胃がん手術執刀医の診察を受ける 2019年10月2日
2019年10月2日の朝、子どもを小学校まで送り届け急いで帰宅すると、自宅マンション前にすでに依頼していたUber(タクシー)が待っていました。ポキンと折れそうにやせ細った夫とともに乗り込み、月初で混雑している首都高を通り抜け、がん専門のA病院に到着したのが9時40分。診察予約の10時までまだ間があります。私は図書館で借りたケイト・モートンの「湖畔荘」を読みふけることにしました。(病院の長い待ち時間には絶対に本は必要!)結局、夫の名前が呼ばれたのは11時10分。5年前に夫の胃がん摘出手術を執刀したM医師が、私たちを診察室に招じ入れました。診察前に受けた血液検査の結果を目にしてM医師は開口一番、『白血球とCRPが高いですね。 何らかの感染症の疑いがあります。 肺炎になったりしましたか?』まさかの感染症?肺炎??夫:「いえ、肺炎じゃありません。 家を出る前に熱も測りましたが36.8度でした」私:「でも、8月の下旬に一度発熱がありました。 39度熱があり、近くの病院で抗生剤をもらい 5日服用したら熱は下がりましたが」M医師:『そうですか。 白血球とCRPは炎症反応を表します。 つまり体の中に何か炎症が起きてるんですよ。 そして炎症反応に加えて、腫瘍マーカーもそれなりに高い。 この後お時間はありますか? CTを撮りましょう。お胸とお腹と」夫:「ぜひお願いします」M医師:『ところでいつから具合が悪くなったのですか?』夫と私から、8月上旬より体調を崩した話や、現在の症状についてかいつまんで説明する。M医師:『そうですか。そういえば昨年12月に受診された時に CT上、十二指腸付近に影があると指摘していましたよね。 でも、お仕事が忙しくて再検査できなかったんですね?』夫:「はい、そうです。その後なかなか来れなくて・・・」そんな言い訳をする夫に、激しい怒りを覚えながらもぐっとこらえる私。(怒りの理由については、一つ前のブログ「実は昨年12月の検診で・・・」をご覧ください)https://ameblo.jp/cancerjourney/entry-12536071546.htmlM医師:『じゃあまずはCTを撮る手配をしましょう』と、M医師がPHSをプッシュしようとした時、夫がおもむろに、夫:「あの、先生、もしできたら今日入院できませんか。 本当に消耗しきってまして、可能なら入院した上で 検査も含め診ていただきたいのです。 今日、入院する準備もしてきています」M医師:『そうですか。たしかにずいぶん痩せておられるから その方がいいかもしれませんね。 病室に空きがあるか早速確認します』そうしてM医師に病室を確保していただき、その間に別の若手ドクターから問診やら血圧測定やらを受け、病室に案内されました。大部屋に空きがなく、しかたなく個室に入室。(個室料金30,000円/日はキツイ💦)着替えをしてしばらくすると、CT検査の準備ができたと声をかけていただきました。夫はひどく衰弱していたので車椅子に乗せられて検査室に向かいました。