８月25日金曜日。７時半起床。快晴。気温22度。
Ｋ子は今朝も苺摘みアルバイトへ行っている。朝食後リハビリの自主訓練をし、その後、青空文庫の堀辰雄を読む。作品のアルファベット順に、とりあえず気になるタイトルを読んでおり、長編は後日ということで後回しにしている。堀辰雄は軽井沢のことを書いていても、まるで異邦にいるかのように書いているところがよい。敬愛するリルケがつねに異邦にいたように。
昼はＫ子が昨夜からスロークッカーで調理した手羽先と牛蒡の煮物を食べる。外は暑そうだが室内は涼しい。八ヶ岳文化村の書庫も風通しがよいだろう、本の整理に行こうかと思っていたが、眠くなってしまう。昼寝した。
3時50分いのうえ整形外科クリニックへ。どうですかと毎回聞かれるが、一瞬どう答えたらよいか迷う。変わりがないが正解なのだろうが、多少色をつけたいように思う。左脚には少し力が入るようになったと思いますというが、肝心の左腕の上がる角度に変化はない。各所の筋肉は「入っている」と療法士のＫさんはいうので停滞しているわけではないようだが、筋力は十分の一に落ちているのではないかという。それで日常生活で左腕を使うと疲れるのだ。リハビリ後にはいのうえ医師の診察もあった。
左腕が上がらないことで残念なことは多々あるが、庭に来る野鳥を撮影したいのに望遠レンズをつけた一眼レフが支えられないことだ。
帰宅するとＫ子はソファに横になってくつろいでいた。くつろいでいたというよりも、早起きをして６時間苺摘みをしてきたし、まだ咳も抜けない体調なので養生していたというべきだろう。しばらくするとお腹が空いたと言い出し、何かをつまみにビールを飲んでいた。ビールも結構だ。滋養になるだろう。ぼくは最後にビールを飲んだのがいつだったか忘れるくらい長い間飲んでいない。飲んだとしてもコップ半杯くらいのものだったはずだ。