やたら空飛ぶ男子 | スギモト ダイキノ ブログ

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自分の
居る場所が
自分の
居場所になれ。

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これは何かのまだ途中。




もし魔法で空が飛べるとして、
学校の周りを十周するぐらいの体力を
それによって消耗する世界だとしたら
体力がありあまって使い道を見失っている男子中高生が沢山空を飛んでいる世の中になるかもしれない。
デートの第一印象でかっこつけたかった男子が
空から登場してクタクタになって
一体なんなんだろうと彼女は思うかもしれない。
むしろ余裕を持って歩く男性に心を奪われるかもしれない。
駅のホームではおじさん達が空を見上げて
「アイツまた飛んでるなあ。」
「本当だ。俺も昔はよく飛んだよ。」
「俺なんて一日2回は飛んでたな。」
という感傷と自己顕示欲の踏切が開き、
正確な時間に到着した電車に乗って家に帰るだろう。
馬鹿と権力者は高い所が好きだって、いつか女優さんが言っていた。
離陸に精一杯で着陸時のエネルギーを算段に入れていなかった17歳の少年が、人騒がせな森の中で迷子になったかもしれない。
自ら命を絶つにはこれはあまりにも元気が必要とされるがしかし、さいごに都会の星が見たかったかもしれない。
その力を他の事に使いなさいと大人は言ったかもしれない。
ホワイトデーのプレゼントと手紙に女子高生は文字通り飛び上がったかもしれない。
いざという時の母は誰より速く飛んだかもしれない。
電車を降りたおじさんは少しだけ飛んで腰を痛めたかもしれない。
それでも人類は空を飛ぶことをあきらめないのかもしれない。






コンビニに行く途中の道端にゴイサギがいて
その形が好きなのでああゴイサギがいるなあと
1メートル距離で一人盛り上がっていて
触ろうとしたら飛んで逃げた。
目で追った先の空にあった流れ星がまあまあ
どうでもよく思えた夜道。
イチゴはなぜあんなにブツブツだらけなのに
世の中からかわいいレッテルを貼っていただけたのか
友達と話していたら今年も残り七週間になった。

ああ日々は、日々は過ぎてしまう。
それでもふさわしい時間を過ごそう。


ツイッターでは何かを話した気になって何も話していないことばかりだから、
これからはもう少しここに言葉を残したいと思った。


ゼログラビティの「一方通信!」というセリフが好きです。