赤ちゃん猫を保護したら2~排泄・トイレ編 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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「赤ちゃん猫を保護したら」詳細続編となります。

 

基本的な必要な情報は、こちらのサイトに網羅してあると言っても過言ではありませんので、ぜひご一読下さい。

子猫のへや「子猫の育て方・実践編」>>>

週齢ごとのミルク量、体重変化の目安、成長の経過などが紹介されています。

 

今回は排泄、トイレについてポイントをご紹介します。

 

(1)自力で排泄ができる3週齢くらいまでは、お尻を刺激して排泄させます

ミルクをあげる前に、ティッシュで肛門のすぐ下辺りを少し強めに押す感じでモミモミ刺激します。

おしっこが出始めるとそれなりの量があるので、ティッシュは多めに持ち、すぐ近くにゴミ箱とティッシュを用意して手早く交換出来ると良いです。

ミルクを飲み終わった後におしっこでも大丈夫ですが、飲む前に排泄したほうがミルクをよく飲む場合が多いようです。

排泄のさせ方、お尻を優しくぽんぽんリズミカルに

(写真:生まれたての子猫を拾ったら?母猫がいない子猫の育て方ポイント6つより)

 

参考YouTube動画 「乳飲み子猫の排泄の仕方

 

うんちは毎回出ないことが多く、粉ミルクの場合吸収が良いらしく1日以上便が出ないこともままありますが、

便秘が2日以上続く場合は獣医師に相談して下さい。便が溜まっている状態であれば病院で出してくれますし、触診して「まだ大丈夫、そのうち出るでしょう」と言われる(そして本当にその後わりとすぐ出る)こともあります。

綿棒にベビーオイルやオリーブオイルを染み込ませ、肛門の中に少しだけ綿棒の頭が入るか入らないかくらいの感じでトントン押して刺激するのも効果的です。その時すぐにはうんちが出なくても、その少し後に出たりします。

 

粉ミルクを飲んでいる子のうんちは大体こんな感じでやや黄色っぽく、歯磨き粉くらいの硬さでニュル~っと出てくる感じが多いです。

寝床にうんちが自力で出ていることもあります。

 

お尻を刺激して排便させる場合は、肛門周りを内側に揉み込むような感じで、おしっこのときよりも気持ち強めにモミモミします。

ミルクを飲んだ後のほうが、うんちが出やすい場合もあります。ビックリするぐらい大量に、長々と出てくることもあります。

 

参考YouTube動画 「子猫 ウンチ出ました

 

★下痢の場合:

粉ミルクを飲み始めて2日位、便がゆるくなりお尻から漏れ出ていることがあります。

下痢気味でもミルクをしっかり飲めていればまだ良いのですが、食欲もなくなってしまう場合はすぐ受診して下さい。

食欲があっても、数日下痢が改善されない、元気がなくなる、血便が出る、前日より体重が減るなどは受診して下さい。

(いずれにしても状況を電話で獣医師に相談し、受診の必要があるか聞いてみるのが安心です)

粉ミルク切り替えによる下痢の場合は、2日位で収まってきます(そして今度は下痢の反動か数日間排便がない場合があります)。

 

なお、軟便が漏れ出てお尻やシッポが汚れた場合は、ぬるま湯と低刺激シャンプー(ごく少量)で、汚れた部分だけを優しく洗い、

タオルでそっとふいて、熱くないようしっかり距離を保ったドライヤーで数10秒、ササっと乾かして清潔にしてあげて下さい。

赤ちゃんの毛は薄いので、すぐ乾きます。体が濡れたままでは体調を崩す危険があります。

嫌がって激しく動き回ることがあるので、2人がかりで行うとしっかり保定できて安心です。

寝床も汚れたら敷物を交換し、常に清潔を保ってあげて下さい。

 

※肛門周りの皮膚は薄く、赤くなったり皮がむけたりしやすいので優しく扱い、洗浄後や排泄後は、ワセリンを塗って保湿・保護してあげるのも良いです。

 

(2)自力排泄ができるようになってきたら

寝床におしっこがしてあったり、遊んでいる間に敷物などにおしっこがしてあったら、そろそろ自力排泄ができる時期です。

(大体3週目くらいが目安)

 

・子猫の活動範囲も広がり、トイレを置くためにも出来ればベッドとトイレを一緒にサークルで囲いましょう

(↑ソフトサークルの中にトイレも置いていました)

 

■ファーストトイレ:

百均の書類用A4サイズトレーなど、入りやすい高さ(4センチ位)の薄いプラスチックケースに猫砂を敷き、

粗相した際におしっこを吸収したティッシュやウンチをトイレの中に入れて匂いをつけておきます。

トイレしたそうなそぶりがあったらトイレの中に子猫を置いて、両前足を持って前後に動かし、砂をかく手振りを促します。

すぐに出来る子もいれば、何回も失敗して覚えていく子もいます。

サークルの床にはペットシーツを敷いておきますが、シーツにおしっこをするのに慣れてしまう子もいます。

シーツをまめに交換し、おしっこの染み込んだシーツをトイレの中に敷いておくのも良いです。

 

■子猫用トイレ:

体が大きくなってトレーでは足りなくなったら、高さの低い子猫用トイレを準備しましょう。

出入りが出来るように足場を置くなどすれば、大人猫用トイレでも大丈夫ですが、入りやすい方がトイレは覚えやすいようです。

写真は入口が低くなっている小さめの子猫トイレです。もっと大きくなったら、大人用トイレに変更します。

 

■トイレ砂の注意点

子猫のうちは、トイレの砂で遊んでしまい口に入れてしまう子がいます。

大粒のトイレ砂を転がして遊ぶ場合は、もっと細かい粒の砂に変更してみましょう。

オカラの砂は独特の匂いがあり、食べてしまう子もいるようです。紙の砂は、多く食べてしまった場合に吸収ポリマーがお腹の中で膨らんでしまい腸が詰まる危険があるそうです。

写真は緑茶成分入の猫砂です(万が一食べてもさほど害のない成分)。

砂がダメな場合、ペレットの大きいシステムトイレも選択肢の1つです。

 

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(byドラメイ)