かまどの神様と「龍」に守られた家…レイクタウンにある日本の古民家を見た後で、ハワイアンスイーツ♪ | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

かまどの神様と「龍」に守られた家…レイクタウンにある日本の古民家を見た後で、ハワイアンスイーツ♪

 

今回の記事は、以下のような人に少しだけ役に立つかも・・・

・関東地方の古民家(村役人を務めた上級農民の家)に興味がある人

 

・イオンモール越谷レイクタウンの「駅近」部分にて、安価で手軽に買える軽食を探している人

 

そんな訳で今回は、埼玉県にあるJR武蔵野線「越谷レイクタウン」駅で降りてみました♪

 

イオンに寄るのは後回しにして、先ず最初に向かったのは・・・

 

駅の北口にある大相模調整池(北池)の、武蔵野線を背にして左側遊歩道を歩いて行きます。

 

39.5ha、調節容量120万立方メートルの規模を誇る2014年に竣工したこの調整池は、もちろん水害対策と地域住民の憩いの場を想定して作られたもの。

 

北池の武蔵野線の高架を背にして左サイドで、かつてこの地域が大相模(おおさがみ)村と呼ばれていた時代に初代村長を務めた人物の銅像を発見!

 

祖先は開拓者「大相模氏」

銅像のモデルは明治22年に成立した大相模村の初代村長を務め、8期32年続けた中村重太郎氏で、村の経済の為に養鶏事業を育成したとの事。

 

また、中村氏の祖先は平安時代に当地に定住・開拓を進めた大相模氏なのだそうですよ。

 

明治の大合併に伴い、当地(旧・東方村)が新たに発足する大相模村の中心になる事を機に「中村」に改姓したらしいです。

 

湖畔から約150mのところ(隣接する公園の端)に、江戸時代にも「名主(村役人を務めた上級農民)」であったという中村氏の家系が使用していたという家が移築再建されていましたよ!

※名主は、地域によっては「庄屋」ともいうそうです

 

越谷市の有形文化財に指定されていますが、入館料(大人)たった100円なので、ちょっこと寄ってみましょ♪

 

何と!安永元(1772)年の建築らしく、現存し、かつ建築年代が確認可能なものでは越谷市最古の住宅と言われているとの事。

※埼玉県越谷市レイクタウン9丁目51(旧東方村中村家住宅)

 

あった♪

見えてきましたよ、大きくて立派な藥医門!

※藥医門も主屋と併せて市指定文化財になっています

 

前面を堀と生垣で囲っていますが・・・

 

元々この建物があった場所には5棟から成る家屋敷の背後も「屋敷林」に囲まれていて、周辺には水田が広がっていたそうです。

 

藥医門を潜って右手の棟に管理室があり、そちらで受付して入館料を係員に支払います。

 

建物左手側の「大戸口」から入館。

 

この手の古民家「あるある」ですが、当時の家人は後述する客用の式台付玄関を使わず・・・

 

こちらの「大戸口」から土間を通って家に出入りしていたそうです。

 

欅の大黒柱

入って左手側にある中央の一番太くて真っ直ぐ四角く黒い柱が大黒柱で、丁寧に色が変わるほど磨き上げられているのが印象的!

 

硬くて丈夫な欅の木が使われているそうですよ。

 

近所の人と囲炉裏端会議やわら細工をする場所としても使われた土間は、土ににがりや水を混ぜて叩き締めていたとの事。

 

この「茶飲み話」の場所に、当時における建物全体の模型が展示されていました。

 

必見の板戸

客人を接待する部屋の建具には江戸時代の絵画が描かれ、さらに天袋の袋戸には襖の両面には春夏秋冬の絵が描かれて、それを4枚並べて四季を表現していました。

 

そして、行ったら必見なのが広間の板戸で、客間側に中国の故事を表す絵が描かれています。

※家人が生活する側は無地(現在は茶の間の奥の納戸にて展示公開中)

 

これが、有名な中国の故事「韓信(かんしん)の股くぐり」です。

※韓信とは紀元前200年頃(秦の末期から前漢初期)にかけての武将

 

中村家に残るこの板戸の絵が描かれたのは、江戸時代後期の頃と推定されています。

 

その意味は「大望を抱く者は目前の苦労や恥は、耐え忍ばねばならぬ事だそうですよ。 

 

韓信は、若いころ無頼の男に喧嘩を売られましたが、じっとこらえにこらえて相手の股をくぐり許しを請うたことがあるそうです。 

 

後年、韓信は漢の高祖を助けて天下統一の大事業を成し遂げたという故事に基づいています。

 

茶の間より、「たまりの間」を眺める。

 

この住宅は現代に至るまで家人の生活の為、所々に増改築が施されていますが・・・

 

それでもなお、江戸時代における村役人の家の構造を今に伝える貴重な建造物といえますね。

 

客間3点セット

こちらが客人を接待する「お座敷(客間)」側で、建物正面から見て左半分の部分に該当。

 

奥の間には、こういった元名主の家における奥座敷「あるある」の装飾3点セット(欄間・書院・違い棚)が設けられていました。

 

そう、客間側には家人用とは別に豪華で立派な式台付の大きな玄関が設けられているのも、他所と全く一緒ですね♪

 

こちら側からは、藩の役人などをお迎えしたそうですよ。

 

縁側の奥は

「定番」の、アレ♪

縁側の先にある小さな別棟の建物は、「昔を伝える展示室」。

 

こちらでは、越谷市内で出土した考古資料を展示していました。

 

市内で見つかった板碑は、荒川上流で産出する緑泥片岩(りょくでいへんがん)が材料として使われているのが特徴との事。

 

縁側の奥に設けられた「定番」アイテムと言えば、厠(便所)。

 

幼少の頃(今から40年以上前)に、既に他界した父方の実家にあった昔懐かしいボットン式の木製便器が残っていました。

 

さらに、「木製おまる」までありましたよ!

