八ヶ岳南麓の夏景色(Jun. 30, 2022) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 今朝も高層に薄く雲があるが、あるかなしかで、雲一つない夏空といってもよいだろう。風が樹々をゆらし涼しいが、それも今のうちだけだろう。現在午前10時である。

 

 

 読書を始めたが、数日前からの目の痒みが不快である。市販の目薬をさすが、一時よくなったように思えるものの、すぐにまた痒くなる。鏡で見ると、右目に充血も見られた。

 1週間前に富士見高原病院の眼科で眼底の検査をしてもらったばかりだし、地元の眼科医を知らないこともあり、また高原病院の眼科のM医師に診てもらうことにした。予約センターに電話すると11時半までに来院して受付をすませれば診察を受けられるという。

 夏山に姿を変えた八ヶ岳や南アルプス連峰が濃い青空のもと濃緑に横たわり、夏雲が連なり純白に輝いている。野や畑は明るい緑だ。

 11時20分に病院に着き、さほど待たされることなく名前が呼ばれた。検眼鏡というのだろうか、眼の内部を調べる器具で調べながら、アレルギー症状のようなものが見られますね、M医師はおう。そして、PCに向かって何か打ち込みながら、原因はわかりませんが、2種類の目薬を処方しますから1日4回点眼してください、薬は使い切り、それでもよくならなければまたくるように、よくなっても薬は使い切ってくださいという。

 先週木曜日は比較的空いていたが、今日は待合室はいっぱいである。診療代と薬代合計1040円。薬が出るまで少し時間がありそうなので斎藤緑雨「青眼白頭」(青空文庫)を読む。もちろん眼科にかかったのでタイトルに「眼」のある文章を探したのだ。いかにも毒舌家緑雨の面目躍如たるアフォリズムである。

 

◯仰有る通り皆後世(こうせい)に遺りて、後世は一々これが批判に任ぜざる可からずとせば、なりたくなきは後世なるかな。後世は応(まさ)に塵芥掃除(ぢんかいそうぢよ)の請負所の如くなるべし。

 

 「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」のではなく、人は死してゴミを残すらしい。

 

 帰途、八ヶ岳と南アルプスがそれぞれ一望できる場所で写真を撮る。写真を弟たちなどにLINEで送ると、気持ちよさそうなどと反応が返ってきた。実際は大地は燃えるようだったが、炎暑の都内に住んでいれば、さわやかに風がわたる風景に見えたことだろう。

 

 

 帰宅後、昼食を食べ、昼寝。暑いときには昼寝に限る。

 

 5時涼しい風が吹き始めた。庭に水撒きをして、メダカと金魚に餌を与え、蚊取り線香に火をつけて、ウッドデッキで読書する。昨日途中まで読んだプラトン『国家』第5巻。いよいよ哲人政治について論を進めるところまできた。『国家』(上)を読了する。

 

 夜8時ウッドデッキの屋根が激しい音を立てる。通り雨だ。しばらくして雷鳴が轟く。

 

 ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの伝記映画をやっていた。K子は熱心に観ていたが、ぼくは別のことをやっていた。牛乳がなくなったのでコンビニへ買いに行く。雨はやんでいた。