SouthField SF-924MD |  キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

 キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

   旅が好きです。旅の手段、目的、楽しみなどに関わる諸々に興味を持ってきました。
   ここではキャンプ道具という枠で投稿するつもりですが、脱線話もお許しください。(^^)
仕事部屋、兼倉庫からのつぶやきです。

今回も直近に張ったテントを記事にします。

 

本ブログではお馴染みの、近年までコスパに優れたテントを販売してきたアルペン/スポーツデポのブランド、サウスフィールドの製品です。

1999年に販売していたモデルですね。

この頃、販売年度で品番を変えていましたので品番で販売年度がわかります。

この写真データではテントの大きさがわかりにくいのですが、インナーのボトムの大きさは215x 130cm 、高さは130cm の1~2人用のテントです。

ポールは1本が17 分割されるため仕舞い寸法がとても短くなりますのでバイクに横置きで積載出来ますね。

(収納サイズ:15x23x36 cm)

 

 
前室にはスカートが付いています。
スカートが付く意味について考えてもなぜなのかは、メーカーに聞かない限り答えがでませんが、サイドや後室には付いていないのは、換気について考えらているからだと思います。
雨天時に前室で作業しやすいよう、インセクトガード、マッドガードの役割があるのでは?と想像しています。
 
 
 
キャノピーポールは付属していませんが、張り綱だけで引っ張ってもそこそこのスペースが確保出来ます。
 
 
後室から出入りはできませんが、換気窓を備えています。
 
 
かなりサイドウォールが立ち上がっているのでペグダウンしていないと少しの風でも倒れそうです。
 
 
不安定なので、ボトム部分4隅をペグダウンしましたが、同じペグダウンするなら前室2本/後室1本、計3本ペグダウンした方が良いですよね。

 

それから、このモデルは、すでに多くのファミリーテントに導入されたアルミ合金ポールの2箇所をベントさせることで曲がりのストレスを緩和させています。

ポールのストレス緩和の他に、サイドウォールの角度が90度に近くなり居住性も良くなります。

ともするとインナーはボックス型に近くなりますが張り綱を6箇所に設置できるので防風性能は高いですね。

そして、前室用のポールをプラスすることで前室を広くし、さらにキャノピーを有しているため、当時のファミリーテントと同様にテントで有効に過ごせる仕様です。

前室用のポールはメインポールと2箇所交わることでこちらも耐風性能を高めています。

これらのポールは直径9mmのアルミ合金ポールで、先に述べた通り3本それぞれ17分割することで仕舞い寸法が36cm以下です。

 

このような仕様で販売価格が当時22千円だったのは、さすが業界随一のコスパの良さを示しています。

 

さて、前回に続きここからはデメリットです。いえ、正確には前述のメリットを付加したゆえのデメリットについてお話します。

 

近年のテントはワンポールやパップテントのようにソロ幕でもしっかりペグダウンしなければならないテントが流行ってますので、これらと比較するとペグダウンの数はとても少なくて済むとは思いますが、完全自立型ではないという点では一緒です。(インナーテントだけであればペグダウン無しで自立しますが・・・・・・・)

 

キャノピーを有する前室と後室を作るために後室1箇所、前室2箇所のペグダウンが必要です。

さらにインナーもボトム面積と比較して背が高いボックスに近い形でペグダウン無しでは少しの風でも転倒しそうなくらい不安定ですので、ペグダウン必須のモデルですね。

 

なぜ、この点について着目しているかというと、このサイズのテントはバイクツーリングに利用されることが多いからです。

バイクツーリングのテントは様々な天候に対応していなければならないのは当然ですが、様々な地面にも対応できた方が便利であることは長期のツーリングに出かけたことがある方にはお分かりいただけると思います。

クロスポールのドームテントが便利なのは最悪ペグダウンできなくても自立するという点です。

河川敷や港で緊急的に一夜を過ごさなければならなくなったとき、夜遅くキャンプ場に入場したため、ペグダウンの音を響かせるのが憚るときなど、自立できるがゆえに何とか一夜をやり過ごすことができるというのは旅の友として心強い道具となります。

登山ではペグダウンが難しいキャンプ指定地もありますが、ツーリングユースでもそのような状況に対応できた方がいいなぁと私は思っています。

もちろん、そんなことより、ツーリング中の滞在時間がより快適な方が良いと思う方もいらっしゃるでしょう。

それゆえ、メリットとデメリットのどちらを優先するのかという選択が必要です。さらにはどちらも優先するがゆえに金に糸目をつけないで両方の機能を有するテントを選ぶという方もいるでしょう。

 

私がキャンプ場で人のテントを見て歩くの好きなのは、どのような選択をして選んだテントなのかなぁと想像するのが楽しいのと、たまにですがそんな選択をしたのか!と驚かされることがあるからです。

 

何れにしても、仮に同じ使用目的のテントであっても、人それぞれ選ぶテントは違ってきます。決して正解はないので、それゆえ自分が選ぶテントと他者が選ぶテントとの違いや差を考えると面白いなぁと思います・・・・・・・