参加者が少ないことを嘆く謂れはない。(Sep. 20, 2023) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 9月20日水曜日。7時35分起床。曇天。気温20.5度。

 K子は苺摘みアルバイト。

 朝食後昨夜セブンイレブンのコピー機でコピーした文学講座の教材をソーティングしてホッチキスでとめる。片面印刷の20ページの教材なので、10部ほど作るだけだがえらく時間がかかった。居間の床に10枚ずつの1ページから20ページの教材を並べて、ページが前後したり抜けたりしないように一枚ずつ取って重ねるのだが、腰を屈める姿勢は腰が痛くなり辛いばかりだった。しかも紙が薄いものだから、なかなか指で挟み取ることができずイラだった。以前勤めていた職場のコピー機も印刷機も機械がいろいろなソーティングをしてくれて楽だったなあとため息が出る。

 今日の午後の文学講座では堀辰雄の「エトランゼ」と「晩夏」を読むことになっており、午前中に予習することにした。漢字の読み間違いは常にあるし(普段普通に読めている漢字をふと間違って読んでしまうことがある)、今回「一揖」というのが読み方も意味も知らなかったのだが、しっかり調べておく必要がある。知らないことは罪ではない。知らないこと、わからないことは、調べればよいのである。ちなみに「一揖」は「いちゆう」と読み、両手を胸にあててする挨拶だという。

 予習をしながらカレーを作る。苺摘みアルバイトからK子が帰るのが12時半。講座の開始は午後1時半であるが、主催者としては1時ごろには会場入りしたい。Kが帰ってから昼食の準備をしていたら間に合わないからである。

 午後1時過ぎ会場入り。文化村館長Sさんに1200円会場使用料を払う。館長とはいえ、Sさんはかつて放送室だった部屋に住んでおり、服装も短パンという超ラフな格好である。今日も残暑が厳しいく会場の多目的ルームはムッとする暑さだったが、北側と南側の窓を開けると風が吹き抜けた。

 参加者はTさん、Kさん夫妻、Yさん(奥さんは欠席)の常連とK子の5名という寂しさだったが、始まってすぐAさんが飛び入り参加した。近くの風草屋茶房というカフェで知り合いになったAさんだが、いつも仲良く一緒の奥さんはどうしたのかと思っていたら、同時開催のオカリナ教室に参加しているという。寂しいなどと書いたが、もっと少ないときもあったし、当たり前だがこんな日もあるのである。しかし平日水曜日の開催なので参加者は年配者がほとんど、いや全員が年配者であり、怪我や病気で来られなくなった人もいるのである。2年前にはもっとも熱心だった人が急逝した。だからAさんの予期せぬ参加はありがたかった。

 先週木曜日寺崎コーヒーへ行ったら木曜は定休日だといわれた。じゃあ、今日文学講座が終わったらコーヒーを飲みに行こうと決めていた。もう4回行って休みだったり満員だったりで1度もコーヒーが飲めたことがなかったので5度目の正直とばかり勇んで行ったのだが、何と今日も駐車場に車はなく、建物の2回が店だというが窓が暗かった。定休日は木曜日ではなかったか。今日は水曜日ですよ、と言いたかったが人の気配はない。そうか、敬老の日を含む三連休だったからか。仕方がないので桔梗信玄餅の店であんみつを食べた。

 帰宅後さすがに疲れを覚える。ソファでしばしうたた寝。Kはメルカリで注文が来たとかでフェルトで何か作っている。目が覚めて頭も少しスッキリしたので室生犀星『我が愛する詩人の伝記』から「立原道造」と「津村信夫」を読む。室生犀星が親しく交わった2人の夭折詩人についての文章からは慟哭の声が聞こえる。