ベッキーのキャンドルノート 解説VOL.5
キャンドル作りを始めた10年前、グラス入りのアロマキャンドルといえば、
ほとんどがパラフィンワックス製のものでしたが、数年前から大豆(ソイ)を
はじめとする植物性のワックスが主流になってきました。
アメリカをはじめ、欧米でもその傾向は強く、日本でも大豆ワックス製の
ものを小売店でよく見かけるようになっています。実際、数字上の伸び率も
顕著です。
それでは実際アロマキャンドルを作る上では、パラフィンワックスと大豆ワックス
のそれぞれどこにメリットがあるでしょうか。
少し考えてみたいと思います。
コスト面ではパラフィンワックスの方が若干優勢だと思いますが、これは商業
ベースと個人ベースではかなりの差が出るので一概には言えませんね。
効能面で言うと、パラフィンワックスは石油由来です。炭素と水素の化合物である
パラフィンワックスはススの要因になる炭素を多量に含むため、単純にススが出やすいです。
特に、空調を使用している際や芯のミスマッチなどの要因ではススが多く発生します。
(スス発生の要因やその他の効能面についてはキャンドルノートで詳しく解説しています)
その点、炭素が含有量の少ない大豆ワックスは気になるススが少ないのが
大きなメリットです。ただ、中性脂肪の固まり(ファットブルーム)が表面に
浮き上がり、色の均一性が損なわれるのは大きなデメリットの一つです。
製造面、特に作業効率においては、個人的には大豆ワックスの方が断然作りやすいと思います。
パラフィンワックスと大豆ワックスではとても大きい違いがあり、これも大豆ワックス製のキャンドルが今まで以上に普及すると考える要因の一つではないでしょうか。
ちょっと長くなりそうなので、詳しくは1DAYベッキーのキャンドルノート
&基礎講座で解説したいと思います。
ベッキーのキャンドルノート 解説VOL.4
キャンドルの着色はしたらいいのだろう?
真っ先に思い浮かぶのはクレヨンではないでしょうか。
そう考える方の多くは、子供の頃、溶かしたロウにクレヨンを入れて
キャンドルを作った経験がある方かもしれませんね。
では、実際のキャンドル作りでもクレヨンを使うかというと、意外とそうではありません。
一般的に、キャンドルの着色には、染料もしくは専用の顔料を使用します。
特に、キャンドル専用の顔料は事前にパラフィンと混ぜ込んでいるものもあります。
そうすることで、手が顔料で汚れる心配が少なくなり、、ワックスに溶け易い。
しかも、顔料は色落ちが少ないという特徴があります。
もちろん、染料で着色しても構いません。特に液体の染料は混色が好きな方は
使いやすいと思います。
さて、それではクレヨンはダメなのですか?という疑問が残ります。
結論から言うと、使用しても大丈夫です。クレヨンはもともと、顔料に
パラフィンワックス(もしくはみつろう)を混ぜ込んでいます。基本的には、
キャンドル専用の顔料と一緒なのです。
但し、絵を描くクレヨンとキャンドルの着色に使う専用顔料とでは、用途が
大きく違います。専用のものはメーカーが適正な配合量の目安を示し、
発色試験や事前に燃焼実験を行い、キャンドルの円滑な燃焼の妨げにならない
ように注意を払い、製品化しています。
一方で、クレヨンの場合、品質の優劣が大きく、製品によっては粒子が大きすぎて
キャンドル用に向かないものもあります。質が悪いものを使うと、必然的に
使う量も多くなるものです。それはキャンドルの円滑な燃焼にとっては悪循環
になります。質の良いものを使えば、それほど問題にならないかもしれません。
しずれにしても、色付けには出来るだけ、キャンドル専用の顔料を使う方が無難でしょう。
くれぐれもどちらも入れ過ぎには注意してください。
ベッキーのキャンドルノートでは、着色の注意点、染料と顔料のメリットデメリット
を解説しています。
ベッキーのキャンドルノート 解説VOL.3
キャンドル作りの問い合わせで多いもの一つがワックスの配合
についてです。
最近も、店舗にこんな問い合わせがありました。
“パラフィンワックスにバイバーワックスとマイクロワックスハードを混ぜたいのですが大丈夫ですか?”
結論から言うと、問題はないと思います。
どんなワックスを混ぜたからと言って、絶対にダメってことはないと思います。
ただ、ワックスの配合を考える際は、何故その配合が必要か、どんなキャンドル
にしたいかが重要な要素です。
ちなみにバイバーワックスもマイクロワックスも気泡を軽減もしくは除去する効果があります。
似たもの同士なのです。そのため、この二つのワックスを同時に入れることは、味噌汁に塩と
岩塩を同時に入れるみたいなもので、塩分の取りすぎで高血圧になってしまいます。
例えが、逆にわかりにか・・・。
同じように気泡を多くする目的のスノーフレークオイルと気泡を除去するバイバーワックスを同時に入れることも通常は考えられません。いわば、アクセルとブレーキを同時に踏むのに等しいです。車に乗ってこれをする人はいませんよね。
色々と実験することは楽しいのですが、ある程度のルールを把握することはキャンドル作り
上達には欠かせない要素です。ベッキーのキャンドルノートでは、基本的なワックスの効果や配合のポイントを解説しています。少なくてもテキストを読めば、アクセルトブレーキを同時に押す事はなくなると思います。
ワックスの配合については、実践レシピ編でも解説しています。出来るだけ多くのワックスを知り、使ってみるのが、キャンドル作りの引き出しを増やすためにも大切ですね。




