神社の名物は、なぜ花より「だんご(餅)」なのか?…香取神宮の本殿裏「寒香亭」でお茶して歩いた結果 | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

神社の名物は、なぜ花より「だんご(餅)」なのか?…香取神宮の本殿裏「寒香亭」でお茶して歩いた結果

 

神社の境内や門前といえば、餅や団子の名物が多いですよね・・・

 

例えば京都だけでも今宮神社のあぶり餅、上加茂神社の焼き餅、下鴨神社のみたらし、 伊勢神宮だと赤福餅など、ぜんぶ思い出せないぐらいいっぱいあります。

 

もちろん、日本人も神さまもお米が大好き・・・なので、米からできる餅や酒が好きで、神前には欠かせないからという理由もあるのでしょうけど、、、

 

それ以外にも、今回ご紹介する香取神宮(千葉県香取市)のような有名な大神社は、遠方からの参拝者が多く、遥々ここまでやって来るために相当なエネルギーを消費しますね。

 

失ったカロリー(エネルギー)の補給は、どうしても米や麦を捏ねて作った甘味である餅や饅頭、団子のような腹持ちして食べ応えのあるものが必要とされ、特に江戸時代は1日2食であったがゆえ、その需要に応えるために提供されたのではないか?という説もあるようです。

 

そういう私も、成田の駅前(京成―JR乗り換え)で朝マック(200円コンビ)食べたきり、何も食事していなかったので、カロリー補給のため本殿裏の茶店に寄ってみましたよ♪

 

 

寒香亭

 

香取神宮の一番奥、本殿裏にある茶店「寒香亭(かんこうてい)」です。

※千葉県香取市香取1573

 

まるで明らかに昭和30年代で時計が止まっているかのような佇まいの中で、おだんごをいただきました(本記事冒頭に掲載の写真参照)。

 

きなことこしあん2種類の盛り合わせで、あんは塩味がきいていて、甘みの中にもさっぱりとした後味で美味しくいただくことができました。

 

団子以外にも、メニューはこのほかにところてんや焼きそば、おでんなど王道の茶店メニューが短冊に書かれて貼られていて、窓ガラスの形状にもレトロ感が漂います。

※夏場でも窓全開で、冷房はありません

 

本殿を背にして店の正面向かって右側には、「下総国式内社の碑」が建っています。

 

この碑は、「延喜式」記載の下総国の式内社11社と、「三代実録」記載の子松神社の所在地を、国学者であった清宮秀堅(1809~1879)が調査し、碑として幕末の文久元年(1861)に建立されたものなのだそうです。

 

 

御殿廻りを一周

 

現在の主な社殿は、江戸時代の元禄13年(1700年)、江戸幕府5代将軍の徳川綱吉の命により造営されたもの・・・南面している本殿は三間社流造、檜皮葺で、壁や柱は黒漆塗で、黒を基調とした御神威の大きさを表現した偉大な外観!

 

この本殿裏にある大きな杉の木から50メートル奥へ進んだ先に、茶店「寒香亭」があります。

 

南面している本殿・拝殿の正面に向かって左側に回り込んで場所にある「三本杉」は、源頼義の祈願により三又に分かれたという杉(1本は枯死)で、源頼義はこの杉に「天下太平、社頭御栄、子孫長久」を祈ったのだとの事。

 

中央に真っ直ぐ、そして両脇に斜めに伸びている二本は、元々は根元でつながった一株の杉なんだそうですよ。

 

本殿正面から幣殿・拝殿と接続し、権現造の形式をとっている拝殿は、木造平屋建てで、檜皮葺・・・軸部には黒漆塗、組物・蟇股には極彩色が施され、本殿に釣り合った体裁です。

 

そういえば前回の参拝時は漆の塗り直し工事中でしたね・・・

 

拝殿の正面に向かって右側は、樹齢1000年以上と言われる目通り7.4mの御神木(杉)。

 

この御神木脇にある水飲み場・・・単なる普通のコンクリート製の水道かと思ったら、何と天然水が出てくる「御神水」なんだそうですよ!

 

 

帰りは徒歩

 

行きは路線バスに乗ってきたけど・・・

 

帰りはせっかくなので、「香取街道」と称される県道55号(佐原山田線)に沿って、JR佐原駅まで約3kmの道程をお散歩しながら帰ります♪

 

赤鳥居から1km地点の歩道に埋め込まれていたのは、「防災基準点」という標識・・・ググっても出て来なかったので詳細不明ですが、地震による地殻変動解析を目的とした測量でしょうか?

 

だとしたら、地震を封じ込めるという「要石」が置かれた香取神宮のお膝元に相応しい標識かもしれませんね。

■本ブログ内関連記事参照

 

県立佐原病院の入口近くにある県道(旧街道)を跨ぐように建っている「一の鳥居」です。

 

「二の鳥居」である赤鳥居(門前商店街の最奥部)から、佐原の中心市街地に向かって1.6km離れた地点にあります。

 

市街地に入った佐原高校前には、「県道86号線粁標002」・・・すなわち現在の県道55号(佐原山田線)の起点から2km地点であることを示すキロポストが設置されていました。

 

恐らく国道356号「水源橋」交差点からの距離だと思われるので、佐原の中心街までは残り1kmくらいかな?

■本ブログ内関連記事参照

 

 

いかがでしたか?

今回は、まるで昭和30年代で時計が止まっているかのような佇まいの、香取神宮の本殿裏にある茶店「寒香亭(かんこうてい)」をご紹介いたしました。

※450円の団子1人前をオーダーしたら、緑茶もセットで付いていましたよ♪

 

やはり有名な大神社ともなれば、特に昔は遠方から遥々歩いてカロリー(エネルギー)を著しく消耗しながら参拝に来た訳だから、どうしても速やかに補給する食糧が必要だと・・・

 

帰り道は駅まで3km歩いたことで、庶民が安価に入手可能なモノの中から「今、自分の身体に何が必要か?」を明確に知ることができました。

 

皆さんも是非とも、有名な大神社まで長旅の疲れは、それぞれ神社周辺で名物になっている餅や団子、饅頭などのコメや小麦を使って捏ねた甘味を積極的に摂って癒してみてはいかがでしょうか?

 

モチっとした腹に溜まるガッチリ&しっかりとした食べ応えで、きっと有難みが身に染みてわかるのではないかと思いますよ!