色々な製品の系譜を追っておりますが、すべて完結していないにも関わらず、新たな系譜に着手します。
そろそろ、この系譜を追うことができる実機と資料が揃ったかなと思います。
どうしても同じ系譜を追っていると飽きてしまうので、それぞれを少しずつ進めていきたいと思いますし、まだまだ、新たな系譜に着手する予定です。
今回はプリムスの大型ガスランタンです。ガスランタンの大型、中型、小型という言い方を、どこが言い始めたのかというとプリムスが最初だと私は思っています。
なぜかというと、この3タイプを揃えて販売したのがプリムスが最初だからです。
2257が日本で販売されたのが1988年で、その年のカタログでは大きなランタンという記述でした。1993 年のカタログでは大型中型小型という文言が見られます。
2257 は自動点火装置付きですが、2256という自動点火装置無しのモデルと同時に販売が開始されたのは2279(自動点火装置付き)と2269(自動点火装置無し)が1986年に同時発売されたのと同様です。
そして、この2256/2257の最大の特徴は当初からパワーブースター(加温器)が付属していたということです。
なぜ別売ではなかったのか?
(後に別売となりましたが・・・・)
この答えはガスカートリッジのガスを燃料とする燃焼器具が持つデメリットについて理解を深める程、パワーブースター付きの販売がプリムスというブランドの良心であったことに気が付きます。
※高光量大型のランタンの販売を始めたプリムス
※そのためのパワーブースター
※カートリッジの改良と低温専用ガス缶の採用による脱パワーブースター
※高光量大型ランタンの廃止
おおざっぱではありますが、プリムスの大型ガスランタンが経ったのが上記の道程です。
このおよそ十数年の間にプリムスは驚くほどのモデルの数々の大型ランタンを市場に投入しましたが、今から約20 年前に自ら築き上げた大型ランタンという分野を切り捨てました。
ただ、デメリットが顕著である大型ガスランタンではありますが、それゆえ私は今でも、なんとかデメリットを帳消しにする使い方ができないものかと工夫を重ねています。実際、なかなか明るさを維持するのが難しいランタンを工夫するところが面白いんですね。ただ、そのような工夫については、今まで一部記事にしておりますが、詳しくはまた別の機会とさせていただきます。
前置きが長くなり申し訳ございません。
2257 発売当初の製品は以下の通りです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240213/16/campinggear2nd/53/a3/j/o1080060715401046666.jpg?caw=800)