(産経新聞 2008/05/08)
中国の胡錦濤国家主席が8日、早稲田大学で行った講演の要旨は次の通り。
【日中関係】
中日両国人民の友好的往来は2000年以上継続しており、世界史的に見ても奇跡といえる。相互学習や吸収によりそれぞれの国家を進歩、発展させてきた。日中平和友好条約締結30周年の今年は、中日関係を発展させる新しい歴史的なチャンスの年だと考えている。
【歴史問題】
日本の軍国主義が発動した対中侵略戦争により、両国の友好関係は大きく破壊された。この不幸な歴史は中華民族に深刻な災難をもたらし、日本人民も大きな被害を受けた。われわれが歴史問題の銘記を強調しているのは、恨みを抱き続けるためではなく、歴史をかがみに未来に向かうためだ。
【中国の内政】
世界との激しい競争の中で、発展と改革開放政策を堅持することが何よりも重要だと認識している。人民による、人民のための改革、人民の利益を第一に位置づけ、公平で調和のとれた社会を目指したい。
【日本の対中援助】
日本の対中円借款はインフラなど中国の近代化建設に積極的な役割を果たした。中国人民は永遠に忘れない。
【日本の技術】
日本の省エネルギー、環境対策技術は世界一流であり、中国国民が学ぶべきものだ。
【青少年交流】
日中友好の未来はみなさんによって開かれる。友好の種を広くまき、それを代々引き継がなければならない。早大生100人を中国に招請したい。
【北京五輪】
中国人民は心から良い五輪を開催したいと考えている。『一つの世界、一つの夢』という北京五輪のスローガンは、団結、友情、平和という五輪精神を通じて、世界各国人民との間で理解と友情を深めたいという中国人民の気持ちが込められている。
そのころ、講演会場の外では↓
“早大騒然”胡主席講演で学生ら数百人が抗議活動
(ZAKZAK 2008/05/08)
「中国はチベット弾圧するな」
来日中の胡錦濤中国国家主席が講演を予定している東京・新宿区の早稲田大大隈講堂で8日午後、チベット国旗を掲げた学生ら数百人が「中国はチベットを弾圧するな」などと訴え、激しい抗議活動を行った。一部では乱闘騒ぎになり、警察官に取り押さえられる日本人も出るなど「早稲田の杜」は騒然となった。
午後3時20分からの講演を前に、正午頃から早稲田大学正門前には学生やOBが集まり始めた。12時40分過ぎには10台の機動隊の車両が正門と講堂の間に横付けされ、敷地に入れなかった学生以外の団体は排除される形になり、警官隊とにらみ合いになった。
集団は「フリーチベット」を連呼し、警察が「危ないですから旗を降ろしてください」と呼びかけると、支援者らはさらに「雪山獅子旗」を高々と掲げて反応した。中国の国旗を持った30人ほどの中国人留学生らが現れると、「赤い旗は帰れ」「君たちは中国に行ったことがあるのか」と怒鳴り合う場面もあった。
OGの会社経営、尾津直美さん(35)は「私たちは事前に学生課に申請して抗議活動をしている。メガホンを使うと授業のじゃまになるのでといわれて、肉声で『フリーチベット』を叫びに来た。それなのに警察側が拡声器で『下がってください』と言って授業のじゃまをしている。早稲田出身者として許せない」と憤っていた。
支援団体の女性(74)は「早稲田の学生のみなさんにチベットの状況を勉強してほしいと思ってきただけです。講堂も通らせてもらえないなんてどうなってるんでしょう」と憤っていた。
第二文学部に所属する25歳の男子学生は「ネットで自分の学校に胡錦濤が来ることを知って普段はあまり来ないが来てみた。今日はチベットで抗議してるけど、中国の人権全体に疑問を持っている。表現の自由があるはずの大学で排除されるなんておかしい」と話した。
胡錦涛来訪で早稲田が騒然
(オーマイニュース 2008/05/08)
【北澤 強機】5月8日、来日中の胡錦涛・中国国家主席が早稲田大学の大隈講堂で特別講演を行った。会場周辺には交通規制が敷かれ、1000人を超える警官隊が厳重に警備する中、学生らを中心とする多くの団体がチベット問題に対して抗議の声を上げた。
「杜」と呼ばれる静かな早稲田周辺は騒然となった。あらゆる道路にはバリケードが組まれ、猫の子一匹通さないだろうという厳戒態勢。交通規制で午後2時から通行禁止になった周囲の道路は、まるでパトカーの見本市会場のようだ。「胡錦涛は靖国神社へ参拝せよ」といった檄(げき)文を貼った街宣車が、パトカー数台に追いつめられる場面もあった。
講演会場となった大隈講堂の周辺には、学生ら約200人がチベットの旗などを持って集まった。誰かが発したアジテーションに呼応して「フリーチベット!!」の大合唱が起こる。取り囲む警察官との小競り合いも起きたが、けが人が出るほどのトラブルはなかった模様だ。
大隈講堂に入ったものの、警官に取り押さえられたという早稲田大学の学生に話を聞いた。人垣の外に連れ出された後に、警官から優しく諭され、立ち入ることを断念した様子で、「この警官たちに再び中に入ってはダメだと言われて、ここに座り込んでいます。十分な抗議活動ができなくて悔しいです」。
大隈講堂の目の前でチベットの旗を振る人たちの手には、中国人がチベット人の赤ちゃんを虐待しているとする写真や、「北京五輪をボイコットせよ」といった内容の過激なチラシが握られていた。
ただ、「天安門を忘れるな」というプラカードを見た人の後ろでは、「いいかげんに忘れてやれ」などと笑い合う人たちも。
講演が終了した午後5時半過ぎにはバリケードが解かれ、警官隊の「いつまでも抗議活動をしないで、そろそろ解散してください」という拡声器の声に従って、三々五々と解散していった。
1h22mの動画→ 【ノーカット映像「早稲田大学でのFREE TIBET!」を見る】
その後、胡錦濤氏は、
卓球(セクハラ?)↓
“庶民の王”と面談↓
夕食↓
http://specificasia.seesaa.net/article/96091165.html#more
虚しい日中友好だね。言うことは何もありません。