愛する痴れ者を、笑うなかれ、蔑むなかれ。(Nov. 20, 2022) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 払暁、雨が降っていたが、8時目覚めた時はやんでいた。気温5度。

 

 

 午前中はリストランテ・トリノへ来る客たちを観察したり、写真や動画の撮影をする。谷崎潤一郎の『少将滋幹の母』を読む。K子は羊毛販売のアナンダへ徒歩で行った。ずっと下り坂で徒歩15分の距離である。K子から、終わった、もう家に向かって歩いているから迎えにきてと電話がある。裏のSさんが庭に落葉を集めたのでいつでもどうぞといってくれたのでもらいに行き、すぐ庭に敷く。これで冬を迎える準備ができた。

 

 

 昼食後眠るが、電話の振動ですぐ起こされる。車のディーラーからの電話である。昨日は2回の電話を無視したが、今日はすぐ出る。検討していただけましたかというので、現在の車を乗り続けることに決めたと伝える。見込みがあると思っていたのだろうが、そうは問屋が卸さない。いつになくサービスがよいと思ったら、年金生活者にまた新車を売りつけようという腹だったのだ。浪費家というほどではないが、新しいものにすぐ手を出しがちなのでアブナイところだった。

 

 

 明日明後日の仕事の資料と、来月の文学講座第39回のチラシを作成する。来月の文学講座では谷崎潤一郎『痴人の愛』を読むことに決めた。『痴人の愛』は純愛小説だと思う。チラシの文言は「恋は盲目といいますが、笑うなかれ、蔑むなかれ、恋する痴(し)れ者同士の愛ほど純粋で真剣なものはないでしょう。谷崎潤一郎の長編小説『痴人の愛』の抜粋を読み、ナオミと譲治の愚かしく美しい愛の世界に触れましょう」である。

 夕食後はメキシコ映画『アモーレス・ペレス』を観る。K子がメキシコに生まれなくてよかったわという。人間あるところ地獄あり。しかし救いがまったくないわけではない。