エルプラットによるしびれの対処法2 | 加藤隆佑 ameba blog

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がんのなぜ?どうして?どうしたらよいの?を始め、とにかく分かりやすく紹介し、不安を解消し、がんと闘う気持ちをますます強めて頂きくメッセージを送りたいと思います。同時に、家族がどのように支えていったらよいかを考え、共に考え、応援していくブログです。

こんにちは。加藤隆佑です。

本日は前回の続きで、エルプラットのしびれについてのお話です。

 エルプラットを長く使っていると末梢神経症状に悩まされます。始めのころは、すぐ症状がとれていたのが、だんだんしびれが残ってきます。 

その結果、しびれや痛みのために、ボタンがはずしにくい、しびれて歩きにくい、細かな作業がしにくいといった症状です。 

副作用をなくすために、いろんな試みがなされています。 

なるべくしびれの症状がでないようにする薬は、 

1、エルプラットの注射の直前にカルシウム/ マグネシムの注射をすること
2、牛車腎気丸という漢方薬


があげられます。その2つの中で、比較的大規模な調査で薬の効果が確認されているのは、カルシウム/ マグネシムのみです。 

しかし、臨床試験では、あまり効果がないという結果がでています。

牛車腎気丸といった漢方が、まずはじめに試すべき漢方です。

ちなみに、牛車腎気丸以外にも、しびれに効く漢方はあります。

最も大切なことは、「無理しないでエルプラットを休む」 のが最も効果的かなと思います。

例えばFOLFOXというレジメンならば、5-FU/LVだけにするのです。 エルプラットを抜いて病気が進行するのではと心配されるかもしれません。

これに関しては大規模な臨床試験が行われていて(OPIMOX1試験)、結論がでています。

しびれの症状がつらい場合はいったんお薬をやめて、しびれの症状が改善したらエルプラットを再開しても、大丈夫のようです。

むしろそうした方が、より長生できるかもしれないというデータすらでているの
です(CONcePT試験)

いかがでしょうか? 

しびれがつらくても、がんを治すためにがまんすることが、逆にあだとなってしまうこともあるのですよ。つらかったら、ちゃんと主治医に相談してくださいね。

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本日のまとめ
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エルプラットをいつまで投与し続けるかは、今の症状も踏まえて考えないといけません。 

これ以上きつくなったらもう無理というしびれの強さの2段階前ぐらいに達していないか? その位の症状になったら、お休みすることも考えましょうね。 

もう無理という症状になって止めるのでは遅いかもしれません。