滅びゆく北極熊のドキュメンタリー
              人類の限界思うこの熱帯夜


  北極熊の生態を追うテレビに痩せ細った白熊の親子 食べるものも
  なく亡くなる小さな命  温暖化がもたらす環境の変化 思わず涙ぐんで
  しまう 今夜も熱帯夜です 極地的に大雨が降って被害に遭ってゐる所
  もあるようです  私の住むこの町はしばらく雨が降っておりません
  夜でも30度近い暑さです温暖化対策には各自の協力も必要ですね




   反省の有るのか無いか深々と
           謝罪の光景 流行る平成


   昭和のころには 見受けなかったけれど此のごろ
   テレビのまえで謝ってゐる映像を度々みます
   世の中にはやって良い事悪い事 親が身に沁みる
   ほど教えてくれたものでした コマーシャルソング
   の(なんだか泣けてく~る)の心境なります
85.jpg
 
    社,保,庁の仕業をともに怒り合う
           見知らぬ同士 バスを待ちつつ
 
   テレビ等で年金問題が報じられて 久しい, バスを
   待つていましたら並んでいた人が『年金問題の解決など
   どうなっているのでしょうね~』と話掛けて来た 謎めいた
  年金の行方 いつの間にかお互いに怒りながら 将来の不安
  に及んでいました


    月夜野とう 駅名に惹かれ  途中下車
       
月夜野とふ駅名に惹かれ 途中下車
        白梅(しらうめ)明るき山峡の町 
 
  駅に着くと  月夜野 とアナウンスが流れ思わず
  途中下車する都会の静けさとは静けさが違う周囲の山々
  に囲まれ 梅の花がまっさかりに咲いている町に行き会う
  人に心なしか 親しみ覚える  『赤城山はどの辺ですか』
  ときくと指を差して 人懐こい笑顔で教えてもらう     白梅 明るき山間の町


    駅に着くと 月夜野~とアナウンスになんとロマンチックな
    名の町 なのかしらと思い急いで下りてみる都会の静けさとは
    違う静けさが身にしみる あちこちに咲く白梅の花が町を
    明るくしてゐる  町を行き交う人々心なしか親しみを 覚え
    『赤城山はどの方向ですか』 と訪ねると人懐こい笑顔をむけて
    指さしておしえてもらいました2.jpg
凛として華やぐ参道に 初日さす
            いだきし破魔矢に光のどけし

  初詣には鎌倉の八幡宮に行ってきました。 相変わらずの
  人ごみでしたがお参りすると心新たになり毎年ながら
  ああ~お正月だな~少し嬉しい気持ちになってくる 
  破魔矢をもとめ 御みくじひてみると 吉 と出ている
『 元気をだして事にあたること しかし勢いにまかせると
 心におごりをうみわざわいがおこります』 とありました
 良い戒めを肝にめいじて 今年の出発  ですisidan.jpg

呼び止める亡母の居そうな  生家辞す
        金柑みのる夕暮れの庭

 赤城山 榛名山 妙義山 が遠くに見える嘗て 織物の街
として栄へて居た古里です 兄の家族に迎えられて堀炬燵に
入って寛いでいると自分の生まれ育った家に懐かしさ一杯
でも何処か違うやはり私は他所から来た人になってしまうの
だなあ~と思う  父母の世代ではなく 兄の代であること
それは世のならいですね 家族に挨拶して帰ろうとした時
奥座敷から『泊まって行きなさいよ~』と亡母が呼び止めて
呉れたような錯覚  夕暮れの庭に金柑がたわわに実っていました

 





 
         
呼び止める亡母の居そうな  生家辞す
        金柑みのる夕暮れの庭

 赤城山 榛名山 妙義山 が遠くに見える嘗て 織物の街
として栄へて居た古里です 兄の家族に迎えられて堀炬燵に
入って寛いでいると自分の生まれ育った家に懐かしさ一杯
でも何処か違うやはり私は他所から来た人になってしまうの
だなあ~と思う  父母の世代ではなく 兄の代であること
それは世のならいですね 家族に挨拶して帰ろうとした時
奥座敷から『泊まって行きなさいよ~』と亡母が呼び止めて
呉れたような錯覚  夕暮れの庭に金柑がたわわに実っていました

 





 
         

  新しきペンを慣らすにブッセの詩
       うろ覚えなるを繰り返し書く
 
  広告の裏側にくるくると楕円を描いて見たり斜線
  を書いたり  少し馴染んでくると  うろおぼえの
  ブッセの詩を思い出しながら 新しく買ったペンを
  慣らせてゐる 一寸 うれしくて何度も何度も繰り返し
  書いてみる  インクの匂いがほのかに漂う秋灯下

残照に葛の裏風吹き返る
         花鮮やかに廃屋の屋根
 
  最近 栄枯盛衰を間近に実感している 賑はっていた
  商店街もシヤッター通り などと名付けられ  一方
  新しく出来た大型店が繁盛している  短歌の 廃屋は
  小さな町工場でした 一時は活気にあふれ夜 遅くまで
  明かりが灯っていたのですがーー屋根の上まで葉を繁らせ
  ている葛 大きな葉の陰になってあの濃紫の花が見え隠れ
  している さーっと吹く風に花が浮かぶように見えて
  残照に照り合う夕景は 眼裏にわびしく残っている             

『口下手は損をするよ』と 友の言う
          心(しん)から笑へず笑顔を返す

   どちらかと言へば話し方が上手ではない 友人が親切
   に注意をしてくれる 気持ちはうれしいのですが これも
   性分でしょうか人の話を聞く方が好きなのです  けれど
   口下手の私は嫌い  もっと流暢になれたらいいなあ~
  と思ふ  友の言葉にも一理ありますので只だまって
  微笑み返すのみでした

   黄金の装い湖上の辰子姫
        永久(とわ)に乙女の裡の哀しみ
   
   田沢湖に浮かぶ辰子姫伝説 ライン川の右岸にそびえる 
   岩上に憩う妖女ローレライ 伝説を思い浮かべながら
  遊覧船にのる 辰子姫に近づくと速度をゆるめ像がよく
  見えるように過ぎ行く 日本で一番深いみずうみと
  ガイドさんより聞く 空も湖水も濃い藍色で船のすすむ
  方向により色が変わってくる 洋の東西を問わず似通う
  言い伝えがあるものですね