近年、近赤外線による肌への影響が

続々と指摘されはじめています。

 

 

 

 

近赤外線は熱作用によって

ジリジリと肌が焼かれる灼熱感があり、

紫外線よりも波長が長いため

肌の奥深くにまで到達します。

 

 

近赤外線は太陽光だけでなく

実は身近な生活家電にもたくさんあり、

例えばテレビやエアコンのリモコン、

光ファイバーなどの光通信にも

その反射が使われています。

 

 

全てが肌に悪さをする訳ではありませんが

一定の時間や強さを超えると

害を及ぼすと懸念されています。

 

 

近年、近赤外線についての研究が

徐々に行われるようになり、

資生堂様からは光による影響だけでなく、

生じる熱によって肌に悪影響を与えることが発表され、

花王様は肌表面温度の上昇と熱さの感覚を抑制する

近赤外線防御技術の開発を行っています。

 

 

ヘヴンヴェールは2019年に外部機関の

UBE科学分析センターにて測定試験を行って

近赤外線も防げることをご案内していますが、

近頃になって近赤外線に対応した

他の日焼け止めもボチボチと

見かけるようになりました。

 

 

・サンスター エクイタンス光プロテクション

・ポーラ B.Aライトセレクター

・花王ビオレ UVアスリズムサンバーンプロテクトミルク

 

 

「これらは近赤外線を何で防いでいるのかはてなマーク

と疑問に思って新しい原料について調べてみました。

 

 

●積水化成品工業㈱「テクポリマー近赤外線カット微粒子」

紫外線から近赤外線領域の光反射性を持つ

真球状のポリマー微粒子。

 

●日本板硝子㈱「Natutect®」

微小なガラスフレークに赤外線反射効率が

最も高くなるよう設計された厚みの酸化チタンを被覆。

近赤外線:800-1400nmで約55~65%カット。

 

●堺化学工業㈱「光プロテクトシールド」

ケラチン処理六角板状酸化亜鉛。

近赤外線:800-1400nmで約30%カット。

 

●㈱コスモビューティー「ニルエイジ®」

マイカに多糖類やアミノ酸系油剤、糖由来化合物などを複合化。

1100nmでの近赤外線の透過率では36%カット。

 

●住友金属鉱山㈱「SOLAMENT®」「LaB6」「CWO®」

1,400nmより短波長の近赤外光に

非常に高い遮蔽能力がある

衣類やガラスなどに使用され、

化粧品ではまだ未活用。

 

 

近赤外線にはSPF値やPA値のような

統一された測定基準はまだありませんが、

近赤外線研究会が近赤外線の

遮断率を測定する機器を開発し、

「SNIP(スニップ:Score for NIR Protection)」

という評価基準をつくっています。

 

 

SNIPは4グレードで評価され

Ⅱ以上で効果有りとされています。

 

 

【SNIP:近赤外線遮断率】

・Ⅰ:25%未満

・Ⅱ:25~49%

・Ⅲ:50~74%

・Ⅳ:75%以上(ガラスレベル)

 

 

近赤外線は波長の幅が

800~2500nmとかなり広いので

SNIPⅡ~Ⅲあれば十分ですが、

花王様のプロテクトミルクは

グレードⅢでかなり高い数値です。

 

 

表示名称は「酸化チタン」となっており

Natutect®を使用されているかもしれません。

 

 

ヘヴンヴェールは光の透過率を

正確に測れない一般的な測定法ではなく、

積分球装置を使用した正しい透過率を測定しており

近赤外線領域は最大72%防ぐことができます。

 

 

散乱剤や酸化鉄の粒子径や組み合わせ

三相乳化法による乳化技術などによって

近赤外線もかなり防げていると実感しています絵文字

 

 

近赤外線の幅広い全ての波長を

日焼け止めやファンデーションなどの化粧品で

ガラスレベルに75%以上防ぐのは相当困難ですが、

SNIPグレードがⅡ~Ⅲの日焼け止めをしっかり塗って

少しでも光老化を防いでいただければと思います。

 

 

間もなくゴールデンウィークを迎えますが、

アウトドアをご予定の皆さまにおかれましては

どうぞ万全の紫外線対策をお忘れなく

楽しい日々をお過ごしくださいませクローバー

 

 

今日も皆さんに素敵な笑顔がふりそそぎますようにキャメロン&ガブリエル♪