えっ?スパリゾートもやってるの?ダジャレCMの大塚商会は、九十九里浜で温泉ホテルも「たのめーる」
今回の記事は、下記のような事を考えている人に役立つかもしれませんよ~、、、
外房の海沿い、九十九里浜沿いで
日帰りできる温泉、
しかも安価なところ
どこかに無いかなぁ?・・・
東京駅から直通の快速電車が出ている終着駅「上総一ノ宮」で降りて、上総国一の宮である「玉前神社」の門前町がある中心市街地から、一宮川を挟んで対岸の地区・・・
駅から北へ直線距離約1kmの場所、宮原地区に鎮座する「南宮神社」さまに先ずはご挨拶♪
※千葉県長生郡一宮町宮原1131
旧村社で、普段は宮司不在ながらも上総十二社の1つとされる神社との事ですよ。
意外と奥深い
南宮神社の創建年代等は不詳ながら、4世紀前半頃に第12代天皇として在位されたとされる景行天皇の皇子・倭建命が東夷国遠征に際して金田郷大宮台に創建したと伝えられています。
※倭建命=日本武尊
※元々の「大宮台」は、北西へ約1.5kmの一宮川河畔・現在の長生村金田2403奥(2436番地…マピオン地図2433地番表記先?)の説あり
※海神の娘である豊玉姫命を奉祀
その後、白鳳年間(672~685年)に美濃国の穂積某が当地開発のために移住した際、現在の岐阜県垂井街に鎮座する美濃国一宮の南宮大社を勧請し相殿に祀って下山地区に遷宮の事。
※北西へ980mの長生村金田197に「大宮南宮神社」が現存(ここが下山地区?)
※鉱山の神である金山彦命を相殿に勧請し、祭神は二柱となる
日本も戦国時代に入り、氏子の要請により現在地に遷座されたのは応仁年間(1467~1469)。
さらに明治44年、宮原地区西端の高台(現在の一宮町白山付近?)に鎮座していた白山神社を合祀しているのだそうです。
石階段を数段上り、拝殿に向かって右手には蛇口を捻ると水が出る普通の水道スタイルの手水舎がありました。
境内社は神明神社、稲荷神社、八坂神社、三社神社。
さらに道祖神祠や青面金剛さまと思しき像もお祀りされています。
本殿の左裏手には、御神木の「南宮大杉」が聳え立っていましたよ。
ちょうど、お正月3ヶ日に行ったから、偶然に御開帳されてた状態だったのです。
長閑な田園風景が広がる現代ですが、かつては水害との戦いだったみたいですよ。
楽天の絵馬
現・埼玉県さいたま市大宮区出身の「ポンチ漫画家」であった北沢楽天が、明治時代の終わりごろ、九十九里浜に近い現在の一宮町宮原地区に別荘を持っていたのだそうです。
大正5年に一宮川が大洪水した際に別荘は流されますが、門扉に「神威顕現」と題して水魔をやっつける神様を描いた絵馬が、洪水被害と被災者供養のために南宮神社へ奉納されます。
この絵馬は、現在も拝殿に掲げられていますが、普段は御開帳されないので見れてラッキーでした(拝殿内部正面の、やや右側鴨居部にありました)。
※一宮町の有形文化財に指定
では、治水工事が施されて今は平穏に流れる一宮川の最下流、九十九里浜の温泉まで約3kmの距離を元気に歩いて行きましょう♪
ヤシの木が目印
九十九里ビーチライン(県道30号)沿い、九十九里浜を構成する一宮海岸の波打ち際から225mの場所に建つ「一宮シーサイドオオツカ」さんが、今回の最終目的地です!
※千葉県長生郡一宮町一宮10000
いかにも今風の海浜リゾートホテルといった施設ですが、「オオツカ」という名に着目・・・
実はこの南九十九里海岸沿いの天然温泉リゾートホテルは、あのダジャレが効いた癖強CMのオフィス用品「たのめーる」で知られた大塚商会による直営事業なのですね。
※1988年開業なんだとか・・・
毎週水曜日を除いて大人(税込)1305円で、12時から18時の間は日帰り入浴もできるらしい!
