遅れている現状があります。畜産動物、実験動物、犬猫の殺処分問題、虐待防止など、多岐にわたる分野で改善が必要です。
動物福祉の向上を図るにはどうすれば良いでしょうか。
🟣1. 畜産動物の福祉向上
1. 飼育環境の改善
- 広い運動スペース、自然光の確保、適切な温度と湿度の管理を義務付ける。
- ストレスを軽減するための飼育方法を採用する。
2. 動物福祉監査制度の導入
- 定期的な監査を実施し、違反が見つかった場合の罰則を厳格化する。虐待があればもちろん通報。
3. 労働者の教育
- 畜産業従事者に対する動物福祉教育を義務化し、福祉基準の徹底を図る。
4. バタリーケージ、生きた家畜の輸送は段階的に禁止する。
🟣2. 実験動物の福祉向上
1. 3Rs(代替、削減、改良)の徹底
- 代替試験法の研究と普及を強化し、可能な限り動物実験の代替を推進する。
2. 動物実験の透明性向上
- 実験内容や使用動物数の公開を義務付け、外部からの監視を強化する。
3. 適切なケアと鎮痛
- 実験中および実験後の動物に対する適切な鎮痛・鎮静処置を義務化する。
4. 霊長類の実験使用について
- 種類及び数、実験内容の公開、代替法がない場合のみの許可制へ。
🟣3. 犬猫の殺処分問題
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1. 殺処分ゼロの達成
- 殺処分を行わないシェルターの増設と支援を行う。
2. 飼い主責任の強化
- 虐待、ネグレクト、遺棄、飼育放棄を防ぐための罰則を厳格化する。
3. 里親制度の拡充
- 里親制度の普及を推進し、里親探しのための支援を強化する。
🟣4. 虐待防止
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1. 虐待の定義と罰則の強化
- 動物虐待の定義をさらに明確化し、厳格な罰則を設ける。
行政の即日殺処分は虐待です。
2. 通報システムの整備
- 虐待の早期発見と対応のための通報システムを整備する。丸腰の市民が矢面にならずに済むよう、警察、行政が動けるように飼い主の所有権を制限し、一時保護、緊急保護が可能な仕組みを作る。児童虐待防止法を参考に。(公的シェルターへ、または民間委託)
3. 教育と啓発活動
- 学校教育や公共キャンペーンを通じて、動物福祉に関する意識を高める。
🟣5. 行政の殺処分問題
殺処分を実施する保健所や動物管理指導センターとは別に、生かすための公的シェルター(動物愛護センター)を実現する。虐待動物も緊急保護が可能となる。
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1. 公的資金の投入
- 公的シェルターの運営に必要な資金を確保し、施設の拡充を図る。医療機器ほか、獣医師、トレーナー、看護士等人件費も確保。
2. 施設の基準設定
- 適切な飼育環境を提供するため行政の保健所や指導センターも民間シェルター同様に数値規制に従う。虐待施設であってはならない。
3. 保護犬猫の譲渡マッチングプログラム
- 里親希望者と保護犬猫を効果的にマッチングするためのプログラムを開発する。市民にはペットショップからでなくシェルターから犬猫を迎える啓発キャンペーンを国主導で。
4.狂犬病予防法を見直す。野犬多発地域での徹底捕獲。個体識別と地域犬制度を検討。
5. 地域猫の推進 法に守られた愛護動物である猫は、虐待してはならないと法に明文化を。
🟣6. 第一種動物取扱業を許可制にする。
1. 動物取扱業者を許可制にする。
- 第一種動物取扱業者に定期的な監視を実施する。行政は、繁殖場を野放しにせずに現場に足を運び、撮影し記録、指導する。
2. 繁殖制限
- 無計画な繁殖を防ぐため、繁殖数の制限を設ける。
3. 飼育数の制限
- 飼育環境に応じた適正な飼育数を設定し、過密飼育を防止する。
🟣7. 第二種動物取扱業への支援と育成
1. 助成金制度の創設
- 第二種動物取扱業者に対する助成金を設け、運営支援を行う。
2. 研修と認証制度
- 動物福祉に関する研修プログラムを提供し、認証制度を導入する。
3. 広報活動
- 第二種動物取扱業の重要性を広く周知し、社会的な認知度を高める。
海外では、裁判所、刑務所、福祉施設、学校において、NPOと協働で、動物を介在したプログラムを取り入れる事例が多数ある。日本でもそうした取り組みはすでにいくつかの組織で始まっているが、学校や刑務所の閉鎖性により進まない地域が多い。国を挙げて人の福祉と動物の福祉に力を入れるべきである。
🟣8. 学校飼育動物は廃止する。
生態も知らず飼育方法も分からない教員たちにより、子どもたちは動物たちをネグレクト虐待しても良いと間違って学んでしまう。
🟣9.脊椎動物を愛護動物とする。
世界の常識













動物福祉の向上は、日本社会全体の倫理観と文化の成熟に寄与する重要な課題です。政府や関係機関が具体的な政策を策定し、実施に移すことを強く求めます。
日本独自の実情に即した取り組みを推進することで、動物たちの苦しみを軽減し、より良い社会を築いていきましょう。
具体的なアクションを起こし、日本の動物福祉を向上させるための運動を進めていきましょう。
by鶴田真子美(おかめ)