11.15 常総シェルターMTG | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ


愛しい、つや。
まだ、6か月。


一昨日から食べなくなり、逃れるように、暗い場所に縮こまって、苦しんでいました。

肺に大きな腫瘍ができており、息をつくたびゼロゼロ音が響きました。


3日前のステロイド注射が効かず、朝にステロイド錠剤を飲ませても改善されないため、昼に病院にて安楽死の処置をして頂きました。


つやは、私たち家族も、充分に愛しました。
時間が限られていることがわかっていましたので、一緒にいられる1分1秒をいつくしみ、可愛がって過ごしました。

白血病陽性。
土浦の東電の敷地、階段で乳飲み子のときに遺棄されていたそうです。

呼吸器の疾患でなければ、注射はしませんでした。


つや、大切な、つや。




土浦シェルターのシフトに穴を開けてしまいましたが、皆さんがフォローしてくださいました。



「午前中にレン君の病院にいき、今はコンテナ犬は日向ぼっこ。
犬舎犬は大きいドッグランで順番に遊ばせてます。
(らんさんが見てくれてます)

皆で入れない子は昼散歩。
今はラッキーで、次ユリオ行きます。

みな元気です」

by ぷうさん



夜は常総の今後について、関係者で話し合いがありました。




常総市には動物愛護協議会ができ、capinの内部組織であるJOSOワンゼロからは、こおりさん、コペンさん、八間堀さん、ゆかさん、B吉さんが出席され、地元メンバーが中心となって、スムーズに滑り出しました。


県と市とcapinのワーキンググループで運営する野犬シェルターとの位置付けでもある、新常総シェルターが7月に完成し、capin土浦シェルターから常総犬たちが移動しました。


会としても、市民の皆さん中心で、JOSOワンゼロが名実共に早く自立し独立をしていかれるようにと願い、準備してきました。この秋にはcapinから常総シェルターは完全に独立するはずでした。


常総への希望、常総へかける願い。それは、


ワンゼロと市民の皆さまが、殺処分行政からノーキルを基本とした動物行政への転換をこのまま維持できること。

そのためにきちんと行政に要望をし、これまで獲得した権利を守りながら更に動物福祉を進めていけること。

犬だけでなくやがては猫保護や預かり、TNRも独立して行うようになること。

capinからの経済的自立。そのための企業まわり。行政との折衝。

そして、人間関係でもめない組織づくり。



人が、いちばん、むずかしい。

NPOを始めてこの10年、とにかく人で苦労してきました。

だから、組織の中心になる人だけは、目的に集中できる、人間関係に強い人でないとなりません。

すぐに揉め事が生じ、活動どころではなくなります。

ただただ、みんなのために悪役を引き受けたり、会の平和のために自分を殺せる人のみが、揺るがぬ組織を維持でき前に進めます。

私はどう悪く思われてもよい、結果を出したいだけですので、あらゆる役割りを引き受けます。

人の集団というものは、たえず動きくっつき離れる、生き物です。

パワハラやイジメを行う人も来れば、物や金ばかりか、人脈や成果を奪う人、会の乗っ取り、着服、あらゆることが起こります。

言っていないことを言ったと流され、あの人がこのように言っている、と誰かを誤解するように導かれます。

私はNPOで人の荒波にまみれて初めて、人間というものを少し理解しました。

ダンテの神曲や、マキャヴェリズムは、表面的には理解したつもりでいても、このボランティア活動なしには真に理解できなかったと思います。


動物のため。
それだけを考えて、やっていくしかない。
逃げず、放り出さず。
黙って、
黙々と行動する力だ。






理事もまじえて、この間の常総のボランティア状況について話しました。

浮かび上がるのは、

常総市のノーキルに対する考えの変化(殺処分ゼロのための施設のはずがいつのまにか後退)、常総市の問題との認識が希薄である、助けたい市民の自己責任論が未だに根強いこと、医療費や飼養費など費用は相変わらずcapinに丸投げ、県の認識不足(ワーキンググループ無視)、会議開催を要望しても実現に至らないことなど。


今後めざすものを、じっくり話しました。

その結果、常総ワンゼロをすぐにcapinから別団体として独立させるのは無理があり、時期尚早との結論となりました。



by 鶴田おかめ