今回は1990~1991年頃の製品です。
変更点は
ハンドルが二つ折
バルブツマミの形状
パワーブースターが二つ折
2257の刻印の下に01という表記
この01に意味があるのか?
特徴としてはランタントップに錆び止めの塗料が使われていないこと、ハンドルが二つ折になったこと、パワーブースターも縦に二つ折になったことです。
それにともない、品名も正式にはIP-2257HA となりました。
尚、バルブノブの形が変わりましたが、前回から変わったのか、今回からなにかは別個体を調べてみないとわかりません。
尚、当方所有の製品は、別売りのメッシュグローブとリフレクターが付いています。
別売りメッシュグローブ
別売りリフレクター
さらに収納ケース下部のベースの留め具も変更されました。結構折れた個体を見ていましたから、折れない仕様となりました。
この中でやはり目立つ変更はパワーブースターですが、このように3度の変更は、その効果についても見直しが図られているのではないかと考えてしまいます。
パワーブースターは効果が顕著なほど安全面では問題となりそうですから、そのさじ加減を探っていたのではないでしょうか?
縦二つ折パワーブースター
集熱部が、前回までより全体が丸くなりました。
この長いパワーブースターが縦に二つ折になったのは、意味があったのかどうか疑問ですが、ストーブ用のパワーブースターも縦に二つ折になったことで、間違いなくパッキングがコンパクトになったと思います。
この後、プリムスはT型ガス缶という、ガス缶内部でガスの気化を促進するカートリッジを開発し、低温でもノルマルブタンより気化しやすいガスと併用することで、パワーブースターという手段を放棄します。
この事例から、プリムスがかなり安全面に神経質になっていたことが伺われます。
しかし安いノルマルブタンでいかに低温下でも安定して使うかと考えるとパワーブースターという手法が一番有効であることは間違いありません。
この製品以降、パワーブースターは別売りとなり、コンパクトな収納ケースに収まったIP-2257HAEに引き継がれます・・・・・・
収納ケース上部は変わり無し
爪部分が稼働するようになりました。