ステーキを見て唾を飲み込む。(Dec. 20, 2022) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 オートバイの夢を見た。見慣れない場所を走っていたが箱根だと思った。ひどく暗い街だ。ツーリング仲間と別れたばかりで、家までの遠路を思いスロットルを全開にした。一台のオートバイを追い越すと、パトカーとすれ違った。やばい! パトカーはUターンしてきてスピード違反で捕まるだろう。と、(これが夢の不思議なところだが)Uターンしていたのはこちらのオートバイで、すぐに狭い路地が目に止まったのでそこに逃げ込んだ。路地の奥は行き止まりだったが駐車場があり、何台かのオートバイが駐車していた。レストランの駐車場だ。店に入り手近な椅子に座る。学校の教室ぐらいあるレストランでテーブルや椅子が所狭しと並んでいる。店内は薄暗いというかもっと暗く、何人か客がいるようだが彼らはみな黒い影帽子のようにしか見えない。と、ぼくの背後からウェイトレスらしい腕が伸びてきて、少し先のテーブルに皿を置いた。皿の上には大きく分厚いステーキがのっており、そこにだけスポットライトがあたり、他全体はモノクロームなのにステーキだけが薄い血のような色に光っていた。思わず唾を飲み込む。するとスポットライトが移動すると、ステーキを出された客の半身が浮かび上がった。革のライダーズジャケットを着た初老の男だ。ごま塩の髭面がこっちを向いてどうだ美味そうだろうというようにニヤリと笑う。そうだ、帰らなくては。駐車場にもどると、他のオートバイはみな縦に並んでいるのに、ぼくのだけが横向きに駐車している。よほど慌てていたにちがいない。オートバイに乗ろうとしてヘルメットがないことに気がついた。

 

 

 快晴。8時の気温氷点下2度。

 来月の文学講座第40回に何を読むかあれこれ考えた末、素白は知る人ぞ知る名随筆家、岩本素白の随筆に決めた。早速、チラシの惹句を考える。チラシの作成を急いだのは、職場のコピー機を使わせてもらうつもりだからである。今日で今年の仕事が終わるのである。

 惹句は以下の如し。

 

「優れた国文学者にして、恐るべき散歩の達人」と随筆集の惹句にありました。文章の佇まい は静謐そのもの、しかし、その静かさの中から自然や物事を愛でる深い息づかいが聞こえてき ます。今回は、知る人ぞ知る岩本素白(1883年 - 1961年)の名随筆を味わいましょう。

 

 12時55分家を出る。13時15分の電車で甲府へ。車内では森敦「弥助」と光岡明「行ったり来たり」を読む。2作とも解説がむずかしい。

 1時間半ほど仕事をして、会った人には「よいお年を」と挨拶して帰途につく。

 帰りの車中では小田実「『アポジ』を踏む」を読む。アポジは済州島から日本に渡ってきた在日朝鮮人で作者の義父である。そのアポジがなくなり故郷済州島で土葬されるのだが、埋葬した後魂が逃げないように遺族たちが埋葬した場所をふみかためるのだという。

 17時20分長坂駅に着くと、10倍ポイントのドラッグストアで買い物する。

 19時オートミールで簡単な夕食。

 20時20分K子を公文に迎えに行く。