体内年齢は実年齢よりも3歳若い(Jun. 20, 2023) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 6月20日火曜日。夜6時半起床。晴れ。寒いと思えるほど涼しい朝である。

 戸籍上は21日が誕生日になっているが、亡くなった母は20日が誕生日だといっていた。何度も書いているが、2つ誕生日があることを楽しんでいる。2回誕生日のお祝い、プレゼントをもらえるわけではないのだが……。

 多機能体重計で測ったら、体内年齢は3歳若返っていた。昨年の今頃は実年齢よりも2歳老けていたから、普段の主食のオートミール効果と、何よりも100日を超えた入院生活で量が少ない味が薄いと文句をいいながらきっちり食べていたカロリー制限の病院食の賜物だろう。

 

 

 朝食後スクワットと自主訓練。その後ウッドデッキでリルケ『ロダン』を読む。第一部は読み終えたが、再読が必要だ。わからなかったというのではない。しかしわかったともいえない。自分の言葉で理解する必要だある。

 K子9時に苺摘みアルバイトから帰る。いつもより早い。午後4時から公文のアルバイトがあるし眠るという。

 『ロダン』の後は井伏鱒二『荻窪風土記』の「続・阿佐ヶ谷将棋会」と「外村滋のこと」を読む。「続・阿佐ヶ谷将棋会」には会員のうち最初に招集されたのが青柳瑞穂、2番目が中村地平だったとある。青柳瑞穂はフランス文学の翻訳者としてよく目にする名前だが、みなに盛大に送られて招集されたのに翌日には帰ってきたという。何と軍服が3着足りず、年嵩の3名が帰されたというがいかにも間が抜けている。昭和13年のことだというから、急激に徴兵を増やす必要があったものの軍服の製造が間に合わなかったのか。

 

 

 中村地平は故郷の宮崎で入隊したが、胸部疾患で除隊になる。中村地平で印象に残っているのは青空文庫にある「霧の蕃社」。日本が植民地支配をしていた台湾で多数の日本人が殺された事件を描いている。

 昼食後も引き続き『荻窪風土記』を読み、K子がアルバイトに出かけた後は、外村滋の短篇「夢幻泡影」、「落日の光景」、「日を愛しむ」を読む。外村滋を以前読んだことがあるのかないのか記憶にない。読んだとしたらずっと昔だろう。今回読もうと思ったのは井伏鱒二が愛情深く生き生きと外村滋のことを書いていたからだ。「夢幻泡影」は病妻もので最初の奥さんの病と死を描いており、他の2篇は2番目の奥さんと自分の病気のことを書いていて(2人とも癌である)、病院の描写が多く、ぼくの入院生活は予想以上に長期に及んだもののさほど深刻なものではなかったが、読みながらいろいろ思うところがあった。

 明るいうちに近所を散歩したかったが断念した。悪い姿勢で読書しているのが不味いのかもしれない。立ってしばらくすると腰が痛くなるからである。