2月12日(月)
8時15分起床。快晴。北西の風。気温氷点下1度。
比較的穏やかな1日だった。外出は、午後の30分ばかりの散歩と、スーパーオギノへ文学講座のチラシの掲示を頼みに行っただけで、ずっと家にいた。読書はしたが集中力も持続力も欠けるものであった。仕事といえば、Amazonに注文していたストーブファンが届いたのでストーブの煙突に取り付けた。電気は使わず、ストーブの熱を感知してファンが回るもので、部屋に思った以上に温風が行き渡るようだ。
夕食後は『アラビアのロレンス』の後半を観る。アラブに身も心もどっぷり浸かったロレンスのアイデンティティー・クライシスが描かれる。コンラッドの『闇の奥』しかり、ポール・ボウルズの『シェルタリング・スカイ』しかり、アフリカの奥地や砂漠は欧米人から見ればアモラル(無道徳)の世界であって、彼らはひとしなみに魂の危機を迎える。つまり、堕落してしまう。
知識も何もないのに文明論などおこがましいが、欧米人から見たら日本だってアモラルだろう。しかしそれについてこれ以上語ることはやめる。ただし、外国人旅行者が好んで日本を訪れるのは、円安という背景やらアニメや日本食の人気もあるが、日本のアモラルなところに癒しを求めているのではないか、という観測は述べておこう。