砂町銀座で、たった1つだけ“びっくり”!…噂とは真逆で、表に出さず静かに隠した情熱 | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

砂町銀座で、たった1つだけ“びっくり”!…噂とは真逆で、表に出さず静かに隠した情熱

 

砂町銀座商店街は、東西670mというロングストリートに、現在180店舗が営業している東京都江東区にある商店街で、テレビなどでの取り上げも多く、江東区を代表する激安商店街として名前を聞いたことがある(でも実際に行ったことはない)人も多いのではないでしょうか?

■本ブログ関連記事(2024年4月再訪版)も併せてご参照くださいませ

 

池澤寛氏の「市民のための都市再生~商店街活性化を科学する~」2002年学芸出版社p.70によると、『賑やかな商店街』と判断する基準値は100mあたり30店なのだそうなので、これに当てはめると砂町銀座は約27店/100mなので、イイ線いっている感じということになりますね。

 

今回は、最寄駅からでも、バスか徒歩で20分ほどかかる不便なエリアであるのにも関わらず、安くて美味しいお惣菜が食べられるとあって来訪者が多い人気エリアである、東京都江東区の砂町銀座商店街をお散歩してみました♪

 

 

食み出しの多い商店街(笑)

 

もちろん、ここは自動車も通行できる公道(区道)ですが、平日は15時~19時、日曜休日は12時~19時までの間が歩行者専用道路(自転車可)になって、クルマは事実上入って来れないですが・・・だからといってここまで大きくオーニング(日除け庇)を公道に張り出して、商品も75センチ程度の幅で道に食み出して堂々と陳列しちゃって、まるで「店の一部」として利用しているところも、今時となっては珍しい、、、

 

こういったところが「今時珍しい、昭和っぽい活気のある商店街」として来街者の心に響き、リピートする常連客の心をしっかり掴んで離さないのでしょうね。。。

 

ちなみに、こういった姿が昭和末期の「アーケード型商店街」や、平成~令和の現代に君臨する「モール型商業施設」の原型なのだと思います。

 

いちおう「核店舗となる大型店(?)」っぽい商業施設の形態でチェーン展開する中堅食品スーパーも、メインストリート沿いに立地していますが、いかにも「昭和の総合スーパー」といった趣の建物ですね。

 

 

テレビ出演した噂の飲食店

 

ここ「銀座ホール(東京都江東区北砂3-33-20)」は、1935年に開業したメニュー数が豊富な和洋中の料理や多彩な酒類も提供する庶民的な食堂で、カウンターがタイル張りなど、昭和時代のレトロな雰囲気が店内の至る所に残っています。

 

とりあえず「名人」という称号に惹かれてヤキソバ(しかも「びっくり?」)を頼んでみましょう・・・この店は店主が大声で自分自身に気合を入れながら調理するということで、テレビ朝日系「ナニコレ珍百景」に度々出演しているのですが、、、

 

入店した日はちょうど「令和元年・台風19号」が通過して直後の日で、ここ江東区も一時「危険水位」まで達した荒川と隅田川に囲まれた地域ということもあって、近隣で避難指示(レベル4以上)も出たことから、この日は「大声で気合を入れながら調理」を自粛していたようです・・・予想外の静粛した店内に拍子抜けしてしまいました(笑)。

 

 

びっくりやきそば(750円)

 

確かに焼き具合も良いし、ソースの絡み具合も程よく、「さすが名人!」って言いたいところですが、一体何が「びっくり」なのか、よくわからないまま途中まで食べた結果、、、

 

なんということでしょう!

途中から下、皿の底に白飯が敷き詰められていました・・・なので、途中から「そば飯」っぽく混ぜ合わせて食べる事で、焼きそば単体よりも更なる満腹感向上が見込めます。

 

但し、厳密な意味での「そば飯」とは異なります・・・本来の「そば飯」は、ご飯も一緒に炒められているのですが、こちらは普通の白飯です。

 

 

食後は斜め向かいの店で惣菜を半額購入

 

「㈱田無 ザックザク肉の宝屋 砂町銀座店」は、東京都中野区中野を本拠として都内一円にチェーン展開する肉惣菜のお店です。

□外部リンク参照

 

砂町銀座のキャラクターには、ベストマッチングしているしているテナントだとは思いますが、地元の城東地区を本拠としている会社ではないのがちょっと残念・・・恐らく元々は別の店で、商売を辞めた後の空き店舗に入居した店だと思われます。

 

それにしても、まだ午後1時前なのにも関わらず、朝早く用意した商品には粛々と半額シールを貼って見切り、常に新しい商品と入れ替えていくという商売の情熱には感服・・・なるほど、宝屋さんが都内各地に大量出店するほど急成長できたのは、この積極性の賜物なのですね。

 

 

いかがでしたか?

今回は、最寄駅からでも、バスか徒歩で20分ほどかかる不便なエリアであるのにも関わらず、安くて美味しいお惣菜が食べられるとあって来訪者が多い人気エリアである、東京都江東区の砂町銀座商店街をお散歩してみました。

 

東京メトロ東西線と都営新宿線の、両方の最寄駅から徒歩20分という「交通空白地」でありながらも繁盛する理由には、もちろん稠密な人口密度(江東区北砂3丁目=35360人/k㎡・H22国勢調査)ということが前提に成り立っているのは言うまでもありません。

 

しかしながら、本記事で見てきたとおり、常に声を枯らして大声で威勢良く客引きしている訳ではないのにも関わらず、お店の「こだわり」を上手く表現・・・「ガチで昭和っぽい」という噂とは真逆で、店主の主張を直接的に表に出さずに静かに隠した情熱が滲み出るような、そんな商店街だったというのが、実際に歩いた感想になります。

 

ただし、この商店街も決して順風満帆というわけではなく、最近では入れ替わりが激しくなり、歴史の古い地元資本の店が閉め、代わりに他地域に本拠があるチェーン店が流入するという、他の商店街と同様の現象が目立ち始めています・・・近隣にイオン系2店、セブン&アイ系1店の計3店、今風の大型商業モールが立地しており、経営環境は決して良いとは言えません。

 

それでも、やはり「歩いて面白い」と思える昔ながらの商店街風情・・・道路への食み出し陳列と日よけ庇、そして幅4mの狭い道に2階建てで統一された個店群の建ち並びの中に、各店こだわりの美味しい食材が粛々と静かな情熱を持って売られ続けている限り、今日もまた、砂町銀座商店街へ向かう人の列は途切れることなく続くでしょう。。。

 

是非いちど、皆さんも実際に歩かれてみてはいかがでしょうか?