ブルームズデイの病室ーー入院1日目(Feb. 21, 2023) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 7時過ぎに目覚める。ベッドで身動きするとミサキがやってきて手の甲をなめる。タンちゃんは顔を覗きこむ。ちょっとからかったらビンタのような軽い猫パンチ。

 快晴。庭に夜半に降った雪の跡。気温氷点下6度。

 今日から入院で2週間は帰れない。リストランテ・トリノにたっぷりひまわりの種をおく。3匹の猫たちには固形の餌ばかりでなく、にゅるにゅーるをいつもより多くやる。

 入院の朝はお風呂で体を洗ってきてくれといわれたので朝風呂。入院したら風呂にいつ入れるのだろうか。

 9時25分K子と家を出る。運転はぼくがする。手術後は首が固定されて左入確認ができなくなる。運転は当分できないだろう。

 春の陽光溢れる中央高速。しかし気温氷点下5度である。八ヶ岳は雪が降っているようだ。

 諏訪湖畔の柳は黄緑に芽吹いている。10時20分病院着。支援センターで入院の説明を受ける。1120麻酔科説明。麻酔科の医師はのんびりした感じの人。長期間にわたって麻酔薬を吸引した? 続いて男性看護師による手術の説明。

 

 

 病室は前回8階だったが今回は6階。病室に入ってしまえば退院までK子とは会えない。しかしこの方がお互いに世話なくて楽だ。

 病室は4人部屋の616号。616、何とブルームズデイではないか。20世紀最高の作家ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』は1904年6月16日のアイルランドの首都ダブリンを描いている。ゆえに『ユリシーズ』の主人公レオポルド・ブルームにちなんで6月16日はブルームズデイといわれる。そして、この日はK子とぼくの結婚記念日だ。

 

 

 頼んでいた寝巻きがとどく。着替えて運ばれてきた昼食を食べる。揚げ物もあり、ご飯も前回の検査入院のときよりも少し量が多いようだ。メニューが書かれた紙にもカロリー制限1700と書かれてない。K子は2階のレストランでスペシャルランチ。

 食後くつろいでモーリス・ルヴェル「麻酔薬」を呼んでいると、Tさんという看護師がやってきて手術のために襟足から後頭部の毛をバリカンで刈るという。説明を受けていなかったからビックリ。風呂場に連れて行かれて刈り上げられてしまった。正面から見るといつもと変わらない。しかし後ろや横から見るとワカメちゃんやコシノジュンコのように、いや、まだおカッパならよい、つむじ近くまで刈り上げられてしまった。いっそのことスキンヘッドにして欲しかった。続いて浣腸。