帰ってきたあぶない刑事とな。 | 「自分の事は棚に上げて」

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5月の末日から、先週までの間に映画をなんと5本も見てしまった。 

 

普段、そんな頻繁に映画館には行っていない。大体、数カ月に1回程度。
なので今回は短期間で随分観てしまったことになる。

観賞作品は以下。

 

5/31 トノバン(音楽家加藤和彦とその時代) 

6/1 帰ってきたあぶない刑事

6/4 ボブマーリー:ONE LOVE

6/5 ライド・オン

6/7 ラストターン 福山健二71歳 二度目の青春

 

それぞれについて感想を述べてみたいと思う。 

トノバンについては先日、既に投稿したので、その次から。 

 

先ずは「帰ってきた あぶない刑事」

 

期待以上でも期待以下でもなく、恐らく観ようと思っている人が期待している通りの作品になっていたのではないかと思う。

 

前作の「さらばあぶない刑事」も実は観ていた。 

ほぉ~。 そんなに観ているという事はファンなのか?と思われるかもしれない。

でも違うのだ。

1980年代当時、リアタイでは全く観ていなかった。

 

あぶない刑事」の前番組に「誇りの報酬」という同じコンビ物の刑事ドラマがやっていて、これは観ていたのだ。

主役は中村雅俊と根津甚八。この作品はさらに昔にやっていた伝説のドラマ「俺たちの勲章」の10年後を想定したドラマで、そのオマージュ的な作品でもあったのだ。

実際にオファーされたのも最初は松田優作氏だったそうだ。
だが彼から「刑事役は暫くやりたくない」と断られた為に、根津甚八がキャスティングされた。

「俺たちの勲章」のコンビを期待していた自分としてはとても残念だったが、いざ見始めてみると根津甚八も決して悪くはなかった。

冷静で且つ、アクションシーンも割と格好いいのである。 

ドラマも好評だったため、2クールから更にもう2クール延長され、トータル1年間放映された。 

その後「誇りの報酬」としては映画化はされなかったものの、番組終了後には、同じ中村/根津コンビで「この愛の物語」という別設定の映画が作られた。

スタントマンを描いたこの作品が、これまた素晴らしかったのだ。 

 

話が少し逸れてしまった。戻そう。
「誇りの報酬」最終回を迎え、次回新番組予告が、なんと舘ひろし&柴田恭兵のコンビで 「あぶない刑事」スタート!と。

 (ぬ? 舘ひろしと柴田恭兵とな?)

目つきの悪い不良とチャラチャラして落ち着きのないキャラではないか・・・ 

(ファンの人ごめん)でも未だ、当時俺にはそんなイメージがあったのだ。 

目つきの悪い不良(「暴力教室」)、ちゃらちゃらしたキャラ(「大追跡」「俺たちは天使だ」)等々。 

という事で進んで観ることはなかった。

 

だが、その当時はテレビが一家に一台の時代。偶にそれがやっている時があって、そんな時チラ観してみるに、やっぱりメチャクチャ「軽いノリ」だった。

うーむ。やっぱりそんな感じか。。 

で、見入る事もなく通り過ぎてしまった。

 

ところが、このドラマは徐々に人気を博し、続編は作られるは映画化は何度もされるわ。

きっと、その時代とも合っていたのだろうと思う。

それまで(70年代に代表する)刑事ものはシリアス路線が殆どだったけど 80年代からカラっとした感じに…つまりノリが軽くなってきたのだ。

「誇りの報酬」にもその影響が少なからずとも出ていたのだけど 未だ未だ「軽いノリ」に徹底していたわけではなかった。

ところが舘ひろしと(特に)柴田恭兵の二人は、この軽さがハンパない。ここまで突き抜けると逆に爽快にすら感じたのだろうか。柴田恭兵の衣装なんて、とても刑事とは思えない。ファッションモデルのような恰好だ。

 (同じ刑事役であるならば柴田がその後に演じた「はみだし刑事 情熱系」の役柄や格好の方が自分は好きだった。)

当時の映画(「またまたあぶない刑事」「もっともあぶない刑事」「 あぶない刑事リターンズ」「あぶない刑事フォーエバー」 )もひとつも観ていない。

 

ところが還暦を迎える定年退職時の前作と、古希も過ぎ、探偵となった今作には、とても興味がそそられた。

 今、この歳になっても、格好よくキマっているお二人にはもはや尊敬の念しかなくなってしまった。

その後「ハゲタカ」などで大人の役を好演してきた柴田恭平が、また「あぶない刑事」を演じる。

それを今観ることには、非常に興味がそそられた。

彼らと同世代で、今は亡き俳優も沢山いる。松田優作然り、根津新八然りである。

でも彼らは現在でも、元気に生きていて、スクリーンで輝いている。

その輝いている姿をとても楽しく拝観させてもらった。

面白かったよ。 しいて言えば、この映画は舘ひろしと柴田恭兵と土屋太鳳の映画だね。