NHKの再放送番組【ヒマヤラに見た夢~天空の秘薬を求めて~】 | キャンディBBの日記

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いわゆる団塊世代。3人の子供たちは独立し現在は夫と二人暮らし。

健康寿命を延ばすべく、あれこれ努力する中で、文章を綴る作業は、

ボケ防止に効果があるのではと勝手に信じて、

日々心に感じたことなどを綴っております

皆さんは、とっくにご覧になった番組かも知れませんが、数日前に上記番組を見て心に残ったことを。

ヒマヤラの麓に暮らす貧しい家族。食事は米と野菜のみ。肉を食べるのは特別な日だけ。
雪解けの始まる5月、父親と10代の息子が【金より高い】と言われる秘薬【冬虫夏草】を求めて、過酷な山道を30kgもある荷物を担ぎ、10日間かけて目的地へ。

ヒマヤラ5000m級の高度の斜面で寒さや風、高山病と闘いながら、1日中這いつくばって見つけられる【冬虫夏草】は10本あるかないか。ちなみに初めて父親についていった息子は、高山病のため、10日間で3本しか見つけられませんでした。

酸素の薄い場所での作業を10日ほど。それ以上は食料がなくなるので続けられないのです。

彼らにとって、往復に20日間、【冬虫夏草】を探すのに10日間、つまり1か月の出稼ぎ。

やっと集めた数十本の【冬虫夏草】は、ブローカーに質の良し悪しを理由に買い叩かれて思い通りの値が付くことはありません。【冬虫夏草】はブローカーの手から手へと移るたびに高額で取引されますが、苦労して収穫した人間にはぎりぎりの値です。
優しいけれど弱腰の父親と強気のブローカーの値段交渉を少し離れた所で息子が見ていました。

命がけで集められた【冬虫夏草】は、中国人の富裕層の手に渡り、彼らは乾燥した大量の【冬虫夏草】を鷲掴みでポットに投げ入れ「今年の冬虫夏草茶は出来が良い」などと偉そうに。

このシーンには、弱肉強食の世界をまざまざと見せられた気分で思わず「金持ちは嫌い」と。
どんな時代のどんな国でも「努力した人間が報われる世の中であれ」と切実に思いました。

勿論、お金持ちのみなさんの中には、心優しい慈愛に満ちた方もいらっしゃることは存じておりますけれど。

わたし達は弱者に属するものではありますが、寒さに凍えながら斜面に這いつくばることもなく、食べたいときに食べ、眠りたいときに眠ることができる幸せな日本人。
呆れるほどだらしない政治家だらけでも、クーデターも暴動も起こさないのは、ほとんどの日本人が身の丈に合った幸せに満足しちゃっているせいかも知れません。

あのヒマヤラの麓に住む10代の息子が、父親とブローカーのやり取りを見て何を感じ、何を思ったのか。彼の10年後の姿を見てみたいです。権力に負けない強い大人になっていて欲しい。

 

身の丈の幸せ大好き人間のわたしが最近知って喜んだこと

八重桜の花びらはおしべ&めしべが花びらに変形したものなんだって。知らなかったよ♪

下の写真をよ~く見ると、しっかりしべの先が花びらになっています