□インフォームド・コンセントを改めて考える⑪ | がんの保障のスペシャリストが伝える!信頼できる情報のつかみ方!

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□インフォームド・コンセントを改めて考える⑪

意思決定後の対応の手引き





さて、インフォームドコンセントの手引きという小冊子を読んだら、とてもわかりやすく何回かに分けて紹介しようと思います。(全14回)









以下内容



【患者】
診療などが開始された後も、自分の体調の変化などに対し、色々心配になることも多いと思います。その後の経過も含め、なるべく医療者とのチームワークを継続する工夫をしましょう。

●治療などが始まった後、その経過について医療者に報告する際、以下のように整理すると良いでしょう。

・自分にとって好ましいと感じられている自分の体調の変化。その度合い
・自分にとって好ましくないと感じられている自分の体調の変化。その度合い

・医療者に質問したいこと

・医療者への提案

●診療を継続していく際に、自分で行えることなどを含め、それぞれの役割について認識しましょう。


【医療者】
意思決定後も患者の感情は揺れています。
その点に対する配慮が医療者には必要です。
また、相互信頼の継続には努力が必要です。

●意思決定が行われ、医療が始まった後にも、以下のようなことについて医療者は配慮が必要です。

・保管資料を渡しましょう。図やビデオ、パンフレットなど、人によって理解しやすい形で提供できれば理想的です。

・いったん意思決定が行われ診療行為が始まっててからでも、迷ったり、考え直したりできることについて機会があるたびに伝えましょう。

・経過観察をする場合は、どれくらいの期間様子をみるのかを伝えましょう。

・経過観察の期間、どのような見通しを期待しているのかについて具体的に説明をしましょう。その期間中に何が起こればどうするべきかについても伝えましょう。

・診療を継続する上で、医療者からの直接支援が必要な部分、自分自身で行うべき部分、医療以外の支援を受けられる部分について、適切な情報提供を行いましょう。

・医療以外にも、患者会などから支援を受けることができることについて情報提供しましょう。






病院は全てサポートしてくれるわけではありませんので、公的な社会保障は病院内にいるメディカルソーシャルワーカーに、民間の生命保険であればご自身の生命保険担当者、生活情報は患者会の方などに聞くと良い情報があるかとおもいます。