今回のモデルのJIA認証年月は1987年2月です。
IP-2243もしくはP-2243にAという記号がつくモデルとして販売されました。
2243Aはオートイグナイター(点火装置)付のモデルとなります。
それ以外に前回のモデルと相違する点は見当たりません。
およそこのタイプが販売された期間は長くありませんでした。
2243に初めてオートイグナイター付モデルが登場したわけですが、イグナイター付モデルはイワタニ側からの提案で製品化されたことは当時のアウトドア雑誌にてイワタニ側が公表しています。
イグナイターにはイワタニプリムスと刻印がある通り、日本法人のイワタニプリムスの製品であることは間違いありません。
当時、私がガスストーブを使う主目的は山登りでの食事でしたから、ただでさえ重い2243がさらに重くなった=登山には不向きのストーブとの印象が強くなったことを思い出します。
ただ、私が2243を使ってその素晴らしさを実感したのも友人が山に持ってきた2243で炊飯したことからでした。
当時バイクツーリングも楽しんでいましたからバイクであれば重量のデメリットは関係がなくなるので、2243という選択肢もあるなぁとも思っていましたが、この時代からオートキャンプまたはファミリーキャンプという分野がものすごいスピードで流行り始めます。
点火装置付であることは必須事項ともなりました。
オートイグナイター付の2243Aはこの当時の世の中との需要に相まってガスシングルストーブのトップモデルとなりました。
しかし、2243が持つバーナーヘッドの形にこそ、その強みがあり、その強みとは大きい鍋でも、また当時普及し始めたステンレス製クッカーでも鍋底を広く炎が包むことで調理ムラが出来にくい、調理しやすいということだと思います。
その証拠としてイワタニプリムスがオートキャンプ需要に対応した2バーナーのバーナーヘッドにも2243のバーナーヘッドが採用され、それだけではなく90年代に数多くのブランドから販売されることとなった2バーナーのバーナーヘッドには2243のバーナーヘッドのコピーと思われる、似たようなバーナーヘッドが氾濫することになります•••••••
おっとちょっと脱線してきましたね。
ただ、お湯を沸かすだけであれば、どんなバーナーでも問題はありませんが、調理ムラを起こさず、焦げにくく、調理しやすいということでは、2243は最もコストパフォーマンスが高い製品だと私は思っています。
それ故、永きに渡り販売され、その長い過程において少しずつ改良、仕様変更が行なわれることとなります•••••••