9月21日木曜日。8時起床。曇天。気温20度。
K子は苺摘みアルバイト。
10時小雨が降り始める。寒い。Tシャツだけだと震える。リハビリの自主訓練でも体が温まらない。厳しい残暑からの落差が体に応える。自主訓練後近所をしばし散歩する。
正午ごろいっとき明るくなる。しかし長くつづかない。こんな天候のせいだろうか、昼食後眠くてならない。ソファでだらしなく眠ってしまう。
3時過ぎに目覚めたが頭はぼーっとしている。体もだるい。ぼんやりしているとK子に叱られる。
買物がある。そろそろ本気になってメルカリで本を売ろうと思っており、売却する本を磨く、要は汚れを落とすために必要なものを揃える必要があった。その他、プリンターのインク、猫のためのペットフード、食材など、どれも地元で買えるが、電化製品量販店、ダイソー、業務スーパーがある韮崎へ行くことにした。
家を出てすぐ南アルプスがすっぽり雲に包まれていた。わが家は標高900メートルにあるが、雲はそれよりも低く山の麓から湧いて山々を押し包んでいた。わずかに見えたのは甲斐駒ヶ岳の頂上付近で、そこだけが丸く雲に隙間ができていたが、すぐにも塞がりそうだった。韮崎はひどく蒸し暑かった。
日が急に短くなったような気がする。買物をしながら店の外を見るといつの間にか薄暗くなっている。帰途、何だか寂しいねとK子。
夕食後『ヴェラ〜信念の女警部〜シーズン6』の第1話を見る。途中で以前観たことがあるのを思い出す。
室生犀星『我が愛する詩人の伝記』から「山村暮鳥」を読む。山村暮鳥はもちろん読んだことがあるのだがなぜか記憶に残っていない。引用されていた詩は美しい。スーッと心に沁み込んでくる。しかし沁み込んでもまたすぐスーッと揮発するのかも知れない。