心の解放されるような場所だ。(May 26, 2024) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

5月26日(日)

 8時半起床。晴れ。微風あり。気温16度。体重73.7キロ。

 さわやかだが、ときに涼しく、寒くなる日が続いている。

 K子が山椒バラが咲いたという。見ると一輪だけ咲いている。一昨年はいっぱい咲いた。昨年は入院中で見られなかったがやはりいっぱい花をつけたという。一輪だけとはどういう加減か知らないが、植物の世界ではめずらしいことではないのかも。山椒バラの花期はせいぜい1週間なので、たくさん咲いてもさびしいが、一輪だけとはさびしさもきわまる。

 

 

 朝はモーツァルトを聴きたい。それもピアノ協奏曲。ゼルキン弾く20番と21番を聴きながら、佐藤垢石「河童酒宴」と岡本綺堂「河童小僧」を読む。7月の文学講座は、文学講座は水物だと先に口を滑らしたこともあり、河童や人魚のでてくる作品を読もうかと、まだ計画は水物で流れるかも知れないが、情報を集めているのである。

 垢石の「河童酒宴」は人を喰ったtall tale(ほら話)で、綺堂のはお得意の怪奇ものだ。続いて、泉鏡太郎(泉鏡花)「人魚の祠」、小川未明「人魚と赤い蝋燭」を読む。河童も人魚も人間になれない哀しみがある。

 午後セルクルへ注文していた食パンを受け取りに行き、文学講座のチラシを託す。K子はフェルト製の花々を置いてもらう。

 富士見町のmountain bookcaseへもチラシを届ける。店主が観てないというのでジャン・コクトー監督の『美女と野獣』のDVDを貸す。mountain bookcaseは昔風にいえば1間間口(幅3メートル)ほどの小さな書店だが、店主のIさんお眼鏡に適った美しい本たちが並び、いつ行っても常連のような客がいて本を漁り、店主と親しげにおしゃべりしている。

 

 

 帰途、井戸尻遺跡のハス池に寄る。ハスはまだまだ先のことだが、睡蓮は咲いていた。少し冷たかったけれど、いつものようにさわやかな風が吹いていた。心が解放されるような場所だ。水辺はよい。

 

 

 夕食後『ロンドン警視庁犯罪ファイル』第4話を観る。