だからお金に苦労する。(May 27, 2024) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

5月27日(月)

 7時起床。曇天。気温13.5度。体重74.2キロ。

 おそろしく寒い朝だ。もちろん、この時期にしてはということだが、まだ梅雨入りにはなってないものの、梅雨寒というべきだろうか。糠雨が来そうだ。

 

 

 当然ウッドデッキでの読書はかなわない。長袖の上にベストを着て居間で寺田寅彦の「函館の大火について」など数編を読む。「天災は忘れた頃にやって来る」は寺田寅彦の遺した名言だが、地震や火事などについて科学者として発した寺田寅彦の言葉は現在でも重い。自然ばかりでなく人事一般についての観察力の鋭さ、思考の柔軟さには舌を巻く。

 

 

 一輪だけとは思っていた山椒バラがもう一輪咲いた。

 午後K子がなかじまクリニックへ行くというので運転手を務める。午後1番の患者だったようで10分もしないでK子は出てきた。予定していたお金が入らなかったのでコンビニのATMで2、30年ぶりにキャッシングし、自動車税を払う。

 だからお金に苦労するのだが、こんな寒い日に家にいても陰々滅々たる気分になるだけなのでどこかカフェでスウィーツでも食べることにする。月曜日はclosedの店が多いのだが、幸いにもK子が好きなカフェKarfaはやっていた。若い店主が一人でやっている小さなカフェである。若い女性の先客が2人いたが、われわれと入れ違いに店を出たのでわれわれが最後の客だった。店は4時閉店だ。

 

 

 帰宅後K子が寒いと灯油ストーブをつけた。ぼくは佐々木喜善の「東奥異聞」を開いた。河童の話があればと思ったのだ。しかし、部屋が暖かくなると睡たくなる。それでなくとも夕方はいつも睡くなる。

 夕食後映画『アフターサン』を観る。30歳の父親と11歳の娘がトルコへ旅する話。2人の旅先での日々が淡々と、しかし繊細に描かれる。語られないことが影に隠れている。