入院59日目(転院28日目)〜猫のいる花咲く庭 | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 4月20日木曜日。6時40分起床。快晴。

 K子が庭の写真を送ってきた。花々が咲き猫たちがいる。よい季節を見逃さねばならないのが残念。

 

 

 八王子の病院へ、今回手術、入院に至った病気の初診を問い合わせた。個人情報に関わることゆえ電話では教えてもらえず、別の用事で八王子へ行ったK子に病院まで行ってもらった。初診は2004年だった。20年近く病気を抱えていたわけだ。

 初診の日、難病指定の病気、つまり治療法がなく快癒することがないと医師にいわれたが、手の痺れはあったもののとりあえず日常生活に大きな支障はなかったので(だから当時難病の申請はしたものの受理されなかった)難病の実感はさほどなく、病気の進行も、悪ければ数年で腕などが萎えてしまうと脅かされたけれども、幸運にも遅々として20年間大きな問題もなかった。しかし、この1、2年ボタンをはめることや箸を使うことが困難になってきたので、手術をしてもそれらが改善するかどうかはわからないし期待ができるとも思えなかったが、病気の進行を遅らせることを期待して手術を決意した。手術の結果、左腕の機能の一部が失われたことは予想外であったが、手術のリスクも説明されていたし、リハビリで回復の可能性もあるので、手術を決意したことはよかったと思う。病気も20年も抱えていればもう体の一部のようなものだ。

 手術の保険金の払込が保険会社からあったという。車の車検もあるし、4月はお金の出入りが激しい月である。助かった。

 睡眠は充分とっているはずだが、すぐに眠気がさして、ベッドに横になると眠ってしまう。リハビリの時間になってもぼくが現れないので担当の療法士が心配して病室まで来てくれた。2度3度も眠ってしまった。

 チェーホフの翻訳で知られる神西清の小説「少年」を読む。「ヰタ・セクスアリス」である。