入りま~す
何と、ヨウ素をはじめとする温泉成分をたっぷりと含んだ、貴重な古代海水を汲み上げた天然温泉を使用しているというではありませんか♪
喘息やアトピーに効果あるらしいですよ~、、、
正面玄関すぐ左手にある1階フロントで入湯料金を先払いすると、フェイスタオルとバスタオルが手渡されます。
バスタオルは使用後に要返却ですが、施設名が入ったフェイスタオルは「どうぞ、お持ち帰りください」ですって♪
フロント左手をぐるっと回り込んだ1階の一番奥、右手側に大浴場がありました。
※浴槽写真は□施設公式HP等より引用
本当は「濃い」温泉
掲出されていた成分表を確認すると、「ナトリウム塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性・低温泉)」で、PHは7.58の弱アルカリ性。
成分総計は33.78g/kgで、千葉県内でもかなり濃い部類に属する源泉(一宮温泉)。
ってか、これ本来ならば舐めるとメチャ塩辛く、ハッキリ言って「そのまんま海水」レベルです。
しかしながら、今回利用させていただいた「シーサイドオオツカ」さんのお湯は、舐めても「薄塩」でお湯も透明なサラサラした感じ・・・
※一見すると綺麗なウグイス色に見えますが、これは浴槽自体の塗色によるもの
これは、あまりにも温泉成分が濃すぎて、肌が弱い人への刺激が強すぎるというリゾートホテルとしての経営判断から、源泉1:水3(4倍希釈)にして42℃まで加温して循環させているとの事。
実際に、意外と空いていたので調子こいて1時間以上も長湯したら、体中が痒くなってきた(笑)
本当は、それだけ「強い温泉」だという事の証明ですよ♪
元々宿泊者用に作られた脱衣場は、カゴに着衣を脱いだモノを置くしかないのですが・・・
ナンバーロック(ダイヤル)式の貴重品ロッカーが脱衣場内にあるので、財布やブランド時計、スマホ等は入れて利用したほうが安心です。
さすが、ホテルの大浴場だけあって浴室洗い場にはシャンプー、リンス、ボディソープ・・・
5人分ある脱衣場洗面所にはドライヤー各1台ずつと、綿棒、櫛、ヘアトニック、アフターシェービングローション等の備品は、清潔感ある状態でバッチリ用意されていましたよ。
無料の1杯♪
脱衣場にも冷水器と紙コップは用意されているのですが・・・
大浴場前の中庭が見える階段下スペースには、合計4人分のテーブル席とベンチ席が用意されていて、こちらには温茶・冷茶も無料で出てくる機械が置いてありました。
しかも、お茶は煎茶と麦茶の2種類あり、さらに「温」「冷」まで選べちゃうのが嬉しい♪
もちろん、無料サービス品なので「少量」の小さな紙コップサイズですけどね・・・
※スーパーのイートインコーナーによくある奴だと思えば、間違いない!
これ美味しそう!
フロント前ロビーの喫茶で提供している高秀牧場のジェラート(税込550円)が気になります。
一宮町に隣接する千葉県いすみ市内の大自然の中で約150頭の乳牛を飼育している酪農牧場「高秀牧場」の、質の高いミルクを70%も使用しているミルキーなジェラート!
何と、卵も不使用なんだそうですよ。
だけど、身体が火照った風呂あがりは、やっぱりキンキンに冷えた炭酸飲料じゃね?
そう思って玄関横の売店を覗いて見つけた1本のジュースが、こちら・・・
房総サイダー
こちらも一宮町に近い長柄町の飲料メーカーで製造された梨汁入り「房総サイダー」を、1本130円(税込)で購入してみました♪
うん、狙い通りシュワシュワーっと癖も無く甘さ控えめで後味スッキリの、風呂あがりにピッタリな爽やかな飲み物でしたよ。
自宅用にも1本買って、グラスに開けてみました!
ちなみに、売店営業時間は8:00~21:00、喫茶とロビーラウンジは9:00~17;00までの営業との事です。
うまくタイミングが合えばですけど、上総一ノ宮駅まで「お迎え」に向かう宿泊者用の無料送迎バスに乗車させて貰えるかも?(俺は、今回偶然にもラッキーでした)
※運行時刻はシーズンによって異なるので、直接ホテルにお問い合わせください
いかがでしたでしょうか?
最後に本ブログ管理者は(大塚商会「たのめーる」風に書き換えて)、こう呟きました。
九十九里の日帰りできる温泉、今頃になって知っても「おっせぇん~(遅い)よぉ♪」
おあとがよろしいようで・・・