日焼け止め選びで1番重要なことは
紫外線のUV-AとUV-Bなどの幅広い波長を
きちんと防御できることだと思います。
2番目は毎日塗るものなので
塗ることが嫌にならない使用感であることが
大切だと私は考えています。
毎シーズンごとに
新しい日焼け止めが
続々と発売されていますが、
日焼け止めをお選びになる際は
前述の2点に重きを置いて
いただけたらと思います。
紫外線の防御機能で
分かりやすいのは
UV-Bを防ぐ指標のSPF値と
UV-Aを防ぐ指標のPA値ですが、
大抵の日常の生活では
SPF30、PA+++(3)程度のもので
量をしっかりと塗っていればOKだと
一般的には言われています。
UV-B は肌の表面で吸収されて
「シミやソバカス」の原因になります。
UV-A は肌の奥まで達するほど浸透力が高く、
シミやソバカスよりも深刻なエイジングである
「シワやたるみ」の原因になります。
そのためシミやソバカスに比べて改善が難しい
シワやたるみなどを抑えるためには
特にPA値を重視してPA++++(4)のものを
選ぶことを強くおすすめします。
[参考:機能性セラミックス微粒子の紫外線防御機構と特性]
UV-A は大気をほぼ透過して約 90% が、
UV-B は雲によって遮蔽されて約 10% が
地表に届いています。
紫外線吸収剤が未配合の
ノンケミカルの日焼け止めの場合、
酸化チタンだけではどうしても
UV-Aの防御力が小さくなってしまい、
酸化亜鉛だけではどうしても
UV-Bの防御力が弱くなってしまう為、
両方を適正に組み合わせることで
UV-BからUV-Aにいたる幅広い紫外線領域を
遮蔽する日焼け止めの設計が可能になります
[参考:紫外線防御剤としての酸化亜鉛の機能と開発]
酸化チタンは320nm~380nmの波長の
UV-Bの遮蔽性能が高く、
酸化亜鉛は380nm以下の波長の
UV-Aの遮蔽性能が高いのですが
そこに酸化鉄もうまく組み合わせると
350nm~450nm付近の
ロングUV-Aやブルーライトまで
「酸化亜鉛は毛穴がつまる」
「酸化亜鉛はニキビができる」
といった情報を時おり目にしますが、
シワやたるみといった光老化に直結する
UV-Aをしっかり防ぐには
ノンケミカルの日焼け止めでは
酸化亜鉛は欠かせません。
下記は以前に酸化亜鉛についての見解を綴ったブログです。
▼「酸化亜鉛が毛穴を詰まらせる?!」という情報への私の見解
https://ameblo.jp/cameron-gabriel/entry-12665499882.html
上記ブログでの私の見解を端的に言うと、
金属アレルギーの方でも酸化亜鉛に
アレルギーがある方はとても少ないことと、
酸化亜鉛には皮脂吸着作用がありますが
ガチガチに固まってしっかり洗顔しても取れずに
ちなみに酸化チタンや酸化鉄など他の無機粉体にも
汗や皮脂を吸着する作用はあります。
酸化亜鉛にアレルギーがある方や、
酸化亜鉛で毛穴が開いたと感じている方には
心理的な面から私もおすすめはできません。
ですがUV-Aをしっかり防げる
酸化亜鉛をやみくもに避けることは、
化粧品によるエイジングケアにとって最も重要な
「日焼け止めで紫外線を防ぐ」という観点からは
本当にもったいないことだと思います。
日焼け止めの性能は、成分はもちろんですが
粒子の形状や大きさ、凝集が進まないように
分散性を高いレベルに維持する製法技術など、
紫外線の遮蔽性能を高めるために
様々なことが関係しています。
紫外線の防御機能が高い
色付きの下地やファンデーションもありますが、
日焼け止めとしての本質を考えると
きちんとした量を塗布するために
重苦しさがなく白く浮かない日焼け止めを
塗布されるのがベストだと思います。
また、成分が良好だからといって
簡単に取れたり崩れたりするものも
やはりおすすめはできません。
当社の日焼け止め下地ヘヴンヴェールを
お選びいただけたら嬉しい限りですが、
各々のお肌に合ったもので
「UV-Aをしっかり防げるもの」
「毎日塗ることが億劫にならないもの」
の2点を重視してお選びいただけば
良い日焼け止めに出会えるかと思います