Primus 2256【プリムス大型ガスランタンの系譜2】 |  キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

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   ここではキャンプ道具という枠で投稿するつもりですが、脱線話もお許しください。(^^)
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前回、日本においてプリムスの大型ガスランタン2257が1988~1989年頃登場したということを記事にしました。

 

しかし、実は2257 だけではなく2256という品番の大型ランタンも同時登場しました。2257と2256の違いはオートイグナイター付きか無しかの違いです。

 

イグナイター無し以外は2257と一緒
ケースも同じ


しかし、プリムスではよくあることなのですが、単にイグナイターが付いていないだけかと言うとそれだけではないんですね。

2256/2257はバルブ基部、ガス缶との接続部分が違うんです。

 

2256のガス缶接続部
 
左:2256   右:2257
並べることで気が付きましたが、バルブノブ若干違いますね。
 

今回の2256のバルブ基部こそ、2245や2269の最初期と同様のバルブ基部の形状ですから、前回の2257より時代を遡る製品であると考えます。

 

あくまで当方の戯言ととらえていただきたいのですが、プリムス製品には2256/2257や2269/2279のようにイグナイター無しとイグナイター有りに別の品番が与えられている場合と2245/2245Aのようにイグナイター付きモデルにAをつけている品番があります。

なぜ、2245 はイグナイター付きに別に品番が与えられないのか?

これは、本国スウェーデンにイグナイター付きモデルが設定されていないため、日本モデルとしてイワタニがイグナイターを付け始めたからだと私は考えています。パワーブースターも同様ですがそのような場合、点火装置やイグナイターにきちんとイワタニプリムスと入っています。実際にイワタニが雑誌取材でイワタニの要望でイワタニが日本製の点火装置を付けたと公表しています。

ただ正確に言えば2245Aの点火装置も90年代にイワタニプリムスという表示が消えたタイプとなりました。このタイプが前回の2257と同じタイプであるがゆえにイグナイターもスウェーデン本国で組み立てられたのではないかと思っています。現在では2245 はエストニア製ですが・・・

 

前回と今回双方のモデルに付属するパワーブースターについてもイワタニプリムスと入っていないことに困っています。

 

果たしてパワーブースターはどこ製?
 

とかく、日本ではプリムス製品とイワタニプリムス製品が混在していてどちらなのかを判断するのが難しいのが悩みの種です。IPと付く製品が目安となりそうですが、2245 や2243のような超ロングセラーのモデルについては、どのような変遷を経てきているかを知ることは困難ですね。

どうでもいいことかもしれませんが、歴史ある製品については、そういうことが気になっちゃいますし、気になることが愛着を持っていることの証しかなとも思います。

 

コールマン製品でも申し上げましたが、いろんな方が見るブログで数字を羅列した品番で色々語ることは失礼きわまりなく申し訳ございませんが、細かいことをごちゃごちゃ言っているおかしな奴と思ってお許しください。

 

結論として日本においては、この2256 がプリムスの大型ガスランタンで最も古いモデルではないかと思っている次第です。

 

シンプルなバーナー部
 
メンテナンスのため、分解してみました。
当初、赤丸部分の継目が見えず、ニップルが隠れたままで絶望しかけましたが、闇雲にレンチで回してみた所、ニップルが現れました。
混合器をフレームに固定する真鍮製ナットですが上下があり、間違えると、きちんと固定できません。
 
 
ケースは奇跡的に壊れていません。この黒い爪がよく折れました。