 

ってか、素朴な疑問として、木製だとすぐに便の水分で腐って耐久性が低いのではないかな?

 

かまどの神様

壁には「龍」

再び最初に入った「大戸口」がある土間へ戻ってきました♪

 

ここにはかつて竈(かまど)がありましたが、竈を粗末にするとバチ(罰)が当たると考えられていたために、棚を作って火に関する神仏のお札をお祀りしていたのだそうですよ。

 

囲炉裏があった板の間との仕切りの木壁には、「龍」の文字と波形が彫られています。

 

「龍」は水とかかわりが深いため、火除けの意味合いが込められていたそうです。

 

以前は茅葺

平成26年に現在の場所へ復元する工事に際しては、住宅地に隣接して建て直すことから、防火の為に金属板葺きの屋根に変更されましたが・・・

 

元々は、当然ながら茅葺の屋根でした。

 

茅の原料となるイネ科の植物は、油分が多く雨水が染み込まずに纏わりつくようになるとの事。

 

さらに屋根に傾斜があるので、雨水は真下に落ちずに茅を伝って軒先に流れ落ちるそうですよ。

 

現在、復元されている中村家の全体図面は、こんな感じ♪

 

元々床の間だった場所は、生活様式の変化に伴い押し入れに改造されてしまいました。

 

イオンへ♪

旧中村家を見学後は、商業施設面積245,223㎡を誇り「日本で一番大きいショッピングセンター」と言われるイオンレイクタウンの北端からウインドウショッピング開始!

 

ここのイオン、クルマも売っています♪

※埼玉県内のトヨタ系ディーラーが、テナントとして集合出店

 

やっと「見慣れてきた」感がある、現行型クラウンのクロスオーバー・・・

 

もちろん、モノ自体は「良いクルマ」だけど、昭和のオジサンにとって「クラウンとは、何か?」と問われると、未だに疑問符が付くくらいに登場時のインパクトは大きく、仰天させられましたね。

 

ハワイアンな一画

イオンレイクタウンの2階部分で計測したモール総延長は、1090mあるとの事ですが・・・

 

北の端から南の端まで歩き通した「最果て(駅から来た場合は、最初の一画)」に、ハワイアンなムードのお店を発見!

 

2023年5月にオープンしたマラサダドーナツ店「HULA TO GO(フラ トゥ ゴー)」でお買い物♪

 

イオンレイクタウンKaze(駅側の棟)2階の南西端入口にあるこちらのお店では、ハワイアンドーナツとして知られるマラサダや、南国をイメージしたカラフルなドリンクを提供。

 

ハワイのピンクサンセットをイメージした店頭や、フォトジェニックなウォールアートが道行く人の目を惹き、写真映えするスポットとしても人気なんだそうですよ!

 

ハワイアンなイメージの服飾や雑貨を売る「Kahiko」の併設店みたいですね。

※元々は、「Kahiko」の併設カフェだったみたいで、現在はテイクアウト専門店に改装・転換

 

テイクアウト用の紙袋は、1枚3円だそうです。

 

今回はプレーン(税込220円)と、ココナッツミルク(同)を1個ずつ購入してみました♪

 

家に持ち帰って冷めてしまった(製造から相当な時間が経過した後の)場合、電子レンジで10~15秒温めると、ふわふわモチモチ感が復活するのだそうですよ!

※もちろん、購入後すぐが一番おいしいので、可能な限り早く召し上がるのがおススメ

 

ドーナッツと

揚げパンの中間?

マサラダと比較してドーナツとの一番の相違点は、マラサダの中には一切穴がないことで、風味豊かな食感とボリューム感が、ドーナッツよりもバランスよく楽しめると言われています。

 

製法の面でも、普通のドーナツの場合は生地をしっかりと発酵させた後に揚げるのに対して、一方のマラサダはすぐに揚げるため、それが特徴的なもっちりとした食感に繋がっているとの事。

 

また、揚げパンはパン生地をオーブンで焼いて作ったコッペパンを油で揚げて、砂糖などをまぶしたものですが、一方のマラサダは生地のまま油で揚げるという違いがあります。

 

マサラダはハワイ発祥の食べ物と思われがちですが、実はポルトガル発祥なんだそうですよ。

 

まぁ、蘊蓄は置いておいて、先ずはプレーンをガブリと1口♪

 

確かに、揚げパンよりも甘く芳醇な香りがして、ドーナッツよりもボリューミーでモチモチ感ある!

 

次に、プレーンよりも濃い色に揚げられたココナッツミルクを頂きます♪

 

中身の状態は、やはりドーナッツよりもふんわりとしていて、揚げパンよりも生地にしっとりと甘さが染み込んでいるような感じがします。

 

しかしながら、全体的に甘さ控えめな感じで、フルーツと一緒に食べても合うかも?

 

今回は家に在庫が無かったので、グレープフルーツ味のチューハイにお供させてみました!

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、越谷レイクタウンで復元された江戸時代における村役人の家を見学し、さらにその近所にあるイオンモールでハワイアンなマサラダドーナッツを売るお店をご紹介しました。

 

特に、本記事のメインで扱ったした「名主の家」については、同じ埼玉県越谷市内にもう1軒見学可能な建物があります。

 

あちらも同じ「中村」姓・村役人同士で、血縁関係があったのではないかと推測されるとの事。

 

2軒見ると近似性もわかってきて、「プチ古民家博士」として周囲からリスペクトされるかも?

 

皆さんも是非とも、甘いモノ買い食いしながら、自分のペースでゆっくりと歴史的建造物を見学して回ってみてはいかがでしょうか?